こんにちは、まちエネです。
皆さんが日々、プライベートや仕事で使うパソコン。パソコンは現代の生活において欠かせないツールの一つですが、その使用にともなう電気代が気になりますよね。
パソコンはそもそもどのくらい電気代がかかるのか?どんな操作をすると消費電力が上がるのか?パソコンの電気代を安くする方法はないか?など、いろいろな疑問をお持ちのはず。
実際にパソコンの電気代を計算してみると1日(8時間)あたりデスクトップPCは48円、ノートPCでは10.8円、ゲーミングPCは192円となります。(電気料金単価は30円/kWhにて計算)この電気代はお使いのPCモデルやご契約中の電力会社によって異なりますので、電気代の目安としてご参考ください。
今回は、デスクトップPC、ノートPC、そして電力を多く消費するゲーミングPCまで含め、さまざまなパソコンの電気代にフォーカスしてみます。同時に、節電につながる電力プランの見直しについても考えていきましょう。
パソコンの消費電力
まずは、パソコンの消費電力について理解しましょう。パソコンは大きく分けて、
- デスクトップPC
- ノートPC
- ゲーミングPC
の3つに分類されます。
デスクトップPCは一般的にノートPCよりも高い消費電力となっており、ゲーミングPCはさらに大きな消費電力になっています。特に、ゲーミングPCの高性能なハードウェアは、動画編集やゲームプレイ時に多くの電力を必要とします。
ただし、いずれのパソコンも通常の使用ではそれほど消費電力は多くありません。加えて、オフィスワークやウェブサイトを閲覧するだけなど、一般的な作業や使い方では消費電力が相対的に低くなります。この違いを理解して、必要に応じてパソコンのモードや設定を調整することが重要です。
以下は各パソコンのおおよその消費電力の比較表になります。
種類 | 消費電力の目安 |
ノートパソコン | 約4W~約45W |
デスクトップPC | 約40W~約200W |
ゲーミングPC | 約800W |
もちろん、常にフルパワーでパソコンを使うことはないと思われますし、標準時、最大出力、またスリープモードなど消費電力には波があります。デスクトップPCにおいてはディスプレイと一体型なのか独立したタワー型なのかでも消費電力は変わってきます。
おおまかに、ノートパソコンよりもデスクトップPCの方が消費電力が大きく、ゲーミングPCは特に大きな消費電力であることをおさえおきましょう。
パソコンの電気代の計算式
電気代を理解する上で必要なのは、その計算式です。一般的なパソコンの電気代の計算式は次のとおりです。
電気代 = 消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力単価(円/kWh)
この計算式をもちいて、パソコンの1か月、年間の電気代を算出することが可能です。ここでは先ほどの各パソコンの消費電力例からそれぞれの電気代を計算してきます。
消費電力はノートPCを45W、デスクトップPCを200W、ゲーミングPCを800Wとして、1日8時間の使用と仮定し計算してみます。
種類 | 1か月あたりの電気代 | 1年間あたりの電気代 |
ノートパソコン | 約335円 | 約4,020円 |
デスクトップPC | 約1,488円 | 約17,856円 |
ゲーミングPC | 約5,952円 | 約71,424円 |
人によってはそこまで負荷のかかる作業をしなかったり、1日8時間よりも少ない・多い場合もあるため目安とはなりますが、年間を通してみると、やはりデスクトップPCは電気代が高く、ゲーミングPCにいたっては非常に高い電気代になることが分かります。
ちなみに、PS5、Switch、Xboxなどのゲーム機の電気代を比較したコラムもございますので、興味のある方はぜひご覧ください。
パソコンを24時間つけっぱなしにした場合の電気代は?
ちなみに、各パソコンを24時間つけっぱなしにしていた場合の電気代は、ノートパソコンが32.4円、デスクトップPCは144円、ゲーミングPCは576円となります。パソコンはモデルによって消費電力が異なりますが、ここでもゲーミングPCは電気代が高くなってしまうことがわかります。
いつパソコンの消費電力は増加する?
パソコンは常に最大の電力を消費しているわけではないとお伝えいたしましたが、具体的にどんな場面で消費電力が大きくなるかご紹介します。おもに以下の状況で消費電力が大きくなる可能性があります。
- 動画編集や写真の加工を行うとき
動画編集や写真の加工を行う際には、通常の作業よりも消費電力が増加します。これは、サイズや色の変更などの効果を処理するために、CPUやGPU、メモリが膨大な処理を行う必要があるからです。 - 複数のアプリを使用しているとき
同時に複数のアプリケーションを使用すると、それぞれのアプリケーションが処理を行い、消費電力が増えることがあります。特に、起動時に同時に起動するアプリが多い場合は、気づかないうちに消費電力が増大します。 - 動画視聴・ゲームなどをするとき
動画視聴やゲームのプレイも消費電力が増加します。特にゲーミングパソコンでのゲームプレイでは、高いグラフィック処理のためにGPUが多くの電力を必要とします。 - OSを起動する・シャットダウンするとき
パソコンのOSを起動したりシャットダウンしたりするときにも、消費電力が大きくなります。OSの起動時には必要なアプリケーションを立ち上げるため、これにともなって消費電力が増加します。同様に、シャットダウン時にもアプリケーションの終了処理が行われ、電力の増加が見られます。
これらのタイミングで消費電力が増加し、電気代も上がることを理解しておきましょう。
職業によってはさらに高額な電気代になることも?
