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照明の電気代はいくら?節約のコツと、LEDへの切り替え

まちエネコラム-私たちの生活において欠かせない照明。部屋を明るく照らし、お部屋の雰囲気作りにも大切なポイントになり、日々の活動を支えています。 しかし、照明にいったいどれぐらいの電気代がかかっているのかを知っている方は少ないのではないでしょうか。 今回は、照明の種類や使用パターンから電気代を考える際の重要な要素を探り、節約のアドバイスや電気プランの見直しについてもご紹介していきます。

こんにちは、まちエネです。

私たちの生活において欠かせない照明。部屋を明るく照らし、お部屋の雰囲気作りにも大切なポイントで、日々の活動を支えています。

しかし、照明にいったいどれぐらいの電気代がかかっているのかを知っている方は少ないのではないでしょうか。

今回は、照明の種類や使用パターンから電気代を考える際の重要な要素を探り、節約のアドバイスや電気プランの見直しについてもご紹介していきます。

照明の種類

まちエネコラム-照明の種類によって消費する電気量は異なります。伝統的な白熱灯や蛍光灯から、エネルギー効率が高く寿命が長いLEDまで、選択する照明が電気代に与える影響は大きいです。消費電力の少ないLED照明はエコフレンドリーであり、節約の一環として注目を集めています。

照明は私たちの生活において多岐にわたり、シーリングライト、スタンドライト、ペンダントライト、そしてデスクランプなど、そのデザインや用途はさまざまです。それぞれの照明は、部屋の彩を添えるだけでなく、必要な明るさを提供することで、快適な空間を演出しています。

照明の種類によって消費する電力量は異なります。伝統的な白熱灯や蛍光灯から、エネルギー効率が高く、寿命が長いLEDまで、選択する照明が電気代に与える影響は大きくなっています。中でも消費電力の少ない消費電力の少ないLED照明はエコフレンドリーであり、節約の一環として注目を集めています。

白熱電球

白熱電球は古典的な照明で、フィラメントに電流を通して発光させる仕組みです。温かみのある暖色系の光が特徴で、色温度が低いため、リラックスした雰囲気を作り出します。

白熱電球は発光効率が悪いため、同じ明るさを得るためには他の照明に比べて多くの電力を消費します。そのため、電気代が高くなりがちです。

蛍光灯

蛍光灯はガスを使って蛍光体が発光する仕組みです。発光効率が高く、比較的長寿命であり、広い範囲を均等に照らすことができます。色温度や色再現性が改善され、バリエーションも豊富です。

蛍光灯は白熱電球に比べて発光効率が向上していますが、LEDに比べるとやや劣ります。それでも白熱電球に比べてはるかに省エネであり、一般的な家庭やオフィスで使われることがあります。

LED

LED(Light Emitting Diode)は半導体を用いて発光する技術です。省エネであり、寿命が非常に長く、さまざまな色温度やデザインの照明が可能です。最近では一般家庭や商業施設で主流となっています。

LEDは非常に高い発光効率を誇り、少ない電力で他の照明と同じ明るさを得ることができ、電気代を大幅に削減できます。そのため、使用中の電気代を大幅に削減できます。初期投資が必要ですが、長期的な視点ではコスト効果が高い選択肢といえます。

これらの照明の選択は、使用状況や照明の目的によって変わります。ただし、電気代の節約や環境への配慮を考えるなら、LEDが最も効果的な選択肢となります。

それぞれの照明の電気代目安

経済産業省 資源エネルギー庁の統計では、家庭の電気代のうち照明が占めている割合は約9%とされています。電気代のうちおおよそ1割は照明器具が占めているということで、その電気代の仕組みを理解することで大きな節約効果を見込めるでしょう。

参考:家庭でできる省エネ 経済産業省 資源エネルギー庁

まちエネコラム-経済産業省 資源エネルギー庁の統計では、家庭の電気代のうち照明が占めている割合は約9%とされています。電気代のうちおおよそ1割は照明器具が占めているということで、その電気代の仕組みを理解することで大きな節約効果を見込めるでしょう。

それでは白熱電球と蛍光灯、LEDのそれぞれを電気代として比較してみましょう。これらを比較する場合には、それぞれの明るさを同じくらいに統一して比べる必要があります。

ここでは白熱電球を60W、蛍光灯は白熱電球60Wと同等の明るさとなる15W、そしてLEDも白熱電球60W相当のPanasonicのLDA7L-D-G/S/Z6/F(7.4W)にて比べます。(参考:LED照明ナビトップ 一般社団法人 日本照明工業会

照明の電気代を求める計算式は以下となります。

電気代 = 消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh)

ここで使用時間は1日あたり8時間、電気料金単価は30円/kWhと仮定します。すると3種類の照明の電気代は以下のようになります。

年間の電気代
白熱電球(60W)約5,256円
蛍光灯(15W)約1,314円
LED(7.4W)約648円

こうして比べてみると、LEDの年間の電気代は白熱電球に比べてとてもおトクであることが分かります。これはあくまで電球1つでの比較になりますので、お部屋ごと、廊下や階段など様々なところで白熱電球を使うかLEDを使うかで、さらに電気代の差は開くことになります。

LEDへの切り替えにかかるコストは?

