こんにちは、まちエネです。
消費電力の高い家電製品を使う場合、節約を考えずに使ってしまうと、電気代の請求書を見て驚く金額になってしまうケースも珍しくありません。
家電製品の電気代を知るには消費電力のチェックが必要なものの、ワット(W)数がいくらの電気代になるか分からないと、適切な節約は難しいでしょう。今回紹介する900Wは、家電製品としては消費電力の高い部類に入るため、節約方法を知っておくことで高い節電効果が期待できます。
では、900Wの家電製品を使うと電気代はいくらぐらいになるかを計算してみましょう。おおよその目安は、消費電力が900Wの家電製品の場合、1時間の電気代は27円、24時間で648円です。(電気料金単価は30円/kWhで計算)
この計算を元に、毎月の電気代を算出する計算方法を解説します。また、節電のコツも紹介しますのでぜひ、参考にしてください。
ワット(W)数と電気代の関係を把握できれば、実際に使っている家電製品のワット(W)数からおおよその電気代を予測できるので、節電のコツをつかみやすくなります。
900Wの家電製品を使うと電気代はいくら?
では、電気代の計算方法について解説します。詳しくは「なぜ電気代は高くなったり安くなったりするの?電気代の計算方法を知ろう!」で解説していますが、計算式は次のとおりです。
電気代=消費電力(W)÷1,000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)
上記の式に従い、消費電力900Wの電気代を計算してみましょう。使用時間は1時間、電気料金単価は30円/kWhとして算出します。
900(W)÷1,000×1(h)×30(円/kWh)=27円
この式から、消費電力900Wの家電製品を1時間使った場合の電気代は27円、1日(24時間)使えば648円です。
この式を使い、消費電力900Wの家電製品を1日、1か月(30日)、1年(365日)の電気代を計算してみましょう。ここでは1日4時間使った場合の電気料金を算出します。
1日4時間使った場合の電気代 | |
1日 | 108円 |
1か月(30日) | 3,240円 |
1年(365日) | 39,420円 |
900Wの家電製品を毎日4時間使っていると、1年間で39,420円かかるという結果です。(電気料金単価は30円/kWhで計算)つまり何も節約しないと約40,000円かかってしまうことになるため、しっかりと節約すれば電気代はかなり抑えられます。
ただし、この数字は契約している電気料金によって変動しますので、あくまでも目安として参考にしてください。
消費電力900Wの家電製品とその電気代の例
家庭でよく使われている消費電力が900Wの家電製品としては次のようなものがあります。
- 食器洗浄(乾燥)機
- ふとん乾燥機
- オイルヒーター(6~8畳用)
平均的に900Wの電力を消費する家電製品を使うことで、どれぐらいの電気代がかかるかを見てみましょう。ただし、家電製品はその種類や使い方により常に一定の消費電力ではない点は注意してください。
食器洗浄(乾燥)機の電気代
食器洗浄(乾燥)機は海外では普及が進んでいるものの、日本では2021年の時点で約30%前後と決して高くはありません。ただ、家事時間の縮小や水道代、ガス代の節約につながるとして今後は普及が進んでいくと予測されます。
食器洗浄と乾燥にかかる時間は、汚れ具合や食器の量、洗浄する際の水の温度などによって異なりますが、おおよそ1時間から3時間程度です。ここでは、1時間、2時間、3時間でかかる電気代を見てみましょう。
利用時間 | 電気代 |
1時間 | 27円 |
2時間 | 54円 |
3時間 | 81円 |
参考:ロイヤル SDW-5000食洗機
参考:経済産業省 家事の強い味方、食器洗い機
1日2回、1時間ずつ利用した場合、1日で54円、1か月(30日)で1,620円かかる計算になります。
ふとん乾燥機の電気代
梅雨時で布団を外に干せないとき、夏場に汗で湿った布団を清潔に保ちたいとき、そして冬場に暖かい布団で眠りたいときなどに欠かせないのが、ふとん乾燥機です。また、機種によっては靴を乾かす際にも使え、季節を問わず活躍する家電製品といえます。
ふとん乾燥機の利用時間は時期や乾かすものによっても異なるものの、10分から3時間程度です。ここでは10分、30分、90分、180分(3時間)での電気代を見てみましょう。
利用時間 | 電気代 |
10分 | 4.5円 |
30分 | 13.5円 |
90分 | 40.5円 |
180分(3時間) | 81円 |
参考:アイリスオーヤマ ハイパワーシングルノズル KFK-301/FK-H1
急速で布団を暖める、乾燥させるなどで利用する場合は、5円程度ですが、一定の時間保温する、靴を乾燥させるといった用途で使う場合は、40~80円程度かかります。
オイルヒーター(6~8畳用)の電気代

電気でオイルを加熱し、放熱することで部屋を暖めるオイルヒーターは、空気を汚さず、乾燥もしにくいため、幼児やペットのいる部屋でも使える暖房器具です。また、難燃性のため、火事のリスクが低いのもオイルヒーターを使うメリットといえるでしょう。
オイルヒーターは、タイマーをセットすれば必要な時間にだけ暖まり、それ以外は電源を切っておくことも可能です。ここでは、2時間、4時間、8時間連続で利用した場合の電気代を見てみましょう。
利用時間 | 電気代 |
2時間 | 54円 |
4時間 | 108円 |
8時間 | 216円 |
参考:デロンギ(DeLonghi) マルチダイナミックヒーター ブラック 6~8畳用 MDH09-PB
短時間の利用であれば、50円程度、リビングや勉強部屋などで継続して利用した場合は、1日で100~200円程度の電気代がかかる計算です。
なお、オイルヒーター全般の節約方法については、「オイルヒーターの電気代はいくら?エアコンなど他の暖房器具と比較し、節約のポイントも解説」で詳しくご案内しておりますので、参考にしてください。
900Wの家電製品の節約方法
今回紹介した消費電力900Wの家電製品を節約して効率的に活用するポイントを紹介します。
食器洗浄(乾燥)機の節約方法