このように使用するパソコンのタイプや行う作業によって消費電力は高くなる可能性がありますが、特に在宅勤務をしたり、PCをメインで使用して事業を行っている方は電気代が高くなりやすい傾向があります。
在宅勤務は新しいワークスタイルとして浸透しましたが、実際に在宅勤務をすることで電気代は増えているという事実もあります。在宅勤務と電気代につきましては「在宅勤務は電気代が増える!電気代を節約する10の方法」で詳しくご紹介しています。
パソコンという点ではYouTuberなどのクリエイターたちも例外ではありません。
2023年7月21日、有名YouTuberが自身のYouTubeチャンネルで、1年間の光熱費について紹介しました。動画では、スタッフによって提供された1年分の光熱費が公開され、その総額は約100万円であることが明らかにされました。
特に注目されたのは、1月と2月の電気代およびガス代で、それぞれ電気代が7万円ほど、ガス代は約5万円となっています。もちろん、寒冷な季節には床暖房などの利用が増えるため、さまざまな要因が電気代の増加に影響しているようですが、常に自宅でパソコンを起動し、動画の編集作業や配信を行うということは非常に大きな消費電力となりえます。
参考:1年間の光熱費が約100万円の大台突入 自宅作業が多いYouTuberらしい悩みの種 2023.07.24 12:00 Real Sound テック
これは極端な例ではありますが、在宅勤務メインでいつもお仕事をされている方、動画の編集者やWEBクリエイターの皆さんは、仕事のため高いスペックのパソコンを長時間使い、消費電力も大きくなりがちと考えられます。
節電のための工夫
節電にはいくつかの方法があります。
- 省エネ設定の活用
パソコンの省エネ設定を有効に活用しましょう。一般的には、画面やハードディスクの自動スリープ、モニターの自動オフ、休止状態への切り替えなどが含まれます。これらの設定を調整することで、待機時の消費電力を削減できます。 - モニターの明るさ調整
パソコンモニターの明るさを最適なレベルに調整しましょう。過度に明るいと、電力の無駄な消費が生じます。また、長時間使用する場合は省エネ設定でスリープモードになるように調整しましょう。 - アプリケーションの終了
不要なアプリケーションやウィンドウを終了させることで、動作しているプロセスやサービスを減らし、CPUやメモリの使用を最小限に抑えられます。これにより、電力の節約ができます。 - デバイスの切断
使用していないデバイス(USB機器、外部ハードディスクなど)は、必要がない場合には切断しておくと良いです。これにより、不要な電力使用を避けることができます。 - 省エネ型ハードウェアの検討
新しいパソコンやモニターは省エネ機能が進化しています。購入時に省エネ性能に優れたハードウェアを検討することで、長期的に節電が可能です。 - エコモードの利用
一部のパソコンやノートPCにはエコモードが搭載されています。これはパフォーマンスを下げて電力を節約する機能です。バッテリー駆動時や待機中に利用することで、電力の効率的な使用が期待できます。 - 周辺機器の管理
プリンターやスピーカー、モデムなどの周辺機器は、使用していないときには電源を切るか、省エネモードに切り替えることで電力の無駄な消費を防ぎます。 - イヤホンの利用
パソコンの本体内蔵スピーカーではなく、イヤホンやヘッドセットを使用することで、音声出力による電力消費を抑えることができます。
これらの節電方法を組み合わせて実践することで、効果的に電力の節約ができます。個々の状況や使用環境に合わせて工夫してみてください。
経済産業省からもパソコンの節電、省エネのポイントが紹介されていますので、合わせて確認してみてください。参考:経済産業省 資源エネルギー庁 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約
電力プランの見直し
最後に、電気代の節約には電力プランの見直しも重要です。電力会社によっては、時間帯によって電気料金が異なるプランが提供されています。
通常、夜間や早朝は電気料金が安くなっています。これを利用して、電力使用を安い時間帯にシフトすることで、電気代をおさえることが可能です。
とはいえ、実際には在宅勤務の方がパソコンを使う時間帯を変えることはできないでしょう。
在宅勤務のために日中や夕方までノートPCやデスクトップPCで仕事・作業をし、朝晩のプライベートではスマホを利用するという場合には、まちエネでは「デイタイムバリュープラン」がおすすめです。
デイタイムバリュープランでは午前9時から午後3時の間の電気料金単価が安く設定されていますので、在宅勤務中のパソコンの電気代を安く抑えられます。
このようにパソコンの電気代についても、その利用する時間帯などから、よりおトクな電力プランに切り替えることで、日々の生活に負担をかけずに節約を実現することが可能です。
パソコンの電気代は、使用方法や選択する機器によって大きく変わります。パソコンの消費電力について理解し、節電の工夫を加えることで、賢く電気代を節約できます。電力プランの見直しも視野に入れ、より経済的で快適な生活を実現しましょう。