購入費用で見るLEDのコスト

まちエネコラム-購入費用を合わせてみても、やはり消費電力による電気代の差からLEDの方が年間2,000円はおトクになることが分かります。

LEDの方が電気代が安いということはわかっていても、お家の照明をすべて買い替えるとなるとその購入費用が気になります。ここからは購入費用と同時に、白熱電球とLEDのランニングコストも比較してより詳しく電気代を調べてみましょう。

60Wの白熱電球は1つおおよそ300円ほどで売っています。一方で先ほどの7.4WのLED電球は1つ2,500円ほどの価格になっています。購入価格だけで比べるとLED電球への切り替えにはかなりのコストがかかってしまいまそうです。

では先ほどの1年間の電気代を参考に購入費も含めての年間のコストを比較します。すると以下のようになります。

  • 白熱電球:電気代年間約5,256円+購入費300円=約5,556円
  • LED:電気代年間約648円+購入費2,500円=約3,148円

購入費用を合わせてみても、やはり消費電力による電気代の差からLEDの方が年間約2,000円はおトクになることが分かります。

耐久年数で見るLEDのコスト

しかし、何度もLEDを買い直すことになれば、購入費用が高いLEDの方白熱電球よりも最終的にコストがかかってしまうかもしれません。さらに白熱電球とLEDの耐久年数も見てみましょう。

白熱電球の寿命が約1,000時間であるのに対し、LED電球は約40,000時間と、約40倍の寿命を持っています。(参考:Panasonic UP LIFE)毎日8時間の使用だと仮定すると下記のようになり、LED電球の方が買い替える回数も少ないことが分かります。

  • 白熱電球の寿命:約4か月
  • LED電球の寿命:約14年

購入費用は高いものの、長期的にみるとLEDに切り替えることで電気代を大きく節約できることが分かります。

照明の電気代の節約ポイント

LEDへの切り替えの他にも照明の電気代を抑えるポイントはあります。いくつかご紹介していきます。

不要な照明のオフ

まちエネコラム-不要な照明をオフにするためにはなるべく自然光を有効活用することも大切です。窓やカーテンの開閉を調整して、日中は十分な自然光を部屋に取り入れることができます。  また、部屋の配置や家具の配置を工夫し、光がより均等に行き渡るようにすると、電気を使わずに済みます。このような簡単な工夫によって、快適な環境を保ちつつも電気の効率的な利用が可能となります。

照明が点灯している限り、電気を消費します。したがって、明るさが十分である場合や誰もいない部屋で照明をつけっぱなしにすると、無駄な電気代が発生します。

電気代を節約するためには基本的な対策ですが、必要のないときは照明を消すよう心がけましょう。

不要な照明をオフにするためには、なるべく自然光を有効活用することも大切です。窓やカーテンの開閉を調整して、日中は十分な自然光を部屋に取り入れましょう。

また、部屋の配置や家具の配置を工夫し、自然光が部屋の隅々まで届くようにすると、無駄な電気を使わずに済みます。このような簡単な工夫によって、快適な環境を保ちつつも電気の効率的な利用が可能となります。

最適な明るさに調整

照明の明るさを調整しましょう。もし調光機能が備わっている照明を使用しているなら、生活に支障がない程度に明るさを見直すことが重要です。明るさが増すほど電力の消費が増え、それに伴って電気代も高くなります。

明るすぎる場合には適度に照明の明るさを調整して消費電力を抑え、電気代を節約しましょう。

定期的な掃除

照明器具がホコリで覆われると、それだけで室内が暗く感じられます。特にシーリングライトのカバーや電球の表面は汚れやすいため、定期的な掃除が重要です。カバーを拭くだけで驚くほどに明るさが復活し、照明の効果も向上します。

さらに、照明器具のかさもこまめに掃除しましょう。かさにホコリがたまると、電灯の明るさが低下します。屋外に設置されているランプも、室内のものよりも汚れやすい傾向があるので、頻繁な清掃が必要です。自分で行うことが難しい場合は、ハウスクリーニング業者に依頼するのも一つの手段です。

契約プランや電力会社の見直し

まちエネコラム-照明の電気代を削減したい場合は、契約プランや電力会社の見直しもおすすめです。  現在の電力会社でも、プランの見直しで電気代が削減できる場合があります。夜間の電気料金がお得なプランや昼間の電気料金がお得なプランなど、家庭の主な利用時間帯に合わせたプランを選ぶことで節約できます。

照明の電気代を削減したい場合は、契約プランや電力会社の見直しもおすすめです。

現在の電力会社でも、契約プランの見直しで電気代が削減できる場合があります。夜間の電気料金がおトクなプランや昼間の電気料金がおトクなプランなど、家庭の主な利用時間帯に合わせたプランを選ぶことで節約できます。

ただし、一部の時間帯におトクなプランは、他の時間帯の料金が高くなることがありますので、注意が必要です。ライフスタイルに合ったプランを選ぶようにしましょう。

さらに、電力会社そのものを見直すことも有効です。

電力小売自由化が始まって以来、さまざまな電力会社が独自のプランを提供しています。現在の電力会社で満足できるプランが見つからない場合は、他の電力会社を検討してみるのも一つの方法です。

昨今はテレワーク、在宅勤務が一般化され、それまでは夜にしか照明をつけなかった方が、お昼も仕事のためにお部屋で電気をつけていることも増えてきました。在宅勤務をすると電気代が高くなることが分かっています。詳しくはまちエネコラム「在宅勤務は電気代が増える!電気代を節約する10の方法」をご確認ください。

「まちエネ」では、お昼時間帯の電気料金単価がおトクなデイタイムバリュープランがあります。ぜひご自身のライフスタイルに合うプランを探してみてください。

照明は生活の質を向上させる一方で、その使い方によっては電気代を大きく左右します。照明の使い分けやエネルギー効率の高い照明の選択、契約プランや電力会社の見直しといった取り組みを通じて、持続可能で快適な生活を実現するための節約術を見つけていきましょう。

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