食器洗浄(乾燥)機の主な節電ポイントは次のとおりです。
- まとめて洗浄・乾燥をする
当然ながら家電製品は使えば使うほど電気代がかかります。食器洗浄(乾燥)機も同様で、節約する最大の方法は利用回数を減らすことです。
そのためには、できるだけまとめて洗浄・乾燥すると良いでしょう。また、洗いものが少ないものの、汚れた状態でそのままにしておきたくない場合は手洗いをするのもおすすめです。
- 軽く予洗いしてから使う
軽く予洗いしてから洗浄機に入れるのも節約につながります。特に簡単には落ちない油汚れは、ティッシュやキッチンペーパーで油汚れの部分を拭った上で洗浄機に入れれば汚れ残りもなく、洗浄回数の削減が可能です。
- 洗剤の量を守る
洗浄する際、洗剤の量は多過ぎれば洗剤残りが起こり、量が少な過ぎると汚れが落ち切らなくなってしまいます。場合によっては洗い直しになり、電気代も洗剤も無駄になってしまうため、洗剤の量は説明書を見た上で必ず適量にしましょう。
- 自然乾燥や余熱乾燥を活用する
食器洗浄(乾燥)機は、乾燥時の消費電力がもっとも高いため、乾燥時間もできるだけ減らすことで電気代の節約につながります。
乾燥時間を減らすには自然乾燥や余熱乾燥がおすすめです。洗浄後すぐに乾燥するのではなく、一定時間そのままにしておけば通常よりも短時間で乾燥が可能です。
また、乾燥を終えた後も庫内はしばらく乾燥時の熱が残っているため、放置しておくだけで食器は乾燥します。
ふとん乾燥機の節約方法

ふとん乾燥機の主な節電ポイントは次のとおりです。
- 説明書をよく読み正しく使う
ふとん乾燥機は、メーカーや機種にもよるものの、本体とホース部分が分かれていたり、設定方法が複雑であったりなど、初めて使う際に迷ってしまうケースも珍しくありません。
そのため、説明書をしっかりと読んだ上で使うことが重要です。あたたかい空気を送るホースを正確に本体に固定しておらず、何分使っても暖まらないなど間違った使い方により、無駄な電気代がかかってしまう場合もあるため注意してください。
- 天日干しと併用する
梅雨時で雨が続いたり、冬場で気温が低かったりする場合を除き、天気の良い日や冬場でも比較的気温が高い日は天日干しをするようにしましょう。
常に乾燥機を使えば当然、電気代もかさんでしまうため、天日干しと併用することで電気代削減が実現します。
- こまめに掃除をする
ふとん乾燥機は、空気を外部から取り入れ、温めたものを布団に送り込みます。そのため、布団に空気を送り込むフィルター部分が汚れていると温風の力も弱まり、無駄に電力を消費してしまうでしょう。
常に適切な状態で使えるよう、特にフィルター部分はしっかりと掃除をし、無駄な電力消費を抑えることが重要です。
オイルヒーター(6~8畳用)の節約方法
オイルヒーター(6~8畳用)の主な節電ポイントは次のとおりです。
- 設置場所を工夫する
オイルヒーターを設置する際は、外気が入り込みやすい場所が最適です。具体的には窓の近くやドア付近などにおけば、外気を防ぎ部屋の温度が下がりにくくなるため、電気代の節約にもつながります。
- サーキュレーターを使う
エアコンやセラミックヒーターなどほかの暖房器具と併用すれば、より短時間で部屋を暖められます。オイルヒーターは暖まるまでに時間がかかるため、最初の30分程度はほかの暖房器具と併用することで早く部屋が暖まり、結果として電気代の節約が可能です。
その後は、サーキュレーターを使い、暖かい空気を循環させれば、さらに電気代をかけずに部屋の温度もキープできます。
- 設定温度を低くする
機種にもよるものの、オイルヒーターは温度や電源オンオフの細かな設定が可能です。この機能を使い、最初にある程度部屋を暖めたら、設定温度を下げるようにします。
また、就寝時は深夜になったら電源をオフにし、起きる30分ぐらい前に電源をオンにするよう設定しましょう。暖かい部屋のなかで起きられるようになり、電気代も抑えられます。
- 部屋の暖気を逃さない工夫をする
ドア付近に断熱シートを使う、窓はカーテンを閉めるようにするなど、暖めた空気をできるだけ外に逃がさないような工夫も必要です。
暖かい空気が外に逃げなければ、温度設置も低く抑えられるため、電気代の節約につながります。
電力プランの変更も節約につながります
消費電力900Wは家電製品のなかでも比較的高い電力を消費する部類に含まれます。そのため、適切な使い方をするのはもちろん、製品ごとに適切な節約をすることで電気代の削減が可能です。
また、電気代の節約を検討している方は、家電製品の節約以外に電力会社の切替え、電気料金のプラン見直しも考えてみられることをおすすめします。
電気料金は電気料金単価が基本となって決まるため、電気料金単価の低いプランへの切替えも検討してみましょう。