1. ホーム
  2. まちエネコラム
  3. 冷蔵庫の1か月や1年にかかる電気代はいくら?大きさと電気代の関係性や節約方法を解説

まちエネコラム

Column

冷蔵庫の1か月や1年にかかる電気代はいくら?
大きさと電気代の関係性や節約方法を解説

まちエネサイト-一体冷蔵庫はどのように動き、家庭の電気代にどれくらいの影響を与えているのかご存じでしょうか?  ほかの家電製品と違い、冷蔵庫は季節も昼夜も問わず、毎日24時間使い続けるものです。  このコラムでは、冷蔵庫の仕組みや実際にかかる電気代、さらには節約するためのヒントを紹介します。冷蔵庫と電気代について知ることで、無駄な支出を減らす方法が見えてくるでしょう。一緒に、快適な生活を築いていきましょう。

こんにちは、まちエネです。

みなさんの日々の生活に欠かせない冷蔵庫。しかし、いったい冷蔵庫はどのような仕組みで動き、家庭の電気代にどれくらいの影響を与えているのかご存じでしょうか?

ほかの家電製品と違い、冷蔵庫は季節も昼夜も問わず、毎日24時間使い続けるものです。

このコラムでは、冷蔵庫の仕組みや実際にかかる電気代、さらには電気代節約のためのヒントを紹介します。冷蔵庫と電気代について知ることで、無駄な支出を減らす方法が見えてきます。一緒に、快適な生活を築いていきましょう。

冷蔵庫の仕組み

冷蔵庫は日常生活に欠かせない家電のひとつですが、その仕組みを理解することで電気代の節約につながります。

基本的に、冷蔵庫は冷媒を使い、コンプレッサー・コンデンサー・冷却器を経由することで、熱を放出・吸収するサイクルを通じて熱を移動させ、内部の温度を一定に保ちます。冷蔵庫内部では、庫内の熱を吸い込み、冷媒を経由し、外部に排出するというプロセスが繰り返されます。

冷蔵と冷凍:その違い

冷蔵庫と冷凍庫は食材の保存温度が異なります。冷蔵室は食材を0〜10℃で新鮮に保ちます。いっぽう冷凍室は、食材を-18℃以下で凍結し長期保存を可能とします。

消費電力の観点では、冷蔵が低温を維持するためのエネルギーを多く必要とし、冷蔵方法が省エネのカギとなります。

冷蔵庫の消費電力

冷蔵庫の消費電力を理解することで、電気代の節約に繋がります。

経済産業省資源エネルギー庁の取りまとめによれば、お家にある家電の1日の消費電力割合として、冷蔵庫は夏は17.8%、冬では14.9%となっています。 冷蔵庫はほかの家電と違い、24時間365日稼働し続けるという特徴があり、その分、消費電力量も大きくなりやすいと言えます。

経済産業省資源エネルギー庁の取りまとめによれば、お家にある家電の1日の消費電力割合として、冷蔵庫は夏は17.8%、冬では14.9%となっています。

冷蔵庫はほかの家電と違い、24時間365日稼働し続けるという特徴があり、その分、消費電力量も大きくなりやすいと言えます。

参考:家庭でできる省エネ 経済産業省 資源エネルギー庁

冷蔵庫の電気代はいくら?

では冷蔵庫の電気代について見ていきましょう。冷蔵庫の電気代は以下の式から求めることができます。

冷蔵庫の電気代(円)=消費電力(kWh)×1kWhあたりの電気料金単価(円/kWh)

冷蔵庫の消費電力量はモデルによって異なりますが、年間消費電力量はおおよそ300kWhとされています。月間では25kWhとなり、電気料金単価が30円/kWhであった場合には、一か月の冷蔵庫の電気代は750円ということになります。一年間では9,000円かかることになります。

サイズが大きい方が電気代が安い?!

