みなさん、こんにちは。まちエネです。
毎日使う家電製品。その中でもよくドライヤーは消費電力が高くて電気代も高くなりがちと言われてますね。
ドライヤーは髪を乾かしたりスタイリングやヘアケアなどに欠かせない家電です。日常的に使うからこそ、電気代も気になるものです。
実際は、ドライヤーの電気代は1回5分ほどの使用でも3円とそこまで大きくはありません。しかし、使い方や頻度、使用モードなどに注意する必要があります。
今回はそのドライヤーについて、実際の消費電力や各モードの電気代について詳しく見ていきましょう。そして、節電のコツを知り、おトクにドライヤーを使ったり、購入時のヒントにもしていただければと思います。
ドライヤーの基本的な消費電力と電気代
ドライヤーはモデルごとにやや異なるものの、基本的には1,200Wの消費電力を持っています。ではその1,200Wのドライヤーを使うときの電気代について見ていきます。
電気代の計算式は以下のようになっています。
消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)
具体的に、ドライヤーを5分間、毎日使用したとして、月間と年間の電気代を計算すると以下のようになりました。
1回あたり | 3円 |
1か月(30日) | 90円 |
1年間(365日) | 1,095円 |
ドライヤーの電気代は5分の使用で3円、1か月では90円、年間でも1,095円ほどになります。
モードごとの消費電力、電気代の違い
また、ドライヤーには各種使用モードがあります。先ほどの例ではHIGHモード、最大出力での計算をしましたが、ほかにもLOW、COOLなどのモードがあります。
例えば東芝のヘアドライヤーHDH-PMR17の場合、HIGH(1,200W)、LOW(600W)、COOL(35W)と消費電力に大きな違いがあります。このモード別でも電気代を比べてみましょう。
消費電力 | HIGH(1,200W) | LOW(600W) | COOL(35W) |
1回あたり | 3円 | 1.5円 | 0.09円 |
1か月(30日) | 90円 | 45円 | 2.70円 |
1年間(365日) | 1,095円 | 547円 | 32.90円 |
たしかにドライヤーは、消費電力こそ大きいものの、1回に使用する時間が短いとそこまでの電気代の負担にはならないということが分かります。経済産業省が出している家電製品別の電力消費割合でもドライヤーは特別高いとはされていません。
しかし、仮に1回あたり10分(1,200W)で、4人家族が全員毎日使うとなれば、上記の例でいえば1回あたりの費用は6円になり、4人分として計算すると月に720円、年間では8,760円になります。
ご家庭のドライヤーを使う方の人数や、それぞれが使用する時間次第では、負担は大きくなっていきます。
ドライヤーを節電しながら賢く使うコツ
ドライヤーを使いながら節電するためのテクニックはいくつかあります。ここでは、すぐに実践できる6つの節電テクニックをご紹介します。
- タオルドライを行う:
シャワー後にはじめにタオルで軽く髪の水分をふき取ります。これにより、ドライヤーでの乾燥時間を短縮し、ドライヤーの使用時間を短くできます。 - ヘアドライ手袋を使用する:
ヘアドライ手袋を使うことで、髪の毛をまとめて乾かすことができます。これにより、ドライヤーの使用時間を短縮することができます。 - 頭にタオルを被ってドライヤーで乾かす:
ドライヤーを使う際に、頭にタオルを被ることで髪の毛をしっかり包み込み、効率的に乾かすことができます。この方法でも、乾燥時間を短縮させることができます。 - 湿度の低いところで乾かす:
湿度の低い場所で髪を乾かすと、水分が早く蒸発しやすくなります。そのため、乾燥時間が短縮され節電につながります。 - 冷風モードを活用する:
ドライヤーには冷風モードがあります。このモードを活用することで、熱風を使わずに髪を乾かすことができます。熱風よりも電力消費が低いため、節電効果が期待できます。 - 髪の根元から乾かす:
髪を乾かす際は、髪の根元から乾かすようにします。これにより、髪の毛全体を効率的に乾かすことができます。乾燥時間を短縮し、節電効果を得ることができます。
このようにドライヤーの使い方次第では電気代を節約することができます。
電気代を考えてドライヤーを買う
しかし、家族全員が節電を意識したドライヤーを使うことは、現実的に難しいものがあります。
男性よりも女性の方が髪が長いことが多く、長時間使わないとしっかりと髪を乾かすことができなかったり、人によっては朝晩使いたかったりします。
そこで、ドライヤーの使い方でなく、ドライヤー本体にも着目し、購入する際は以下のポイントに気を付けてみてください。
- 省エネのドライヤーを選ぶ:
消費電力が低くなっているドライヤーもあり、また熱効率を高めてより効率的に、低温でも乾かせるように設計されたドライヤーもあります。 - 搭載されているモードを確認する:
ドライヤーによってはTURBO(ターボ)、SET(セット)などのモードが搭載されているものもあります。濡れた髪を乾かすのではなく、髪をセットしたい場合には、HIGHなどではなくてSET(セット)モードを使った方が効率が良い場合があります。
これらのポイントに注意することで、電気料金を抑えながらドライヤーを使用することができます。
電力プランの見直しも検討しましょう
ドライヤーの使い方を工夫したり、購入するドライヤーのスペックに注意したりと、ドライヤーにかかる電気代を抑える方法はいくつかありますが、ほかにも電気代を安くするポイントがあります。それは電力プランの見直しです。
電気代の計算には電気料金単価を用いますが、この単価ができるだけ低い電力プランに切り替えることで、ドライヤーの使い方などは変えなくても電気代を安くすることができます。
例えば1,200Wのドライヤーの例では、電気料金単価30円/kWhで計算をしましたが、電力料金単価が26円/kWhでは以下のように差が出てきます。
電気料金単価 | 30円/kWh | 26円/kWh |
1回あたり(5分) | 3円 | 2.6円 |
1か月(30日) | 90円 | 78円 |
1年間(365日) | 1,095円 | 936円 |
仮に4人家族で、全員が毎日1回10分ドライヤーを使うとなると、以下のようにドライヤーを使う人数と使用する時間次第ではさらに差が出てきます。
電気料金単価 | 30円/kWh | 26円/kWh |
1年間(365日) | 8,760円 | 7,592円 |
つまり、契約中の電力プランを見直すことでも電気代の節約が期待できますね。また、ドライヤーは家族全員がお風呂から上がった時に使う場合、夜の電気料金単価がおトクに設定されている電力プランを選択するなども検討できます。
ご自身やご家族のライフスタイルに合わせた電力プランを選択することで、ドライヤーの使い方を我慢したり、家族間で使い方を調整するような手間はなくすことができるかもしれません。
ここまでドライヤーについて、消費電力や電気代、そして節約のコツについてご紹介してきました。ドライヤーは使用時間がほかの家電に比べて短いため、消費電力が大きくても電気代はそこまで高くはありません。
しかし、使い方や家族構成次第では、電気代の負担は増えていきますので、今回ご紹介したポイントを抑えて賢く使っていきましょう。