こんにちは、まちエネです。
さまざまな家電の中でも、生活に欠かせない家電の1つである洗濯機。こまめに毎日洗濯したり、家族が多いから1回の量が多かったり。そのため、洗濯機の電気代が気になるという方も多いのではないでしょうか。
洗濯機には縦型とドラム式の2種類がありますが、1回30分の使用では、縦型洗濯機は4.8円、ドラム式洗濯機では4.1円ほどの電気代がかかります。
この電気代はあくまで参考となり、実際の洗濯機の電気代はそのモデルだけでなく、使い方によっても異なってきます。今回は洗濯機の電気代にフォーカスし、1か月にかかる電気代や節約のポイントをご紹介してきます。
洗濯機の種類は大きく2つ
洗濯機の種類は大きく分けて、縦型とドラム式の2種類があります。それぞれの特徴と電気代について見ていきましょう。
縦型洗濯機

縦型洗濯機は、投入口が上部にあるタイプの洗濯機です。頑固な汚れも効果的に落とせる「もみ洗い」が特長です。洗濯に特化した機能が多いですが、最近では乾燥機能も備えたモデルが増えています。
縦型洗濯機の電気代
縦型洗濯機の電気代を具体的に見ていきましょう。今回は参考としてPanasonicの洗濯乾燥機 NA-FW10K2を使い計算してみます。電気代は消費電力と使用時間、それに電気料金単価を組み合わせて計算されます。
電気代 = 消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)
今回は1日1回、1回の洗濯の時間を30分、電気料金単価は30円/kWhと仮定します。すると縦型洗濯機の電気代は以下のようになりました。
洗濯時 | 乾燥時 | |
1回あたり | 4.8円 | 16.5円 |
1か月(30日) | 144円 | 495円 |
1年間(365日) | 1,752円 | 6,022円 |
縦型洗濯機は1回4.8円かかり、毎日洗濯をする場合には月144円、年間では1,752円ほどと大きな負担にはならないことがわかります。乾燥機能を使った場合でも、1回16.5円、1か月で495円、年間で6,022円でした。
もちろん、これは洗濯時間の長さや回数などによって変わってきますので参考の電気代としてください。
ドラム式洗濯機

ドラム式洗濯機は、洗濯槽が横または斜めに配置されています。たたき洗いともみ洗いを組み合わせ、少ない水量でもしっかり汚れを落とします。価格は縦型洗濯機よりも高めですが、スタイリッシュなデザインや省エネ性能の高さで人気です。
ドラム式洗濯機の電気代
例えばPanasonicのななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX127CLの場合、1日1回、1回の洗濯の時間を30分、電気料金単価は30円/kWhと仮定すると、電気代は以下のようになりました。
洗濯時 | 乾燥時 | |
1回あたり | 4.1円 | 15円 |
1か月(30日) | 122円 | 450円 |
1年間(365日) | 1,478円 | 5,475円 |
ドラム式洗濯機の電気代は1回あたり4.1円、1か月では122円、年間で1,478円ほどとなります。乾燥時の電気代につきましては1回で15円、1か月間で450円、年間では5,475円となりました。
このように、ドラム式洗濯機は縦型洗濯機に比べて省エネ性能が高く、電気代も比較的安く抑えられます。
洗濯機の電気代を節約するポイント
洗濯をする際には以下のポイントに気を付けましょう。
- 1回にまとめて洗濯する
- 洗剤は適量で使用する
- 省エネモードで洗濯する
- 古い洗濯機は新しいモデルに買い替える
洗濯するときはまとめて
洗濯をする際には、少量の洗濯物を毎日洗うよりも、洗濯機の容量に合わせて洗濯回数を少なくする方が省エネにつながります。経済産業省によるとまとめ洗いにすることで、水道代も併せて年間約4,510円の節約になるとされています。
洗剤は適量を使いましょう

