
こんにちは、まちエネです。
みなさんは最近どんな映像コンテンツを見ているでしょうか。毎日テレビ放送を見る人もいれば、最近はテレビをモニター代わりにして動画配信サイトを利用する方もいらっしゃいます。
近年、テレビは大画面化、薄型化、高画質化をメインにどんどん進化しています。4Kや8Kなどの高画素数テレビが登場し、よりリアルな映像を楽しめるようになりました。また、インターネット接続による動画やネット配信の視聴、テレワークでの大画面モニターとしての活用など、テレビの使用シーンも多様化しています。
そこで気になるのが、テレビの電気代です。今回は、テレビの電気代がどのように決まるのか、また節約方法についてご紹介していきます。
テレビの電気代
実際のテレビの電気代を見てみましょう。テレビの電気代の計算式は、消費電力と契約されている電力プランの電気料金単価、そして実際の使用時間を掛け合わせて計算します。
電気代 = 消費電力量(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)
今回はREGZAのV35N seriesとE350M seriesにて、サイズごとの年間消費電力※、1日の電気代、1か月の電気代を比較してみます。
※通常の使用条件を想定し、1年間基準に従って稼働させた際の消費電力量を指します。 この基準は、日本工業規格(JIS)によって規定されています。
サイズ | 年間消費電力 | 1日の電気代 | 1か月の電気代 | |
HD | 24型 | 38kWh/年 | 3.1円 | 95円 |
HD | 32型 | 56kWh/年 | 4.6円 | 140円 |
フルHD | 40型 | 69kWh/年 | 5.7円 | 172円 |
4K | 43型 | 97kWh/年 | 8.0円 | 242円 |
4K | 50型 | 103kWh/年 | 8.5円 | 257円 |
4K | 55型 | 115kWh/年 | 9.5円 | 287円 |
4K | 65型 | 145kWh/年 | 12.0円 | 362円 |
フルHD40型のテレビの年間消費電力量は69kWh/年となっています。電気代を1kWhあたり30円と仮定すると、年間の電気代は2,070円ということになります。1か月に換算するとおおよそ172円ということになりました。1日では5.7円です。
このようにしてみますと、サイズが大きくなるほどに電気代が高くなっていることが分かります。ただし、サイズの違いの他に、テレビにはフルHDや4Kなどの性能の違いもあり、性能が高いほどに消費電力も増える傾向にあります。
テレビの種類と分類
テレビは、その画面表示の方式によって、以下の3つに分類されます。
- プラズマテレビ
- 液晶テレビ
- 有機ELテレビ
プラズマテレビ、液晶テレビ、有機ELテレビについてそれぞれの説明と消費電力についてまとめます。

プラズマテレビはプラズマディスプレイを使用し、広い視野角と優れた色再現性が特徴です。消費電力は一般的に約150W〜600W程度です。
以前は普及していたものの、需要の縮小により多くのメーカーが撤退し、現在、日本国内でのプラズマテレビの生産は終了しており、取り扱いも行われていません。プラズマテレビの消費電力は通常、液晶テレビよりも高いと見なされます。そのため、もし家庭でプラズマテレビを使用している場合、液晶テレビに買い替えることで電気代を節約できる可能性が高まります。
液晶テレビは液晶パネルとバックライトで構成され、軽量かつ薄型なデザインが可能です。一般的な消費電力は約30W〜200W程度です。
有機ELテレビは有機ELパネルを使用し、高いコントラストと薄型設計が魅力です。有機ELパネルは、有機化合物に電流を流すことで直接光を発生ています。消費電力は明るい画像表示時には他のテレビに比べて低く、約50W〜300W程度です。ただし、これらの数値は一般的な目安であり、実際のモデルや製造年によって異なる場合があります。
画質別のテレビの電気代
それでは次に、HDや4K、8Kでの電気代の違いに注目してみます。SONYのハイビジョン液晶テレビW500Eシリーズ、4K有機ELテレビA95Kシリーズ、8K液晶テレビZ9Hをそれぞれ比較してみると以下のようになります。今回も各製品の年間消費電力を参照し、電気料金単価は30円/kWhで計算してみます。
サイズ | 年間消費電力 | 1日の電気代 | 1か月の電気代 | |
HD | 32型 | 76kWh/年 | 6.3円 | 190円 |
4K | 55型 | 190kWh/年 | 15.8円 | 475円 |
8K | 85型 | 665kWh/年 | 55.4円 | 1,662円 |
8Kのテレビは画面サイズも非常に大型ということもありますが、HD画質のテレビに比べると8倍以上の電気代がかかることになります。テレビの購入時には購入価格も気になりますが、ランニングコストとしての電気代にも気を付けて、オーバースペックにならないようにしましょう。
テレビの電気代を節約する方法
見ていない時にはテレビを消す
まずは見ていない時にはしっかりとテレビを消すことです。ついつけっぱなしのままで部屋を離れたり、料理をしているときにもつけたままにしていることがあります。またゲームをし終わったとき、ゲーム機の電源は落としたのに、つい画面が暗いためにテレビを消し忘れることもあります。
政府の調査によると、1日1時間テレビを消す、見る時間を減らすようにすることで、年間約520円の節約ができるとされています。参考:1日1時間テレビ(32V型)を見る時間を減らした場合 経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト
画面の明るさの調整

テレビの輝度を調整して、適切な明るさに設定することで消費電力を削減できます。さらに、明るさセンサーが組み込まれたテレビは、このセンサーをONにすると、部屋の明るさに応じて自動で画面の輝度が調整されます。
政府の調査によると、テレビの画面の明るさを最大→中間に設定した場合、年間で約840円の節約ができるとされています。参考:テレビ(32V型)の画面の輝度を最適(最大→中間)にした場合 経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト
省エネへの切り替え
テレビには省エネモードが搭載されている場合があります。これを有効にすると、自動で消費電力を最適化し電気代を抑えてくれます。また、そもそものテレビを省エネモデルに買い替えることも電気代の節約につながります。
一定時間信号がないと、自動的に電源をオフにしてくれる無信号電源オフ機能や、一定時間操作をしないと自動的に電源をオフにする無操作電源オフ機能なども活用しましょう。
長時間使用しない場合には主電源を切る
旅行などで不在となりテレビを長期間使用しない場合は、主電源を切ってください。 リモコンで電源を切ったとしても、テレビ内部では再度スイッチが入ったときのため、電力を使い待機させる必要があり、絶えず電力を消費しています。テレビはこうしたスタンバイ時も電力を使用しているので、できるだけ電源を切るようにしましょう。
電力会社や電気料金プランを再検討してみましょう!
テレビの電気代節約方法を紹介しましたが、実際に節約できる金額には限界があります。 最新のテレビは4Kや8Kなど高画質であるほど、消費電力が増え、電気代も上昇します。 そのため、電気代を本質的に削減するためには、電力会社の見直しが一つの方法です。
電気料金単価が安い電力会社、電力プランに切り替えることで、テレビの使い方は変えなくても電気代を下げることはできるかもしれません。まちエネにも様々なライフスタイルに合わせた料金プランがあります。
テレビの種類や設定、契約している電力会社によって電気代に影響がありますが、まずは適切な使い方と節約の意識を持つことで無駄な電気代を削減することができます。自分の生活スタイルや予算に合わせて、賢くテレビを使用してみてください。