
こんにちは、まちエネです。
忙しい毎日の家事を助けてくれる「食洗機」。便利そうだけど、気になるのはやっぱり電気代、という方も多いのではないでしょうか。
「使い始めたら思ったより電気代が高かったらどうしよう…」
「手洗いのほうが安く済むんじゃないの?」
そんな不安や疑問をお持ちの方に向けて、このコラムでは 食洗機の電気代の相場や、手洗いとのコスト比較、節約のコツまでわかりやすく解説していきます。
実は、上手に使えば電気代を抑えつつ家事の負担をグッと軽くすることもできます。
「買う前に知っておきたい」「今使っているけど、もっとおトクに使いたい」そんな方はぜひ参考にしてみてください。
食洗機の電気代は約17円~23円
食洗機の電気代は、使う機種や運転モードによって異なります。食洗機には大きく分けて、ビルトインタイプと卓上タイプがあります。
ここでは一例として、ビルトインタイプ(パナソニック M8シリーズ/幅60cmワイドタイプ)と卓上タイプ(パナソニック NP-TZ500)を取り上げ、1回あたりの電気代を計算してみました。
電気代の計算式は以下となります。
電気代 = 消費電力量(kWh)× 電気料金単価(円/kWh)
| ビルトイン食洗機(M8シリーズ) | 卓上食洗機(NP-TZ500) | |
|---|---|---|
| 消費電力量 | 0.55kWh | 0.77kWh |
| 電気代 | 16.5円 | 23.1円 |
参考:詳細情報 食器洗い乾燥機 NP-TZ500 | 食器洗い乾燥機(食洗機) | Panasonic
幅60cmワイドタイプ | ビルトイン食器洗い乾燥機(M8シリーズ) | Panasonic
計算してみますと、ビルトイン食洗機よりも卓上食洗機の方がやや電気代が高いことが分かります。食洗機のおおよその電気代は、約17円~23円です。
食洗機は洗浄と乾燥どちらに電気代がかかる?
食洗機で電気代がかかるのは乾燥です。洗浄時はモーターが動き、乾燥時にはヒーターが動きますが、このヒーターの消費電力量がとても高いことが原因です。
先ほどのパナソニック M8シリーズでは、モーターの消費電力は68W、ヒーターは1100Wとなっています。このように乾燥に使うヒーターはモーターに比べ非常に大きな消費電力になるため、乾燥の際に電気代が高くなるのです。
食洗機は手洗いよりもおトク?【電気代・水道代・ガス代で比較】

食洗機のタイプごとの電気代の目安が分かりましたが、気になるのはやはり、食洗機を使うのと手洗いをするのではどちらがおトクなのか?というところでしょう。
手洗いとの比較では、電気代だけではなく、水道代やガス代もふくめて比較してみましょう。総合的なコストを比較してみて、実際に食洗機が手洗いするよりもおトクなのか、それとも実はコストが高くなってしまうのかチェックします。
食洗機と手洗いの年間光熱費比較
以下がそれぞれの年間の光熱費(電気・水道・ガス)のまとめになります。
| ビルトイン食洗機 | 卓上食洗機 | 手洗い |
|---|---|---|
| 約13,943円 | 約18,761円 | 約25,562円 |
※1日あたり2回食器を洗うという条件で計算をしています。
このように比較をしてみますと、手洗いがもっとも年間の光熱費が高いということが分かります。どうして手洗いの光熱費が高くなってしまうのか、ここからはより具体的に、電気代、水道代、ガス代を比較していきましょう。
電気代での食洗機と手洗い比較
食洗機を使うと当然ながら電気代がかかりますが、手洗いの場合は電気を使わないため電気代は0円。この違いは気になるポイントですよね。
ここではまず、食洗機の年間の電気代を計算してみます。先ほどのビルトインタイプ(パナソニック M8シリーズ/幅60cmワイドタイプ)と卓上タイプ(パナソニック NP-TZ500)にて計算をしてみますと、年間の電気代は以下のようになります。(電気代は30円/kWh、1日2回、365日使用にて計算)
| 洗い方 | 年間の電気代 |
|---|---|
| ビルトイン食洗機 パナソニック M8シリーズ | 12,045円 |
| 卓上食洗機 パナソニック NP-TZ500 | 16,863円 |
| 手洗い | 0円 |