洗濯に使う洗剤や柔軟剤の量は、適量になるよう意識することが重要です。適量の洗剤や柔軟剤を使用することで、洗濯の効率を高めることができ、電気代の節約につながります。
多くの方がしっかりと汚れを落としたいという思いから、洗剤の量を増やす傾向にありますが、洗剤の量が多いと、すすぎに使う水の量や、すすぎの時間が増え、結果として電気代も高くなる可能性があります。
洗剤の量が多いからといって洗浄力が強くなるわけではないので、適切な量を守ることが大切です。洗剤や柔軟剤の使用量は、洗濯物の量や汚れ具合に合わせて調整し、洗濯を効率的に行いましょう。
省エネモードを使う
多くの洗濯機には省エネモードが搭載されています。例えば、先ほども例に挙げたPanasonicのななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX127CLの場合、標準乾燥モードでは消費電力量は890Whですが、省エネ乾燥モードでは620Whとなっています。
標準乾燥モード | 省エネ乾燥モード | |
乾燥にかかる時間 | 98分 | 165分 |
電気代 | 43.6円 | 34.1円 |
乾燥にかかる時間は省エネ乾燥モードの方が長くなりますが、電気代はそれぞれ43.6円、34.1円となっています。急いで洗濯や乾燥を終わらせる必要がなければ、省エネ省エネモードをうまく活用することで電気代をおさえることができます。
古い洗濯機は新しいモデルに買い替える

古い洗濯機をお持ちの場合は、新しい洗濯機に買い換えることを検討してみましょう。10年以上同じ洗濯機を使用している場合、新しい洗濯機に買い替えることで電気代を節約できる可能性があります。これは、洗濯機の省エネ性能が年々向上しているためです。
洗濯機自体は高価ですが、最新の製品は機能面で優れています。古い洗濯機をご利用中の方は、買い替えを検討してみましょう。
選ぶ際にライフスタイルを考慮する
電気代を安くするポイントをお伝えしましたが、電気代が安くても、洗濯機の性能が自分のライフスタイルに合っているほうが良いでしょう。
たとえば、タオルの柔らかくふんわりとした仕上がりが好きなら、ヒートポンプ式乾燥機能を持つドラム式洗濯機で低温乾燥を行うタイプがおすすめです。一方、カラッと硬めの仕上がりを好むなら、ヒート式乾燥機能を備えた洗濯機が適しています。
自宅でおしゃれ着を洗いたい場合は、衣類を傷めにくいヒートポンプ式乾燥機能を備え、高品質なドライコースを持つドラム式洗濯機が良いでしょう。また、汚れの多い洗濯物をたくさんの水でしっかり洗いたい場合は、縦型洗濯機が最適です。
洗濯機を選ぶ際には、自分の好みや使い方、ライフスタイルに合った機能をチェックすることが大切です。
ランニングコストと初期費用を合わせて考える
洗濯機を選ぶ際には、洗濯機本体の価格とランニングコスト(電気代・水道代)の両面を考慮することが重要です。
洗濯だけの場合は、縦型とドラム式ではあまり電気代に大きな差はありません。しかし、乾燥機能を活用したい場合は、ヒートポンプ式のドラム式洗濯機がおススメです。本体価格は高くなりますが、耐用年数と1年間にかかる電気代・水道代の差を考慮すると、結果的にコストを抑えられます。
また、洗濯機にはさまざまなオプション機能があります。例えば、おしゃれ着洗いやダニ退治機能などがあります。これらの機能の消費電力量や水量もチェックしておくと良いでしょう。
ご自身の使い方やニーズに合った洗濯機を選び、トータルコストを意識しながら、快適な洗濯をおこないましょう。
電力プランの切り替えも節約になる

洗濯の頻度や仕方、洗濯機選び以外にも、電気代を抑える方法があります。その方法は、契約している電力プランを見直すことです。
電気代の計算には電気料金単価を使います。そのため、この電気料金単価が安いプランに切替えることで、洗濯の頻度を変えずに電気代を抑えることもできるかもしれません。さまざまな電力会社からいろいろなニーズに合わせたプランが登場しています。
例えばまちエネのデイタイムバリュープランでは、お昼時間帯(9時~15時)の電気料金単価が安く設定されており、平日のお昼に洗濯をするという方には電気料金単価が安い時間帯に洗濯を済ませることができるためおトクになります。
このように、ライフスタイルにぴったり当てはまる電力プランを見つけてみてはいかがでしょう。
洗濯は季節によっては毎日したり、家族構成によっては量も多くなったりと、総合的にかかるコストは小さくないものです。洗濯機の電気代が気になる方はぜひ、今回ご紹介した節約のポイントを取り入れてみてください。