こんにちは、みんなの暮らしを電気のチカラで応援する「まちエネ」です。
今年も複数の台風が日本列島に接近・上陸し各地に被害をもたらしました。
今回は台風などで家が停電になってしまった際に気を付けたいことをご紹介いたします。
電気がもとになって起こる二次災害「通電火災」とは?
みなさんは「通電火災」という言葉を聞いたことがありますか?
簡単に言うと、「大型台風などで電気がストップした後、再び電気機器などのスイッチを入れたときに何らかの原因によって起こってしまう火災」のことを指します。
もう少し詳しく解説しましょう。
大型台風などの後、緊急避難的な措置として、あるいは近くの送電線が切れてしまったことなどが原因で、停電が起こる場合があります。
その後、数時間から数日後にふたたび電気が送られるようになったとしましょう。
すると、それと同時に、発生以前に使用していた家電や電気設備に再び電気が通ることになります。
この時、なにも問題がなければいいのですが、コンセントやケーブルに傷があったり、たとえば電気ストーブのような高熱を発する家電の近くに燃えやすいものがあったりした場合、そこから火花が散って火が起こり、火災が発生してしまうことが少なからずあります。
これを「通電火災」と呼びます。
通電火災を避けるために、安全確認ができたら電気はオフに!
こうした、二次災害とも言える火災を避けるためには、日ごろから熱源になりやすい電気機器の近くに燃えやすいものを置かないよう徹底したり、転倒時電源オフ機能が搭載された電気機器を使ったりなどの配慮が欠かせません。また、台風の際は窓ガラスが割れる可能性もありますので、電気機器などは窓ガラスから離しておくことも重要です。
仮に自宅から避難所などに避難する場合、すみやかに使用中だった電気機器のスイッチをオフにするか、コンセントを抜いて、より安全な状態に近づけるよう努力したいところです。
避難を急ぐ時や電気機器の数が多い場合には、一つひとつのスイッチをオフにするのではなく、ブレーカーを落としてしまえば素早く対処ができます。
一段落して再び電気機器を使用する際は、もしも火花が散るようなことがあった時にガスに引火しないか(ガス漏れはないか)、コンセントやケーブルなどに異常はないか? を念入りに確認し、1つずつ丁寧に点検しながら復旧させる必要があります。
また、もし少しでも異常が見つかったらその機器は使わず、専門家に見てもらうと安心です。
今週末も大型で強烈な台風が日本列島に接近する見込みです。
電気周りのみならず、事前に準備しておくべきことは他にいくつもありますので、以下のホームページなども参考にしてくださいね。
<参考>
日本気象協会 台風に備える
https://tenki.jp/docs/note/typhoon/page-5.html