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200Wの電気代はどのくらい?
消費電力200Wの電気代を節約するポイントと家計にやさしい使い方とは?

200Wの電気代はどのぐらい?消費電力200Wの電気代を節約するポイントと家計にやさしい使い方とは? 

こんにちは、まちエネです。

生活では家電製品が欠かせないものの、使っている家電製品の電気代を一つひとつ把握するのは簡単ではありません。例えば、消費電力が200Wと書かれている家電製品の電気代はいくらなのでしょう?

そこで今回は、200Wの家電製品がどれぐらいの電気代になるかを見てみましょう。まず目安として、電気料金単価を30円/kWhとした場合、消費電力が200Wの家電製品の1時間の電気代は6円です。そして24時間使えば144円となります。

このコラムでは、毎月の電気代を算出するための計算方法を解説します。また、節電のコツも紹介します。

W(ワット)数と電気代の関係を理解すれば、実際に使っている家電製品のW(ワット)数からおおよその電気代を予測できるので、ぜひ参考にしてください。

200Wの家電製品を使うと電気代はいくら?

電気代の計算について解説していきます。「なぜ電気代は高くなったり安くなったりするの?電気代の計算方法を知ろう!」で詳しく解説していますが、計算式は次のとおりです。

電気代(円) = 消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)

上記の式にしたがい、消費電力200Wの電気代を計算してみます。使用時間は1時間、電気料金単価は30円/kWhとして算出します。

この結果、消費電力200Wの家電製品を1時間使った場合の電気代は6円です。そして、1日(24時間)使えば144円になります。

この式を使い、消費電力200Wの家電製品を1年(365日)使った場合の電気代を計算してみましょう。ここでは例として、1日4時間使った場合の電気料金を算出します。

なお、電気料金単価は同じく30円/kWhで計算しますが、電力会社や電力プランにより電気料金単価は変わる場合もあるため、あくまで目安として参考にしてください。

200Wの家電製品を毎日4時間使っていると、1年間で8,760円かかるという結果です。

消費電力200Wの家電製品とその電気代の例

家電製品はその種類や使い方により消費電力は常に一定ではありません。ここでは平均的に200Wの電力を消費する代表的な家電製品を見てみましょう。実際に私たちがよく使っている家電製品としては、次のようなものがあります。

  • ホットカーペット(1畳用)
  • 除湿器
  • ミキサー

ホットカーペット(1畳用)の電気代

まちエネコラム-ホットカーペットの電気代は? こたつ、エアコンなどと比較し節約方法を解説!

環境省が発表した「令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査」によると、ホットカーペット(電気カーペット・こたつ)の日本全国での利用率は16.7%です。こたつも含まれているため、ホットカーペット単体ではないものの、エアコン(39.0%)、灯油ストーブ類(21.7%)に次ぐ多さとなっています。

地域別に見ると東北から中国地方は10%台なのに対し、四国と九州(沖縄除く)では20%を超える結果です。また、北海道は1.3%ということから、比較的暖かい地域で使われているのがわかります。

比較的暖かい地域では、エアコン暖房や石油ストーブほどの暖房器具は必要ないため、暖房代を節約しつつも暖かさを得られる暖房器具として、ホットカーペットに人気が集まっているのではないでしょうか。

消費電力200Wのホットカーペットの多くは1畳用と小さいタイプで、座布団の下に敷くほか、机で作業をする際に足元に置くといった形で使われると考えられます。

特に近年は、テレワークが増加したことで1日中自宅で作業するケースも少なくありません。その際にホットカーペットを使う方が増えているのではないでしょうか。

ホットカーペット(1畳用)の電気代は、2時間で約12円、4時間で約24円となり、8時間使った場合でも約48円と暖房代をおさえることが可能になります。(電気料金単価は30円/kWhで計算)

除湿器の電気代

まちエネコラム-結論として、除湿機の電気代は1時間あたり約5円~10円、24時間つけっぱなしでは約113円~220円、1か月では約3,400円~6,600円となりました。細かい内訳をみていきましょう。

除湿器はリビングや寝室などに設置するのが一般的です。ただ最近では、脱衣所や洗濯物を干す際に下に設置するなど一家に一台ではなく2台、3台と設置するケースも少なくありません。多くの除湿器の消費電力は200W程度と低い上、価格も2万円台のものが増えているため、複数台購入する方も多いのではないでしょうか。

ただ、以前であれば初夏から秋にかけてしか使われなかった除湿器も、年間を通して使われるようになったため、電気代を気にする方が増えてきました。

ここでは、洗濯物の乾燥時に1時間程度使う場合、寝室で睡眠時に8時間程度使う場合、リビングで半日(12時間)程度使う場合の電気代を見てみましょう。

除湿器の使用時間電気代
1時間(洗濯物の乾燥時)約6円
8時間(寝室での睡眠時)約48円
12時間(リビングで使用)約72円

※電気料金単価は30円/kWhで計算

消費電力が200Wと低いため、12時間使っていても100円もかかりません。ただ、同時に複数台使うようになると、電気代も倍になってしまうため、使い方には注意が必要です。

ミキサーの電気代

200Wの電気代はどのぐらい? 消費電力200Wの電気代を節約するポイントと家計にやさしい使い方とは?

