1. ホーム
  2. まちエネコラム
  3. もしもの時に!地震や雷の時に注意したい家の電気のこと(前編)

まちエネコラム

Column

もしもの時に!地震や雷の時に注意したい家の電気のこと(前編)

こんにちは、みんなの暮らしを電気のチカラで応援する「まちエネ」です。

「もしもの時」にぜひ思い返していただきたい家の電気のことを前編と後編の2つに分けてお伝えします。
本記事は、前編になります。

もしもの時に! 地震・雷の際は「電気はオフ!」の徹底を


日本に暮らしていると地震に遭遇するリスクは避けられないものです。

また、近年はゲリラ豪雨や超大型台風などの影響から、水害や雷の被害も増えているとの指摘もあります。

このほか、生活の中では火災のリスクも想定されます。

もしそうした災害に遭ってしまった場合でも、できるかぎり被害を最低限に抑え、なるべく早く元の生活に戻れるよう、二次災害を防ぐ備えにも意識を向けておく必要がありますね。

そこで、ここでは、地震や雷の際に、家の電気をどう扱えばいいか、お伝えします。

電気がもとになって起こる二次災害「通電火災」とは?


みなさんは「通電火災」という言葉を聞いたことがありますか? 

簡単に言うと、「地震や大型台風などで電気がストップした後、再び電気機器などのスイッチを入れたときに何らかの原因によって起こってしまう火災」のことを指します。

もう少し詳しく解説しましょう。

大地震や大型台風の後、緊急避難的な措置として、あるいは近くの送電線が切れてしまったことなどが原因で、停電が起こる場合があります。

その後、数時間から数日後にふたたび電気が送られるようになったとしましょう。

すると、それと同時に、発生以前に使用していた家電や電気設備に再び電気が通ることになります。

この時、なにも問題がなければいいのですが、コンセントやケーブルに傷があったり、たとえば電気ストーブのような高熱を発する家電の近くに燃えやすいものがあったりした場合、そこから火花が散って火が起こり、火災が発生してしまうことが少なからずあります。

これを「通電火災」と呼びます。

通電火災を避けるために、安全確認ができたら電気はオフに!


こうした、二次災害とも言える火災を避けるためには、日ごろから熱源になりやすい電気機器の近くに燃えやすいものを置かないよう徹底したり、転倒時電源オフ機能が搭載された電気機器を使ったりなどの配慮が欠かせません。

また、地震後や近隣で火災が起きた後、自分の安全確保をしたあとに、すみやかに使用中だった電気機器のスイッチをオフにするか、コンセントを抜いて、より安全な状態に近づけるよう努力したいところです。

避難を急ぐ時や電気機器の数が多い場合には、一つひとつのスイッチをオフにするのではなく、ブレーカーを落としてしまえば素早く対処ができます。

実は1995年の阪神淡路大震災の時に発生した火災のうち、原因が分かったケースの半数以上がこの「通電火災」によるものだったとか。

あのような悲劇を繰り返さないためにも、少なくともブレーカーの場所は把握しておき、「もしもの場合はこれを落とす」と日ごろから心がけておきたいですね。

ただ、緊急時にはそうしたことに意識が向かないことも大いに考えられます。そのための対策として、地震を感知すると自動でブレーカーを落としてくれる「感震ブレーカー」もあります。

一段落して再び電気機器を使用する際は、もしも火花が散るようなことがあった時にガスに引火しないか(ガス漏れはないか)、コンセントやケーブルなどに異常はないか? を念入りに確認し、1つずつ丁寧に点検しながら復旧させる必要があります。

また、もし少しでも異常が見つかったらその機器は使わず、専門家に見てもらうと安心です。

家の近くで雷が落ちている際に注意したいことは、また後編でお伝えしますね!


<参考>

総務省 消防研究センター「地震後の火災防止について(注意喚起)」

http://www.soumu.go.jp/menu_kyotsuu/important/103794_05.html

神戸市ホームページ「通電火災とは」

http://www.city.kobe.lg.jp/safety/fire/information/anzen/20160301.html

コラム一覧を見る