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電気代が高いのは夏or冬?
使う電気の量以外にも気を付けるポイント

こんにちは、みんなの暮らしを電気のチカラで応援する「まちエネ」です。

電気代は毎月変わりますよね。なぜ電気代が毎月変わるのか、その一番の要因は月によって使う電気の量が変わるからです。

ここまではご存じの方もたくさんいらっしゃるでしょう。では、電気代が高額になりやすいのはいつの時期でしょうか。

夏には暑さからくる冷房の使用が、冬には寒さからくる暖房の使用が増えるためです

一年の中で、電気代が最も高額になるのは夏と冬の時期です。それは、夏には暑さからくる冷房の使用が、冬には寒さからくる暖房の使用が増えるためです。

では、夏と冬のどちらが電気代が高いのでしょうか?実際の一般家庭の支出データを調べてみると、予想外の結果が浮かび上がってきます。

今回は一年のうちに最も電気代が高くなる季節や月をご紹介するとともに、多くなってしまう使用量のほかにも気を付けるべきチェックポイントをお伝えいたします。

冬は電気代が最も高いシーズン!いったいなぜ?

総務省統計局の家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)によれば、1年を通しての月ごとの電気代は以下のようになっています。

グラフ上、3月が一番高いように見えますが、留意すべき点として、月々の電気代は通常前月の使用状況に基づいて請求されることが多いことが挙げられます(家計調査の金額はその月に実際に支払った金額を示しています)。

つまり、3月の電気料金は一般的に2月の使用量に基づいていると言えます。

月別の電気代折れ線グラフ
平均の電気料金
1月12,938円
2月15,331円
3月16,273円
4月13,931円
5月11,811円
6月9,990円
7月9,869円
8月11,914円
9月13,202円
10月12,805円
11月11,560円
12月12,514円
参考:総務省統計局の家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)

電気代が高くなりがちな電化製品として、エアコン、洗濯乾燥機、冷蔵庫などが一般的に挙げられます。

やはりそれらの使用頻度が高い月ほど電気代が高くなっていますが、一年を通してエアコンの使用頻度が一番高い冬の時期(1月~3月)が最も電気代が高いことがわかります。

4月から6月にかけては、比較的快適な気候で、エアコンの使用が減少し、また、乾燥機の使用頻度も低くなることが予想されます。これらの要因により、電気代が低くなっていると考えられます。

一方、8月と9月もエアコンによる電気代上昇がみられます。夏季には実際に多くの地域でエアコンが頻繁に使用されるため、グラフでも7月8月の電気代が増加しています。

ただし、夜間や早朝にはエアコンを使わなくても快適に過ごせる地域も存在するため、地域によって電気代の平均額が大きく異なります。その後、9月をピークに電気代が再び減少します。その要因としては、涼しくなりエアコンの使用頻度が減ることが考えられます。

一方、12月になると電気代は再び増加します。この時期は日照時間が短くなり、照明の使用頻度が増加することや、洗濯物を乾燥機で乾かす必要があることが影響しています。

また、気温の下降に伴い、エアコンの使用も増える可能性があります。

暖房設備のフル稼働!寒い冬に電気代が上がる

冬は暖房器具、電化製品を同時に使うことも多く電気料金が高くなりがちです

1月から3月にかけての電気代が一般的に高い傾向にあり、特に2月がその中でも最も高い月として目立ちます。

その主な要因は暖房設備の使用です。

寒い地域ではエアコンだけでは十分でない場合があり、エアコンと電気ストーブ、あるいはエアコンとこたつの同時使用が一般的なため、暖房設備が電気代を上げる可能性があります。

加えて、温水使用量が増加することも電気代増加の要因です。給湯設備には電気を熱源とするものも存在し、オール電化の世帯では特に寒い季節に電気代が上昇する傾向にあります。

また温暖な季節と比べて、冬季は通常在宅時間が長くなりがちです。特に年末年始など、多くの人が家で過ごす時間が増える傾向にあります。

在宅時間が増加すると、暖房に加えて、照明、テレビ、ゲーム機、パソコンなど、電力を必要とする機器全般の電気代が上昇する可能性があります。個々の消費電力は小さいかもしれませんが、家族のそれぞれが使用すると、大きな影響を及ぼすことがあります。

電気代が平均より高い?チェックすべきポイント

自宅の電気料金が平均よりも高額だと気づいた場合、電力の使用方法を見直すことで節約の余地があるかもしれません。

以下にいくつかの方法をご紹介します。

消費電力の大きい家電は使う頻度を少なくし電気代を節約する

電気代を効果的に節約するためには、特に消費電力が高い電化製品の使用頻度を減らすか、使用時間を短縮すると効果的です。

電気代を効果的に節約するためには、特に消費電力が高い電化製品の使用頻度を減らすか、使用時間を短くすると効果的です。

節約といっても、エアコンをつけずに暑さや寒さを我慢するような、QOL(Quality of Life:生活の質)をさげてしまうことはおすすめできません。快適にQOLを維持しながら、効率よく電気代の節約をめざしましょう。

エアコンの電気代と節約方法はこちらで詳しくご案内しております。

電気料金の仕組みや効率的な節約方法については「なぜ電気代は高くなったり安くなったりするの?料金の仕組みから安くする方法を知ろう!」で詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。

暑さを遮ったり、暖かさを保つための住宅断熱をする

夏季には窓の外に日よけ用のシェードやのれんを設置して直射日光を遮り、冬季には隙間風を防ぐために窓やドアから寒風が入らないようカーテンの高さを調節したり、すき間をふさぐなどして、室内の温かさを保つ工夫をしてみてください。

涼しさや温かさを工夫することで、電化製品の使用頻度や使用量を減らすことができます。

また特に電気代の高くなりがちな冬には、暖房器具の置き方などの工夫により消費電力を抑えて節電ができるかもしれません。詳しくはまちエネコラム「寒い冬の節電!電気代を節約できる暖房器具の置き方」をご覧ください。

電気料金プランを見直してみましょう

電気の使い方の見直しのほかに、電気料金プランについて今一度考えてみることも大切です。

さまざまな電力会社から多様なプランが出ておりますので、ご自身のライフスタイルに合わせたプランを検討し、電気料金をより安くできるプランへの切替えも検討してみましょう。

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