しかし、冷蔵庫の電気代を理解するうえでは、冷蔵庫のサイズにも注目する必要があります。冷蔵庫の大きさと電気代は意外な関係性があります。

以下に経済産業省が取り纏めている省エネ性能カタログから抜粋した各内容量別の年間消費電力量を比べてみました。

冷蔵庫のサイズ年間消費電力量年間の電気代
一人暮らし
151~200L
320kWh/年9,600円
二人暮らし
301~350L
347kWh/年10,410円
3~4人家族
401~450L
293kWh/年8,790円
参考:経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ 2022年版

電気料金単価を30円/kWhと仮定して計算してみると、容量が大きい3~4人家族向けの冷蔵庫よりも、一人暮らし、二人暮らし向けの小さなサイズの冷蔵庫の方が、年間の電気代が高くなっていることが分かります。

大容量の冷蔵庫の方が電気代が安いのは、大きな冷蔵庫は中の空間が十分に広く、食材が均等に配置されやすいからです。逆に小さい冷蔵庫は庫内が狭く、食材同士が密集しやすくなってしまうため、効率的に冷えず電気代が多くかかる傾向にあります。

大きな容量の冷蔵庫の方が、購入時に高額になってしまいますが、容量が大きいというだけでなく電気代の面でもメリットがあることを考えながら、冷蔵庫を選んでみましょう。

冷凍庫の電気代

冷蔵庫とは別に冷凍庫を自宅に置かれている方もいらっしゃるでしょう。冷凍庫の電気代についても、そのサイズごとに調べてみますと、以下のようになりました。電気料金単価を30円/kWhとしてこちらも計算しています。

冷凍庫のサイズ年間消費電力量年間の電気代
101~150L187kWh/年5,060円
151~200L325kWh/年9,600円
201~250L320kWh/年9,750円
251~300L305kWh/年9,150円
301L以上 506kWh/年15,180円
参考:経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ 2022年版

冷凍庫も一緒にお使いになっている場合、その容量にもよりますが、比較的小さな101~150Lのものでも、年間5,060円かかることがわかります。冷蔵庫と併用が必要か、冷凍庫が必要だとしても世帯人数と大きさがあっているかなどをよく確認しておくとよいでしょう。

サブ冷蔵庫(セカンド冷蔵庫)があると電気代は高くなる?

コロナの拡大により内食需要が増えたことで、家庭にサブ冷蔵庫(セカンド冷蔵庫)を設置しているかたも増えています。もうひとつ冷蔵をを持つと、冷蔵庫1台のみの家庭よりも電気代が多くかかります。具体的な金額は冷蔵庫の大きさによりますが、年間で約8,000〜10,000円が目安です。

一般的に、家庭でサブ冷蔵庫を設置する場合は、比較的小さいものが選ばれます。例えば、容量140Lほどの冷蔵庫であれば、電気代の目安は年間で約8,000円程度になります。

電気代は冷蔵庫の年間消費電力量から算出できますので、気になる方は一度電気代を計算してみるとよいでしょう。

冷蔵庫の電気代を節約する方法

1. 温度設定を最適化する

冷蔵庫の温度設定は、食材の鮮度と電気代に直結します。冷蔵室は約0〜10℃、冷凍室は-18℃が理想的です。適切な温度に設定することで、無駄な電力の消費を防ぎます。

冷蔵庫の電力消費を抑えたい場合は、冷蔵庫内の設定を変更しましょう。例えば、「強」の設定がされている場合は、「中」に変更してみてください。

また、省エネ機能が搭載されている場合は、省エネ機能も有効に活用しましょう。

2. 冷蔵庫を壁や他の家具から少し離す

まちエネコラム-冷蔵庫は内部を冷やすために外部に熱を放出します。したがって、冷蔵庫が壁や食器棚に密着していると、効果的に熱を放熱できません。 放熱が阻害されると、冷蔵庫内に熱がこもり、それを冷却するために余分な電力を使用します。コンロや直射日光の当たる場所、そしてメーカーが推奨する隙間を確保するようにして、冷蔵庫の設置場所に気をつけましょう。

