こんにちは、みんなの暮らしを電気のチカラで応援する「まちエネ」です。
今回は少しシリアスですが、「もしもの時」にぜひ思い返していただきたい家の電気のことを前編と後編の2つに分けてお伝えします。
本記事は、後編になります。
雷の被害は、パソコンやスマホに大きな影響が及ぶ場合も
雷による被害と対策は、先述の地震や台風とは少し違っています。
まず、どのような被害が考えられるかについて見てみましょう。
最も日常生活に影響が及びそうなのが、パソコンやスマホに高電圧が急激にかかり、ダメージが及んでしまうというものです。
少し厄介なのは、パソコンやスマホは充電ケーブルを通して異常電圧を受けたとしても、故障や破損・焼損が外側からは分からない場合もある、という点です。
雷のあと、いきなりスマホやパソコンが熱くなった、変な音がする、など、普段は起こらないような異常が見つかった場合は専門家に調べてもらうと安心です。
一般的に、集合住宅やオフィスビルでは雷対策(雷サージ対策)が行なわれているものです。
しかし、戸建住宅のように自分が建物をメンテナンスする場合には、「新築以来、気にしていなかった」というご家庭もあるかもしれません。
いま「あれ? うちはどうだったっけ?」と思ったら、まずは専門家に相談してみるといいでしょう。
応急的な対応としては、雷警報などをきっかけに、パソコンやスマホなどの精密機器の充電ケーブルをいったん抜くというのがあります。
しかし、中長期的にはしっかり雷サージ対策を検討しておきたいところです。
電気も、それによって動く電気機器も、暮らしに欠かせない、日々の生活を支えてくれる存在です。
けれども、いざという時の対処法を知らないと危険を伴うこともあります。
今回ご紹介した内容が役立つ機会がないことを祈りつつ、定期的に振り返って点検するきっかけにしていただければと思います。
<参考>
利根川ダム統合管理事務所 防災情報課「小規模施設の落雷対策について」
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000079788.pdf
災害リスク情報 <第 62 号>