ホットカーペットの電気代は？
こたつ、エアコンなどと比較し節約方法を解説！

こんにちは、まちエネです。

冬の寒い日、ホットカーペットを使っている方も多いですよね。でも、「電気代ってどのくらいかかるの？」などと気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、ホットカーペットは暖房器具として便利ですが、電気代については意外と知られていないこともあります。

ホットカーペットの電気代はサイズやモデル、運転の仕方で異なりますが、3畳向けのサイズのホットカーペットの電気代は1時間で約22.2円となります。（電気料金単価は30円/kWhにて計算）

こたつやエアコンと比べて、ホットカーペットのコストパフォーマンスはどうなのか？このコラムでは、ホットカーペットの電気代を他の暖房器具と比較し、それぞれの特徴や節約のコツもわかりやすく解説します。暖房器具の選び方や上手な使い方を知って、冬の寒さをおトクに乗り切っていきましょう。

ホットカーペットの仕組みと消費電力

ホットカーペットは内部に電熱線が埋め込まれており、そこに電気を通すことで発熱し、その熱がカーペット全体に広がることで足元を温める仕組みです。電気カーペットとも呼ばれています。

たとえば、アイリスオーヤマのホットカーペットHCM-T2420（3畳）は、消費電力が740Wです。このホットカーペットを一日8時間使用すると、消費電力は5.92kWhになります。したがって、電力単価を1kWhあたり30円とすると、一日にかかる電気代は約178円となります。

このように、ホットカーペットの消費電力を把握することで、電気代をしっかりと管理することができるのです。

ホットカーペットのサイズごとの電気代

ホットカーペットはサイズによっても消費電力が異なっています。アイリスオーヤマのIHC-10-Hには1畳向け～3畳向けまで4種類のサイズがありますので、それぞれの電気代を確認してみます。ここでは、1時間、1日（8時間）、1か月（30日）での電気代を比較してみます。

• IHC-10（1畳用）：200W
• IHC-15（1.5畳用）：370W
• IHC-20（2畳用）：500W
• IHC-30（3畳用）：740W

サイズ	1時間	1日（8時間）	1か月（30日）
1畳	6円	48円	1,440円
1.5畳	11.1円	88.8円	2,664円
2畳	15円	120円	3,600円
3畳	22.2円	177.6円	5,328円

絨毯タイプとフローリングタイプを1時間使用した際の電気代の比較

ホットカーペットには絨毯タイプとフローリングタイプがあります。

絨毯タイプは柔らかい素材で保温性が高く、快適な座り心地が特長ですが、ホコリがたまりやすいためこまめな掃除が必要です。フローリングタイプは熱伝導性が高く、掃除がしやすい反面、クッション性が低めです。

それぞれ電気代も異なっていますのでご紹介します。ここではパナソニックの2畳サイズのモデルを比較します。

着せ替えカーペットDC-2HAB10（定格消費電力480W）、かんたん床暖DC-2V5（定格消費電力700W）を1時間使用した電気代はそれぞれ以下のようになります。

	電気代（1時間）
絨毯タイプ	14.4円
フローリングタイプ	21円

他の暖房器具の電気代との比較

ホットカーペットのおおよその電気代が分かりましたが、実際に冬場に使用される暖房器具には、エアコンの暖房やセラミックファンヒーター、こたつなど様々な家電製品があります。

ホットカーペットの電気代は他の暖房器具と比較して安いのか、高いのか、以下にまとめてみました。

ホットカーペットの暖め方と、他の暖房器具の暖め方には違いがあり、またお部屋の大きさや運転の仕方でも電気代は変わりますので、あくまで参考としてください。

暖房器具	1時間	1日（8時間）	1か月（30日）
エアコン（暖房）	27円	216円	6,480円
セラミックファンヒーター	強モード：37.5円 弱モード：18.75円	強モード：300円 弱モード：150円	強モード：9,000円 弱モード：4,500円
こたつ	9円～15円	72円～120円	2,160円～3,600円
電気ストーブ	9円～36円	72円～288円	2,160円～8,640円

ホットカーペットとこたつは、様々な暖房器具の中でも比較的電気代が安い家電製品になります。他の暖房器具は使い方次第とはいえ、電気代としてある程度家計への負担になることがわかります。

ホットカーペットのメリットとは？

さて、ホットカーペットは、他の暖房器具に比べて電気代を節約できることがわかりました。ここでは、ホットカーペットのメリットをさらに詳しく見ていきましょう。

暖めたい広さに合わせてサイズを選べる

ホットカーペットの魅力の一つは、暖める広さに合わせてサイズを選べることです。

たとえば、デスクの足元など小さなスペースだけを暖めたいときや、リビングのような広いスペースを暖めたいときでも、敷く範囲に応じて適切なサイズを選ぶことができます。必要な場所だけを効率よく暖められるのは大きなメリットです。

