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換気扇の電気代は?キッチン・トイレ・お風呂で24時間つけっぱなしのメリットと節約方法

まちエネコラム-実際には、換気扇を24時間つけっぱなしにしていても、電気代は約21.6円ほどとそこまで高額ではありません。もちろん、この電気代は契約している電力プランや、ご使用になる換気扇の種類によって多少異なってくる点には注意してください。

こんにちは、まちエネです。

家の中を換気するために欠かせない換気扇ですが、つけっぱなしにしていて電気代は大丈夫なのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

キッチン、トイレ、お風呂については、できるだけ換気扇をつけっぱなしにしておき、においや湿気を取り除きたいですよね。それでもお家のいろいろなところで24時間換気扇をつけっぱなしにしていると、電気代もかさんでしまいそうで心配になるかもしれません。

実際には、換気扇を24時間つけっぱなしにしていても、電気代は約24円ほどとそこまで高額ではありません。もちろん、この電気代は契約している電力プランや、ご使用になる換気扇の種類によって多少異なってくる点にはご注意ください。

こちらのコラムではキッチン、トイレ、お風呂それぞれで24時間換気扇をつけっぱなしにした場合の電気代をお伝えします。また換気扇をつけっぱなしにするメリットと、換気扇の電気代を節約する方法などを詳しくご紹介していきます。

換気扇の1か月の電気代は高くない

換気扇の使用する場所ごとの電気代を見てみましょう。

キッチンの換気扇の電気代

まちエネコラム-1時間換気扇をつけると約1円ほどとなります。24時間つけっぱなしにすると約24円ということになり、1か月間(30日)つけっぱなしでも約720‬円となります。

キッチンの換気扇の電気代を見てみましょう。

例えば、レンジフードタイプの富士工業 CBLRL-EC-901では消費電力は6Wと非常に小さくなっています。この消費電力を電気代の計算式に当てはめて実際の電気代を計算します。

電気代は消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)にて計算できます。今回は電気料金単価を30円/kWhとして計算してみます。

すると、30W ÷ 1,000 × 1時間 × 30円/kWh = 0.9円となります。1時間換気扇をつけると約1円ほどなので、24時間つけっぱなしにすると約24円ということになり、1か月間(30日)つけっぱなしでも約720‬円となります。

使用時間電気代
1時間約1円
24時間(1日)約24円
1か月(30日)約720円
※電気料金単価を30円/kWhにて計算

トイレの換気扇の電気代

まちエネコラム-トイレの換気扇は消費電力が小さいため、1日つけっぱなしにしていても1.5円ほどしかかかりません。1か月間つけていても47.5円ほどと負担は大きくないため、電気代という面では気にしなくても大丈夫と思われます。

トイレにも換気扇を設置し、換気をしていると思います。トイレの換気扇は小型のものが多いため、他に比べて消費電力は小さい傾向です。

例としてパナソニックのパイプファンFY-08PFRY9VDをもとに電気代を計算してみます。こちらの消費電力は2.2Wとされています。電気料金単価はこちらも30円/kWhとします。

使用時間電気代
1時間約0.07円
24時間(1日)約1.5円
1か月(30日)約47.5円
※電気料金単価を30円/kWhにて計算

トイレの換気扇は消費電力が小さいため、1日つけっぱなしにしていても1.5円ほどしかかかりません。1か月間つけていても47.5円ほどと負担は大きくないため、電気代という面では気にする必要はないといえます。

お風呂の換気扇の電気代

まちエネコラム-お風呂の換気扇についても消費電力が大きくないため、1時間で0.6円、1日つけっぱなしにして14円、1か月間で421円と大きな負担にはなりません。もちろんこれは換気機能のみの電気代になりますので、浴室のヒーター機能などを利用しますと電気代は高くなる点にはご注意ください。

お風呂の換気扇についても電気代を計算してみましょう。お風呂の換気扇は通常の換気タイプもありますが、浴室乾燥機として洗濯物の乾燥に使えたり、ヒーター機能がついているものなどもあり、換気扇にとどまらない便利な機器になっています。

例としてパナソニックのFY-13UG7E電気式バス換気乾燥機(消費電力19.5W)を取り上げ、電気料金単価30円/kWhにてそれぞれの使用時間での電気代をまとめると以下のようになります。

使用時間電気代
1時間約0.6円
24時間(1日)約14円
1か月(30日)約421円
※電気料金単価を30円/kWhにて計算

お風呂の換気扇についても消費電力が大きくないため、1時間で0.6円、1日つけっぱなしにして14円、1か月間で421円と大きな負担にはなりません。もちろんこれは換気機能のみの電気代になりますので、浴室のヒーター機能などを利用しますと電気代が高くなる点にはご注意ください。

換気扇の1か月の電気代は1,200円ほど

ここまで計算してきました換気扇の電気代をすべてまとめると以下のようになり、1か月間換気扇をつけっぱなしで回しておくと、約1,188.5円となります。

種類1か月(30日)の電気代
キッチン約720円
トイレ約47.5円
お風呂約421円
合計約1,188.5円
※電気料金単価を30円/kWhにて計算

もちろん、戸建て住宅でトイレが2つある場合などが原因で電気代が変わることも考えられますが、換気扇をつけっぱなしにすることで、そこまで大きな電気代負担にならないことがわかりました。

