
こんにちは、まちエネです。
季節や天候に左右されず、洗濯物をカラッと乾かせる衣類乾燥機は、とても便利な家電製品ですよね。洗濯機の近くに設置する一般的なタイプのほか、衣類乾燥機能付き除湿機や乾燥機能付き洗濯機など、さまざまな種類があります。
衣類乾燥機を毎日使うと、ほとんど使わない月と比べて、電気代に大きな差が出ることもあります。一般的に衣類乾燥機の1時間の電気代は約36円です(電気料金単価は30円/kWhにて計算)。
このコラムでは、衣類乾燥機のタイプ別に電気代を比較し、それぞれの特徴をご紹介します。どのタイプが一番おトクなのかも詳しく解説していきます!
衣類乾燥機の種類
大きく分けると3つのタイプがあります:
- 電気式衣類乾燥機
- ガス式衣類乾燥機
- 浴室乾燥機
衣類乾燥機の電気代
実際に衣類乾燥機の電気代を計算してみましょう。電気代は以下の式から計算できます。
電気代 = 消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)
ここでは実際にいくつかのモデルを使って、衣類乾燥機を1時間使った際の電気代を計算します。
電気式衣類乾燥機の電気代

モデル | 消費電力(W) | 電気代(1時間) |
パナソニック NH-D503 | 1,195W | 約35.9円 |
日立 DE-N50HV | 強:1,180W 弱:710W | 35.4円 21.3円 |
参考モデル:パナソニック NH-D503、日立 DE-N50HV
電気式衣類乾燥機の1時間の電気代は約36円という結果になりました。
ガス式衣類乾燥機の電気代
ガス式衣類乾燥機はリンナイの乾太くんのRDT-80シリーズを参考にしてみます。こちらのモデルの消費電力は250W~300Wとされています。
1時間乾太くんを使用すると、電気代は7.5円~9円となります。ガス式衣類乾燥機は電気代が安いことが分かりますが、このモデルは電気代の他にガス代もかかる点には注意しましょう。
参考モデル:ガス衣類乾燥機 乾太くん リンナイ
ガス式衣類乾燥機を選ぶ際は、電気代だけではなくガス代も含めたランニングコストについてよく考えておく必要があります。
確かにガス式は効率が良いのですが、毎日使用するとガス代がかさんでしまう可能性があります。ガス料金は供給会社によって異なりますから、お住まいの地域のガス単価をチェックしておくといいでしょう。
じつは、ガス代は地域によって大きな差があり、電気式よりも月々の光熱費が高くなってしまうケースもあります。そのため、導入前に電気式とガス式、両方のランニングコストをしっかり比較検討することをおすすめします。
浴室乾燥機の電気代

浴室乾燥機は、パナソニックのバス換気乾燥機FY-13UG7Eを参考に計算してみましょう。こちらの自動乾燥、乾燥(タイマー)モードの消費電力は1,250Wとされています。
電気料金単価を30円/kWhとすると、浴室乾燥機の1時間の電気代は37.5 円となります。
参考モデル:パナソニック FY-13UG7E 電気式バス換気乾燥機
浴室乾燥機の電気代や節約方法はこちらのコラムでご案内しておりますので、ご参考ください。
種類 | 1時間の電気代 | 1か月(30日)の電気代 |
電気式衣類乾燥機 | 35.8円 | 1,074円 |
ガス式衣類乾燥機 | 7.5円~9円 | 225円~270円 |
浴室乾燥機 | 37.5 円 | 1,125円 |
衣類乾燥機の種類ごとの電気代比較では、ガス式衣類乾燥機が最も安いことが分かります。電気式衣類乾燥機と浴室乾燥機では大きな差はありません。ただし、ガス式衣類乾燥機はガス代が別にかかる点には注意しましょう。
衣類乾燥機の電気代をおさえるための節約方法

衣類乾燥機は便利ですが、使い方によっては電気代が高くなることもあります。以下の工夫を取り入れることで、電気代をおさえながら効率的に使用する方法をご紹介します。
晴れた日は外干しを活用
晴れた日には、衣類を外に干すことを心がけましょう。完全に乾燥させることができれば、衣類乾燥機を使う必要がなくなります。
また、外干しで衣類が完全に乾かなくても、自然乾燥と乾燥機を併用することで乾燥時間を短縮でき、電気代の節約につながります。
干す際には洗濯物の間隔をあけ、風通しをよくすることを忘れないでください。
容量の8割までに抑える
乾燥機に衣類を詰め込みすぎると、乾燥効率が落ちて生乾きになることがあります。生乾きの状態から追加で乾燥させると、余計な電力が必要になります。
最適な量は、乾燥機容量の8割程度が目安です。
脱水を長めにかける
洗濯時に脱水をしっかり行うことで、乾燥に必要な時間を短縮できます。洗濯機の設定を見直し、脱水時間を長めに調整しましょう。
フィルターの掃除を定期的に行う

乾燥フィルターにホコリがたまると、空気の流れが悪くなり乾燥時間が延びる原因になります。乾燥機の効率を維持するためにも、使用後はフィルターを掃除しましょう。
室温に注意する
衣類乾燥機は、室温が低いと乾燥時間が長くなる場合があります。寒い季節には、室温が比較的高い日中に稼働させると効率的です。
浴室乾燥機を使う場合の工夫
浴室乾燥機を使用する際は、浴室内の水分を拭き取ってから乾燥を開始しましょう。余分な湿気を減らすことで乾燥効率が向上します。入浴後は、使用済みのタオルで水分を拭き取ると手間を減らせます。
電力プランの見直し
電気代がなかなか下がらない場合は、電力プランの見直しも検討しましょう。契約しているプランや電力会社を変更することで、よりおトクな料金に切替えられる可能性があります。
これらの工夫を取り入れて、効率よく衣類を乾燥させながら電気代を節約していきましょう。