カーペットとしても使える

電源を入れていないときは、通常のカーペットとしてそのまま使用できます。これなら、使わないときでも場所を取る心配がなく、インテリアとしても活用可能です。暖房としてだけでなく、一年を通して役立つのはうれしいポイントですね。

お手入れが簡単

ホットカーペットは掃除も簡単です。掃除機やカーペットクリーナーを使って手軽にお手入れができ、ダニ対策モード付きの製品を選べば、ボタン一つでダニ対策もできちゃいます。手間がかからないのは忙しい方にもぴったりのメリットです。

ホットカーペットは、省エネ性能に加えて、使い勝手の良さも兼ね備えており、快適な冬を過ごすための賢い選択です。

ホットカーペットのデメリット

ホットカーペットは便利な暖房器具ですが、いくつかのデメリットもあります。特に以下の3点は、使用する際に注意しておきたいポイントです。

室内全体を暖めるのは難しい

ホットカーペットは、直接接している部分しか暖められないため、部屋全体を暖めることはできません。そのため、ホットカーペット単独で使うと、他の部分が寒いままになってしまうことがあります。特に広い部屋では、エアコンや他の暖房器具と併用するのが理想的です。

暖房効果の割に電気代がかかることも

ホットカーペットは使い方によっては、暖められる広さに対して電気代はやや高めになることがあります。

たとえば、エアコンのように部屋全体を暖める器具に比べると、コストパフォーマンスの面で劣る場合があります。効率よく使うには、部屋の広さや用途に合わせて賢く利用することが大切です。

低温やけどのリスクがある

長時間高温の状態でホットカーペットを使い続けると、知らないうちに低温やけどをしてしまう可能性があります。特に、同じ部分に長時間熱が当たり続けるとやけどのリスクが高まるため、温度設定を控えめにしたり、時々体勢を変えたりすることが必要です。

ホットカーペットを安全で快適に使うためには、これらのリスクを理解し、上手に活用することがポイントです。

ホットカーペットの電気代を節約する方法

月々の電気代が3畳サイズで約5,000円かかるホットカーペットですが、少し工夫するだけでさらに節約できます。ここでは、簡単にできる節約テクニックをいくつかご紹介します。

断熱シートを使う

断熱シートをホットカーペットの下に敷くだけで、床からの冷気をシャットアウトできるため、暖かさを逃がさず、効率的に温まります。最初に2,000円程度で購入すれば、長期間使えるのでコストパフォーマンスも抜群です。冷気を遮断するだけでなく、電気代の節約にもつながる便利アイテムです。

暖める範囲を調整する

ホットカーペットは全体を暖めるだけでなく、半分や3分の1など、暖める範囲を調整することが可能です。たとえば、半分の範囲だけを使えば電気代も半分に、3分の1なら3分の2の電気代をカットできます。必要な範囲だけ暖めることで無駄な電力を使わずに済むので、効率的に節電が可能です。

毛布を活用する

とてもシンプルな方法ですが、ホットカーペットの上に毛布を掛けるだけで、驚くほど暖かく感じられます。毛布が熱を閉じ込めるので、少ない電力でも十分な暖かさを得られます。快適すぎて寝落ちしないように注意が必要ですね。

他の暖房器具と併用する

ホットカーペットは足元だけを暖めるのに最適ですが、冬の寒さが厳しい時期にはエアコンやファンヒーターとの併用が効果的です。

ホットカーペットで体感温度を上げることで、エアコンの設定温度を下げても暖かさを感じることができ、結果的にエアコンの電気代も節約できます。エアコンの温度を1度下げると、約10％の節電効果があるとされているので、ぜひ試してみてください。

これらの工夫を取り入れれば、ホットカーペットの快適さを保ちながら、賢く電気代を節約することができます。

電力会社の変更も電気代節約につながる

電気代を無理なく節約する方法として、電力会社の変更も考えてみましょう。多くの電力会社がさまざまな電気料金プランを提供しています。ご自身のライフスタイルに合ったプランを選ぶことで、より効果的に電気代を抑えることができます。

ホットカーペットの電気代は他の暖房器具に比べて低いことが分かりますが、触れている部分だけ暖めるという特長を踏まえて、他の暖房器具との組み合わせがより効率よく暖かく過ごすポイントです。今回ご紹介した節約のコツを取り入れながら、おトクに快適に冬を過ごしましょう。