冷蔵庫は内部を冷やすために外部に熱を放出します。したがって、冷蔵庫が壁や食器棚に密着していると、効果的に放熱できません。

放熱が阻害されると、冷蔵庫内に熱がこもり、それを冷却するために余分な電力を使用します。コンロから離し、直射日光の当たる場所を避け、そしてメーカーが推奨するすき間を確保するようにして、冷蔵庫の設置場所に気をつけましょう。

3. 食材の配置を工夫する

まちエネ-冷蔵庫内の食材の配置にも注意が必要です。冷蔵庫内の空気の循環を妨げないようにし、食材同士が密着しないように配置すると効果的です。 冷蔵庫内に物を過剰に詰め込むと、冷風の循環が妨げられ、電力の無駄遣いにつながります。また、庫内が密集すると中身が見えにくくなり、目的のものを見つけるために扉を長く開けることが増え、庫内の温度も上昇します。

冷蔵庫内の食材の配置にも注意が必要です。冷蔵庫内の空気の循環を妨げないようにし、食材同士が密着しないように配置すると効果的です。

冷蔵庫内に物を過剰に詰め込むと、冷風の循環が妨げられ、電力の無駄遣いにつながります。また、庫内が密集すると中身が見えにくくなり、目的のものを見つけるために扉を長く開けることが増え、庫内の温度も上昇します。

冷気の吹き出し口周辺には物を配置せず、冷蔵庫内の収納は見やすく工夫しましょう。さらに、常温で保存可能なものは冷蔵庫に入れないように心掛けることも大切です。

4. 不要な時にドアを開けない

冷蔵庫の電力消費を低減するためには、ドアの開閉時間と回数を減らすことが重要です。頻繁なドアの開閉は多くの冷気を逃がしてしまい、それにより冷蔵庫内の温度が上昇します。

結果として、再び温度を下げるために余分な動作が増加し、電力の無駄遣いが生じます。不要な時にはドアを開けず、効率的な使用を心がけましょう。

5. 古い冷蔵庫は買い替える

まちエネコラム-冷蔵庫の電気代節約の効果的な方法の一つは、古い冷蔵庫を最新の省エネモデルに買い替えることです。新しい冷蔵庫は技術の進歩により、効率的に冷却し保冷能力を維持する一方で、消費電力を大幅に削減します。これにより、電気代の節約に繋がります。

冷蔵庫の電気代節約の効果的な方法の一つは、古い冷蔵庫を最新の省エネモデルに買い替えることです。新しい冷蔵庫は技術の進歩により、効率的に冷却し保冷能力を維持する一方で、消費電力を大幅に削減します。これにより、電気代の節約につながります。

経済産業省資源エネルギー庁のデータによれば、2008年と2018年を比較すると、冷蔵庫は10年前のものと比べて約40〜47%もの省エネ効果があると言われています。

年間の消費電力量としては、2008年では490kWh/年でしたが、2018年では293kWhとされています。

電気代の従量料金単価が30円/kWhと仮定すると、2008年のモデルでは年間14,700円、2018年のモデルでは年間8,790円と大きな差が出ていることになります。

年度年間消費電力量(kWh/年)電気代(30円/kWhの場合)
2008490kWh14,700円
2018293kWh8,790円

参考:家庭向け省エネ関連情報 機器の買換で省エネ節約 経済産業省資源エネルギー庁

電気代が気になる方にとって、新しい冷蔵庫の導入は初期投資としては確かに発生しますが、その後の電気代削減効果が大きいため、中長期的には経済的であり、またエコフレンドリーな選択ともなります。

6. 電力プランの変更を検討してみる

省エネ性能の高い冷蔵庫を導入したり、使い方を工夫することで電気代を削減できますが、買い替えには一定の費用がかかります。そこでおすすめなのが、手軽で簡単な電力会社の切り替えです。

さまざまな電力会社がライフスタイルごとに異なる料金プランを提供しています。各家庭に合った料金プランを提供している電力会社に切り替えて、電気代の節約を目指しましょう。

まちエネでもお昼の電気代がおトクなデイタイムバリュープランなど生活に合わせた料金プランをそろえておりますので、ぜひチェックしてみてください。

コラム一覧を見る