このように、食洗機の電気代は年間で約1.2万円〜1.7万円程度かかります。一方で、手洗いの場合は電気を使わないため、電気代は0円という点は明確な違いです。
ただし、手洗いではこの分、ガス代や水道代が多くかかりますので、光熱費全体で見ると必ずしも手洗いの方が安いとは限りません。
参考:詳細情報 食器洗い乾燥機 NP-TZ500 | 食器洗い乾燥機(食洗機) | Panasonic
幅60cmワイドタイプ | ビルトイン食器洗い乾燥機(M8シリーズ) | Panasonic
水道代での食洗機と手洗い比較

電気代の次に気になるのが、水道代ですよね。ここでは、食洗機と手洗いでどのくらい差が出るのかを比べてみましょう。
まず、1回あたりの水の使用量を見てみると、パナソニックのビルトインタイプ(NP-60MS8S)では約10L、卓上タイプ(NP-TZ500)では約9.9Lです。
経済産業省 資源エネルギー庁が示す指標を参考に、水道代は1Lあたり0.26円とすると、それぞれ約10Lのため、1回の水道代は約2.6円となります。
参考:無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト 日本電機工業会調べ(総務省小売物価統計調査平成30年度実績(合計平均)に基づき1m3に換算。小数点第一位を切り捨て(税込))
一方、経済産業省 資源エネルギー庁によると、手洗いでは1回に約65Lの水を使うとされており、同じように計算すると16.9円かかります。
参考:キッチン | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト
1日2回と仮定して、年間(365日)で計算すると以下のとおりです。
| 洗い方 | 年間の水道代 |
|---|---|
| ビルトイン食洗機 パナソニック M8シリーズ | 約1,898円 |
| 卓上食洗機 パナソニック NP-TZ500 | 約1,898円 |
| 手洗い | 約12,337円 |
参考:詳細情報 食器洗い乾燥機 NP-TZ500 | 食器洗い乾燥機(食洗機) | Panasonic
幅60cmワイドタイプ | ビルトイン食器洗い乾燥機(M8シリーズ) | Panasonic
このように計算し比較しますと、手洗いは食洗機の6倍以上の水道代がかかるということが分かります。水の使用量を抑えたい、節約したいという方にとって、食洗機はかなり心強い味方といえるでしょう。
ガス代での食洗機と手洗いの比較
ガス代でも比較してみましょう。経済産業省の「省エネポータルサイト」によると、手洗いの場合の年間ガス使用量は81.62m³とされています。これにガス料金の平均単価162円/m³(平成29年版 ガス事業便覧より)をかけると、年間のガス代は約13,225円になります。
一方で、食洗機は電気でお湯を沸かす仕組みのため、ガスは使いません。つまり、ガス代がかかるのは手洗いだけということになります。
| 洗い方 | 年間のガス代 |
|---|---|
| 食洗機 | 0円 |
| 手洗い | 約13,225円 |
参考:キッチン | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト
無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト [平成29年版 ガス事業便覧 平成28年度実績 供給約款 料金平均(合計平均)を45MJに換算 小数点第一位を切り捨て(税込)]
水道代とあわせて見てみると、手洗いではガス代がもっとも大きな負担となっていることがわかります。逆に言えば、食洗機を使うことでこの高くつきがちなガス代をカットでき、光熱費の節約にもつながるのです。
以上のように、食洗機を使うことで電気代はかかるものの、手洗いと比較すると合計した光熱費は低く抑えることができます。
食洗機のメリットとは?光熱費以外にもたくさん!

食洗機は手洗いと比較すると光熱費を抑えることができますが、それ以外にもさまざまなメリットがあります。
食洗機を購入しようかな?とお考えの方は、こうしたメリットを知っておくことで、食洗機の導入を前向きに検討しやすくなるはずです。ここからは、それぞれのメリットを詳しく紹介します。
家事の時間をグッと短縮!
