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500Wの電気代っていくら?
消費電力と電気代の関係、節約のポイントを解説!

まちエネコラム-500Wと記載されている家電製品を1時間使用した場合の電気代は15円になります。(電気料金単価は30円/kWhにて計算)  今回は、500Wの家電製品がどのくらいの電気代になるのかを詳しく計算していきましょう。そもそもの電気代のしくみから分かりやすく解説し、さらに節電のコツもご紹介していきます。

こんにちは、まちエネです。

家庭の電気代や節電に気を付けていらっしゃる方は、家電製品のワット(W)数を目にすることがあるでしょう。しかし、実際にワット(W)数がいくらの電気代になるのかを把握されている方は少ないかもしれません。

500Wと記載されている家電製品を1時間使用した場合の電気代は15円になります。(電気料金単価は30円/kWhにて計算)

今回は、500Wの家電製品がどのくらいの電気代になるのかを詳しく計算していきましょう。そもそもの電気代の仕組みから分かりやすく解説し、さらに節電のコツもご紹介します。

ワット(W)数と電気代の関係を理解することで、家電製品のワット(W)数からおおよその電気代を予測でき、節電のヒントも見つけやすくなります。

500Wの家電製品を使うと電気代はいくら?

そもそも電気代がどのように計算されるか見ていきましょう。電気料金の決まり方はこちらのコラムで詳しく解説していますが、ここでは計算式を改めて確認します。

電気代 = 消費電力(W)÷1,000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)

では、この式をもとに消費電力500Wの電気代を考えます。ここで、使用時間は1時間、電気料金単価は30円/kWhとします。

すると、500 ÷ 1,000 × 1 × 30 = 15となり、消費電力が500Wの家電製品の場合、1時間の電気代は15円であることがわかります。24時間使うと360円の計算です。もちろん、これは電気料金単価が変われば変動する点には注意してください。

この式から消費電力500Wの家電製品の1日、1か月、1年の電気代も計算してみましょう。今度は1日4時間使うと仮定して、電気料金単価は同じく30円/kWhで計算してみます。

電気代
1日60円
1か月(30日)1,800円
1年(365日)21,900‬円

500Wの家電製品を毎日4時間使うと、年間では21,900‬円かかることになります。もちろん、これらの金額は契約している電気料金プランによって異なりますので、参考までにとどめておいてください。

消費電力500Wの家電製品とその電気代の例

家電製品は常に一定の消費電力ではありませんが、実際に私たちの身の周りにある500Wの消費電力をもつ、代表的な家電製品をいくつか紹介します。

  • 電子レンジ
  • ホットカーペット
  • コーヒーメーカー

電子レンジの電気代

まちエネコラム-家庭で電子レンジ、エアコン、ドライヤーなどを同時に使用すると、家のブレーカーが落ちてしまった経験は、多くの人が一度や二度は経験したことがあるでしょう。このような事態が発生することから、電子レンジが電気を大量に消費して電気代が高いのではないかと思われている方も多いでしょう。 実際、電子レンジはかなりの電力を消費し、頻繁に使用すると電気代も増加する傾向があります。

電子レンジは、現代のキッチンに欠かせない便利な調理器具の一つです。食材を素早く加熱するだけでなく、解凍や効率的な調理ができるなど、とても役立つ家電製品ですね。

まずここで注意していただきたいのが、電子レンジに記載されている500Wや600Wというのが、実際の消費電力ではないということです。これらはマイクロ波の「定格高周波出力」を示しており、食べ物を温めるためのエネルギーの強さを表しています。つまり、「数値が大きいほど温める力が強い」ということです。

電子レンジの消費電力はメーカーや商品によりますが、一般的には定格高周波出力の1.5~2倍です。例えば、定格高周波出力が「500W」の場合、消費電力量はおよそ1000W、「600W」の場合は1200W程度となります。

実際に500Wの出力で電子レンジを使う際の電気代は以下のようになります。(消費電力は1000W)

使用時間電気代
2分1円
5分2.5円
10分5円
電気料金単価は30円/kWhにて計算

数分程度であればそこまで大きな電気代はかかりません。電子レンジの電気代については、どれくらいの頻度で使うのかを気にしてみると良いでしょう。

電子レンジの電気代や節約のポイントについてはこちらのコラムで詳しくご解説しておりますので、ご参考ください。

ホットカーペットの電気代

まちエネコラム-寒い季節に床を温めるための電気式カーペットですが、さまざまなサイズやデザインがありお家のいろいろな場所で使える便利なアイテムです。ホットカーペットを1時間使用すると、先ほどご紹介した通り、15円かかることになります。

寒い季節に床を温めるための電気式カーペットですが、さまざまなサイズやデザインがあり、お家のいろいろな場所で使える便利なアイテムです。ホットカーペットを1時間使用すると、先ほどご紹介した通り、15円かかることになります。(電気料金単価は30円/kWhにて計算)