以前から果物や野菜ジュースをつくる際に使われてきたミキサーですが、最近ではさまざまな用途で利用されるようになっています。

2024年5月、料理インフルエンサープラットフォームサービス「フーディストサービス」を運営するアイランド株式会社が発表したデータによると、ここ数年で使用頻度が増えた調理用の家電製品で「ミキサー・ブレンダ―」は「電子レンジ・オーブンレンジ」に次いで2位です。

また、ジューサーを使うことで料理の品数やレパートリーが増えたと回答したユーザーは、どの調理用の家電製品よりも多い69%となっています。

さらに、2010年代初頭からの健康食品ブームでスムージーの人気が高まったのも、ミキサーの普及が進んだ要因の一つです。

それまでミキサーは、家族で住んでいる方が使うものといったイメージがありました。しかし、スムージーがInstagramやX(旧Twitter)などでオシャレなドリンクとして紹介されるようになったこともあり、一人暮らしでも利用者が増えていいます。

ここでは、通常の果物や野菜ジュースをつくるのにかかる2分、氷を砕く必要があるスムージーをつくるのにかかる5分、料理に使う際にかかる15分の電気代を見てみましょう。

ミキサー使用時間電気代
2分約0.2円
5分約0.5円
15分約1.5円

※電気料金単価は30円/kWhで計算

15分使ってもかかる電気代はわずか約1.5円です。ただし、多くの家電製品はスイッチを入れた時に最も電力を消費します。ミキサーは使う時間自体は短いものの、場合によっては何度もスイッチの入り切りを行うため、表示以上に電気代がかかる可能性がある点には注意が必要です。

200Wの家電製品の節約方法

消費電力200Wは決して高い電力ではありません。ただ、使い過ぎてしまえばある程度の電気代はかかってしまうでしょう。ここでは、ホットカーペット(1畳用)と除湿器の電気代を節約する方法を紹介します。

ホットカーペット(1畳用)の節約方法

ホットカーペット(1畳用)の主な節電ポイントは次のとおりです。

  • 温度設定に気をつける

1畳用だと、小さいから電気代もかからないだろうと設定温度を高くしてしまう可能性があります。しかし、小さいサイズでも設定温度を高くするとそれなりの電気代はかかるため、若干低めに設定することが節約のポイントです。

その分、ひざ掛けを使う、温かい飲み物を飲むなどの工夫により、温度を高く設定しなくても一定の暖かさは確保できます。

  • 断熱シートを使う

フローリングの部屋で直接ホットカーペットを置くと、なかなか暖まりません。そこで、床とホットカーペットの間に遮熱シートを使うことをおすすめします。ホットカーペットの暖かさを逃さず、温度をキープすることが可能です。

参考:まちエネコラム「500Wの電気代っていくら?消費電力と電気代の関係、節約のポイントを解説!

参考:まちエネコラム「ホットカーペットの電気代は?こたつ、エアコンなどと比較し節約方法を解説!

除湿器の節約方法

まちエネコラム-除湿機の電気代は、1時間あたり約5円~10円ほどとなっています。もちろん除湿機の方式や使い方でこちらは変動していきますが、電気代の仕組みを理解していくことでよりおトクに除湿機を使えるかもしれません。

除湿器の主な節電ポイントは次のとおりです。

  • サーキュレーターと併用する

除湿器の効果を高めるには、サーキュレーターとの併用をおすすめします。サーキュレーターの一般的な消費電力は20~30Wのため、併用してもそれほど電気代に影響はありません。

特に洗濯物を乾かす際は、除湿器だけよりもサーキュレーター併用の方が短時間で乾くため、効率的です。

  • 除湿シートや除湿剤と併用する

脱衣所には除湿剤、寝室のベッドには除湿シートなど、除湿効果のあるものを併用するのも除湿器の節約に効果的です。

どちらも高価なものではないため、頻繁に交換したとしても、除湿器だけで湿気を取るよりも短時間で済み、節約につながります。

除湿器の節約について詳しくは「除湿機の電気代は安い?つけっぱなしにしても大丈夫?1か月の電気代などを解説」をご覧ください。

電力プランの変更も節約につながります

家電製品の節約は、トータルで考えることが重要です。消費電力が低いから節約せず、消費電力が高い家電製品だけを節約しても、トータルでは大きなプラスにならないケースも少なくありません。

消費電力の高低にかかわらず、節約の意識を持つことが、トータルで大きな節約につなげるポイントです。

また、電気代の節約を検討している方は、家電製品の節約以外に電力会社の切り替え、電気料金のプラン見直しも考えてみることをおすすめします。

例えば生活時間帯に合わせたプランでは、日中外出する方のために夜間料金がおトクなプランがあります。また、オール電化や太陽光発電を導入している家庭では、それぞれのメリットを活かした専用のおトクなプランが適用されます。ガスなどの公共料金や、その他の料金とまとめるとおトクになるプランなどもあり、電力会社によりサービスはさまざまです。

電力会社の乗り換えもWeb上で簡単に行えるため、ご自身のライフスタイルに合わせ、最適なプランを提供している電力会社をぜひ探してみてください。

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