食洗機を使うと、日々の家事にかかる時間を大幅に減らせます。
たとえば、食器を手洗いするのに1回15分かかるとすると、朝晩2回洗えば1日で30分も食器洗いに時間を取られることに。
一方で、食洗機なら食器をセットするだけ。1回あたり5分ほどで済み、2回分でも10分程度。洗っている間に別の家事や自分の時間を確保できます。
忙しい毎日の中で、少しでも時間を確保したい方や、共働きで家事の負担を減らしたい家庭にはぴったりの家電製品です。また、食洗機には予約機能もあるため、お出かけの間に運転させるなど、より効率的な時間の使い方もできます。
節水効果でお財布にも地球にもやさしい
水道代比較でも分かりましたが、食洗機は、手洗いよりもずっと少ない水で食器を洗えます。たとえば1回あたりの使用水量は以下のとおり。
| 洗い方 | 使用水量 |
|---|---|
| 食洗機 | 約10L |
| 手洗い | 約65L |
手洗いに比べて、食洗機なら約6分の1の水量で済むことになります。この少ない水量でもしっかり洗えるのは、食洗機が庫内の水を循環させて効率よく洗浄する仕組みだからです。
節水は水道代の節約だけでなく、環境への負担軽減にもつながります。地球上の限りある水資源を守るためにも一役買ってくれるのが食洗機です。
手荒れの心配も軽減!
冬期の手洗いは洗剤や温水で手が荒れてしまったり、冷たい水に触れて指先が冷えてしまうこともありますよね。
でも、食洗機ならボタンを押すだけ。直接洗剤に触れることも、長時間水を使うこともないため、手荒れが気になる方にはとくにうれしいポイントです。
食器が割れにくく、傷もつきにくい
食洗機を使うと、食器を割ってしまうリスクも減ります。
手洗いでは、泡で滑ったり、シンクにぶつけたりしてうっかり割ってしまうこともありますが、食洗機ならセットして取り出すだけ。食器を動かす回数も少ないので、破損の心配が少なくて済みます。
また、スポンジでこすらずに水圧で洗うため、食器に細かな傷がつきにくいのもうれしいポイントです。
食洗機は、光熱費の節約だけでなく、家事の負担軽減や手肌・環境へのやさしさといったさまざまなメリットがあります。
お皿を洗うという家事からはなかなか逃げられないものですが、食洗機を使うことで時間や手間というコストも削減できますね。
暮らしをちょっと楽に、快適にしたいという方にこそおすすめしたい家電製品です。
食洗機のデメリットは?場所や費用が心配?

スペースを取ってしまう
食洗機の導入にあたって、まず検討すべきなのが「設置スペースの確保」です。特に卓上タイプの食洗機はサイズが大きめのものもあり、キッチンの作業スペースを圧迫してしまうことがあります。重量も数十キロあり、定位置となる置き場所が必要になります。
また、ビルトインタイプを導入する場合は、キッチンの構造によってはリフォームが必要になることもあります。限られたスペースの中で導入を考えている場合は、設置場所のサイズを事前に確認しておくことが大切です。
音が気になることもある
食洗機の運転音が気になると感じる方もいます。特に、夜間に使用する場合やリビングとキッチンが近い間取りでは、水を噴射する音やモーター音が響くことがあります。
最近のモデルは静音設計が進んでいますが、それでも完全に無音というわけではありません。図書館の中にいるような静かな空間では、運転音が目立ってしまうこともあるでしょう。
音に敏感な方や、小さな子どもが寝ている時間帯に使用したいと考えている場合は、運転音の大きさ(dB)をチェックしたり、「静音モード」が搭載された機種を選ぶといった工夫が必要です。
洗えない食器もある
食洗機は便利な家電製品ですが、すべての食器を洗えるわけではありません。たとえば、木製の食器や漆器、アルミ製・銅製の鍋などは、食洗機の高温・高圧の水流や洗剤によって変形・変色・劣化してしまう可能性があります。
また、耐熱温度が低いプラスチック製品や、金箔・銀箔が施された繊細な器も食洗機では不向きです。うっかり入れてしまうと、大切な食器を傷めてしまうおそれがあるため、使用前には「食洗機対応可」の表示を確認することが必要です。
導入費用がかかる