しかし、ホットカーペットは長時間つけっぱなしで使うというご家庭もあると思います。以下は使用時間と電気代の目安をまとめた表となります。

使用時間電気代
8時間120円
12時間180円
24時間360円
※電気料金単価は30円/kWhにて計算

もし、毎日12時間ホットカーペットを使う生活を1か月(30日間)続けると、月の電気代は5,400円となります。ホットカーペット一つで毎月5,000円以上電気代がかかると考えると、500Wという消費電力は大きなものと感じられます。

コーヒーメーカーの電気代

まちエネコラム-全自動のコーヒーメーカーではミルに1~2分、ドリップしてマグカップ一杯分のコーヒーを淹れるのに約3分ほどなので、全体で5分ほどかかると想定できます。500Wのコーヒーメーカーを5分使用しますので、電気料金単価が30円/kWhと仮定しますと、1回の電気代は1.25円となります。

コーヒーメーカーは、コーヒー豆を挽いてから抽出までを完全に自動化する家電製品です。一部の機種には、抽出後にコーヒーを保温する機能も備わっており、非常に便利ですね。今回は、コーヒーを1杯分いれるために使用した場合の電気代を計算してみましょう。

全自動のコーヒーメーカーではミルに1~2分、ドリップしてマグカップ一杯分のコーヒーいれるのに約3分ほどなので、全体で5分ほどかかります。500Wのコーヒーメーカーを5分使用しますので、電気料金単価が30円/kWhと仮定しますと、1回の電気代は1.25円となります。

ご家庭で1日に4回、毎日コーヒーをいれると仮定すると、1か月(30日)の電気代は150円となります。そこまで高額ではありません。

500Wの家電の節約方法

500Wの消費電力は、短時間の使用であれば大きな電気代負担にはなりませんが、ホットカーペットの例のように長い時間使い続けると、家計の負担になることがわかりました。

では、どんな節約方法があるのかご紹介していきます。

電子レンジの節電方法

まず、電子レンジについては、以下のような節電ポイントが挙げられます。

  • 庫内を清潔に保つ
    汚れや障害物があると温めが不均等になり、追加で加熱することになります。安全と電気代の節約のために、常に清潔に保ちましょう。
  • タイプごとに食品の配置を変える
    ターンテーブル式では外側に置くと均等に温まりやすく、フラット式では中央に置くと効率的です。
  • 食品同士を離す
    食品がくっつくと均等な温度になりにくいため、電気代の節約のためにも適切な間隔を保ちましょう。

電子レンジの電気代と節約のポイントについてはこちらのコラムで詳しくご紹介しておりますので、ご参考ください。

ホットカーペットの節電方法

ホットカーペットの電気代を抑えていくには、使い方を工夫していく必要があります。ホットカーペットに頼らずに暖かさを確保してくことが大切です。

  • 断熱シートを利用する
    ホットカーペットの電気代を節約する方法として、断熱シートを使うと効果的です。冷たい床からの熱逃げを防ぎ、ホットカーペットの温度を上げずに快適に暖めることができます。
  • 必要な面積だけ暖める
    ホットカーペットを選ぶ際には、必要な面積だけを暖めるタイプを選ぶことで、電気代を節約できます。過剰な暖房を避けて、効率よく使いましょう。
  • 温度は低めに設定する
    ホットカーペットの設定温度を低めにすることで、電気代を節約できます。必要以上に温度を上げず、他の暖房器具と併用することで快適さを保ちながら電気代を抑えることができます。

コーヒーメーカーの節電方法

コーヒーメーカーの電気代は以下のポイントに注意して抑えていきましょう。

  • 保温機能は使わない
    コーヒーメーカーの電気代を節約するためには、保温機能を使わないことが重要です。保温機能はコーヒーを一定の温度で保温できますが、無駄な電力消費につながります。必要な分だけを入れて、保温は別容器で行うと効果的です。
  • 使わない時はコンセントを抜く
    コーヒーメーカーには待機電力を消費するものもあります。使わない時はコンセントを抜くことで、無駄な電気代を防げます。また、待機電力の有無は説明書で確認しましょう。待機電力がないモデルを選ぶことも考慮しましょう。

電力プランの変更も節約につながります

消費電力が500Wの身近な家電製品を使用した場合の電気代を計算することで、日々の生活でどれだけの電気代がかかっているかを理解できました。ちょっとした工夫で電気代を節約することが可能ですので、ぜひ日常生活で意識してみてください。

電気代を節約したい方は、家電の使い方の工夫だけでなく、電力会社の切り替えや電気料金プランの見直しも検討してみましょう。

電気代の計算には電気料金単価が重要です。より安い料金単価の電力プランに切り替えることで、電気代を抑えることができます。

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