換気扇をつけっぱなしすることはメリットが多い

換気扇を24時間つけっぱなしにすることには、住宅にとってたくさんのメリットがあり、主なメリットは以下の通りです。

室内の空気を常に循環できる

換気扇を24時間稼働させることで、家の中の空気を常に新鮮に保てます。特にキッチンやトイレ、お風呂など、湿気や匂いがこもりやすい場所では効果的です。湿気が溜まるとカビの発生や結露が増えますが、換気扇を常に動かしておくことでこれらを防ぎ、清潔な環境を保つことができます。

匂いを抑える

換気扇を24時間稼働させることで、料理やトイレの匂いが家中に広がることを軽減できます。特にペットを飼っている家庭では、ペットの匂いが家の中で広がるのを防ぐために非常に役立ちます。

家の寿命を延ばす

換気扇を使って湿気をコントロールすることは、建材の劣化を防ぎ、家の寿命を延ばすことにつながります。湿気やカビは建材を傷める原因になりますが、換気扇を24時間つけっぱなしにすることで、湿気が家の中に広がることをおさえ、家の寿命を延ばすことにつながります。

花粉や黄砂を排出

花粉や黄砂のシーズンでも、換気扇が24時間稼働していることで、これらの微粒子が家の中に侵入しにくくなります。特にアレルギーを持っている方には大きなメリットです。空気清浄機をつけて花粉の対策をされている方もいらっしゃると思います。換気扇によってお部屋への花粉の侵入を少なくすることができれば、空気清浄機での空気洗浄もさらに効率的になるでしょう。

ゴキブリの侵入を軽減

換気扇を常につけっぱなしにしておくことで、ゴキブリが家の中に侵入することを減らせます。ファンが回転することで侵入しにくくなり、ゴキブリが好む油やごみのにおいを外へ排出できるためです。

このように、換気扇を24時間稼働させることは、健康面でも経済面でも多くのメリットがあります。毎日の生活をより快適に保つためには、換気扇はつけっぱなしで回しておくとよいでしょう。

換気扇の電気代をおさえるための方法

換気扇はつけっぱなしの方がメリットも多いことがわかりましたが、それでもなるべく電気代は安くしたいですよね。ちょっとした工夫で電気代をおさえることができますので以下の方法を試してみてください。

換気扇を定期的に掃除する

まちエネコラム-汚れた換気扇は、空気の循環の効率が悪くなり余計に電力を消費します。フィルターやファンを定期的に掃除して、いつも清潔な状態を保ちましょう。掃除することで、換気扇の寿命も延び、一石二鳥です。  特にキッチンの換気扇は調理時の気化した油を吸い込んでいてとても汚れやすくなりますので、汚れ具合に応じて3か月ごとなどで掃除をするようにしましょう。

汚れた換気扇は、空気の循環の効率が悪くなり余計に電力を消費します。フィルターやファンを定期的に掃除して、いつも清潔な状態を保ちましょう。掃除することで、換気扇の寿命も延び、一石二鳥です。

特にキッチンの換気扇は調理時の気化した油を吸い込んでいてとても汚れやすくなりますので、汚れ具合に応じて3か月ごとなどで掃除をするようにしましょう。

換気扇使用時には密室状態をつくる

お風呂の換気を効果的にするためには、入り口のドアや窓を閉めて密室にするのがポイントです。ドアや窓が開いている状態ですと、窓から外の湿気が入り込み続けてしまい、またドアからは湿気が逃げ出して家の中へ広がってしまいます。密室にすることで湿気の通り道が一つになるため、排出効果が向上します。

古い換気扇を交換する

どんなに定期的に掃除をしても、古くなった換気扇は徐々に部品が劣化してしまいます。電化製品は新しい機種ほど性能が向上しているため、古い換気扇を交換することで換気効率がアップする可能性が高いです。

換気扇の法定耐用年数は15年とされています。しかしこれは法律で使用できる期間として定めているものになりますので、実際には10年もすれば性能はかなり落ちているでしょう。

もし換気扇の設置から10年以上経過している場合は、買い替えを検討するのがおすすめです。新しい換気扇に交換することで性能が良くなり、より効果的な換気と電気代の節約が期待できます。

参考:国税庁 確定申告等作成コーナー よくある質問 耐用年数(器具・備品)(その1)

電力会社やプランを見直す

換気扇の電気代をおさえるために、契約中の電力プランを見直すこともできます。

電気料金単価は電力会社や契約プランによって異なります。換気扇だけでなく、毎月の電気料金を節約したい場合は、電力会社やプランの見直しを検討してみましょう。ライフスタイルに合ったプランを選ぶことで、電気代を大幅に削減できる可能性があります。

換気扇はつけっぱなしにしておいてもそれほど電気代はかかりません。お家の中の環境のことを考えると、つけっぱなしの方が湿気やにおいを取り払い、カビ防止なども出来、メリットが多いです。

換気扇の定期的な清掃や古いモデルの買換えなどから、効率的に換気扇を活用していきましょう。

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