食洗機は、便利で光熱費の節約にもつながる家電製品ですが、導入にはどうしても初期費用がかかります。機種によって価格は大きく異なり、卓上タイプであれば数万円程度、ビルトインタイプの場合は10万円以上かかることが一般的です。
さらに、ビルトインタイプを選ぶ場合は、購入費用に加えて設置のための工事費用も発生します。キッチンの構造や水道・電気の配管状況によっては、数万円〜十数万円の追加費用がかかるケースもあります。
たしかに、日々の光熱費は手洗いに比べて抑えられるため、長期的には節約につながりますが、「最初にまとまった費用が必要になる」という点は避けて通れません。家計や生活スタイルに合わせて、初期費用とランニングコストのバランスを検討することが大切です。
メンテナンスも必要

食洗機を長く快適に使うには、定期的なメンテナンスが大切です。使いっぱなしだと食べかすや油汚れがたまり、洗浄力が落ちたりニオイの原因になったりします。放置すると害虫の住みかになることもあるので注意が必要です。
フィルターやノズルの掃除、専用クリーナーでの洗浄は月に1回が目安。定期的なお手入れで故障予防にもつながります。手間はかかりますが、長持ちさせるためには欠かせません。
食洗機の節約方法
まとめ洗いをする
食洗機を使うときは、食器がある程度たまってから「まとめ洗い」するのが節約のポイントです。1回の運転にかかる水や電気の量は、食器の量に対してあまり変わらないため、少量で何度も使うよりも、満載に近い状態で使った方が効率的です。
例えば、朝昼晩でそれぞれ回すよりも、夜に1回まとめて運転すれば、水道代・電気代の節約になります。
自動運転モードを活用する
食洗機には「自動運転モード(エコモードやセンサー運転とも呼ばれます)」が搭載されている機種が多く、この機能を使うことで効率よく節電・節水できます。
自動運転モードでは、庫内の汚れ具合や食器の量をセンサーで検知し、最適な水量・洗浄時間・温度で運転してくれます。そのため、必要以上の水や電力を使わずに済み、無駄な光熱費を抑えられるのが特徴です。
毎回決まった標準モードで運転するよりも、自動運転モードを選ぶことで、より省エネにつながる可能性があります。光熱費を少しでも抑えたい場合には、積極的に活用したい機能です。
予洗いをうまく取り入れる
汚れがひどい食器ほど、洗浄やすすぎに時間がかかり、電気代や水道代が増えてしまうことがあります。そこで、簡単な予洗いを取り入れることで、食洗機の負担を減らし、節約につなげることができます。
ただしやりすぎは逆効果なので、以下の3点に絞って効率的に行いましょう。
- つけ置きする:水を張った桶に食器を入れておくだけで、汚れが浮きやすくなります。
- 固形物を取り除く:食べかすなどはキッチンペーパーで軽く拭き取ると、仕上がりがよくなります。
- 洗剤は使わない:食洗機専用洗剤と混ざると不具合の原因になることがあるため、予洗いでは使わないのが基本です。
無理に念入りに洗う必要はなく、軽く下処理するだけで、光熱費を抑える効果が期待できます。
乾燥モードを使わず自然乾燥にする

洗浄よりも乾燥でとても大きな消費電力がかかることをお伝えしました。
そこで、乾燥モードを使わず、自然乾燥に切り替えることで節電効果が期待できます。具体的には、洗浄が終わったタイミングで扉を開けておけば、蒸気が逃げてそのまま自然乾燥が進みます。
とくに夜間に使用する場合などは、朝まで開けておくだけでしっかり乾燥していることが多く、時間を味方につけた節約方法と言えるでしょう。
電気料金プランも見直してみよう
食洗機の電気代は1回あたり約17円~23円とそれほど高くありませんが、年間で見ると無視できない金額になります。そこで、電力会社の切替えや電気料金プランの見直しもおすすめです。時間帯別の割安プランや使用量に応じたプランを利用すれば、さらに光熱費を節約できます。
食洗機は光熱費の節約だけでなく、家事の時短や節水にも役立つ便利な家電製品です。初期費用や設置スペースのことは考慮が必要ですが、メリットを理解して賢く使えば毎日の生活がずっとラクになりますよ。
ぜひこのコラムを参考に、楽しくエコなキッチンライフを始めてみてくださいね!