1. ホーム
  2. まちエネコラム
  3. オール電化の一人暮らしの電気代はいくら?メリットやデメリット、節約方法を解説

まちエネコラム

Column

オール電化の一人暮らしの電気代はいくら?
メリットやデメリット、節約方法を解説

こんにちは、まちエネです。

すっかりおなじみの言葉になったオール電化。賃貸を探しているときにお部屋情報にオール電化と記載されている物件も多く、聞いたことがあるという方は多いと思います。

しかし、実際にオール電化がどんなものなのか、詳しく知っているでしょうか。

オール電化特有の魅力はもちろんありますが、「最近人気だから」、「光熱費の節約になると聞いたから」といった理由で安易に選択すると後悔してしまう場合もあります。

オール電化の物件で一人暮らしをした場合、1か月の電気代はおよそ10,777円とされています。一人暮らしの電気代としては高い印象を受けますが、オール電化の場合には一般的に電気代・ガス代・そのほかの光熱費をすべてまとめた金額になっています。

このコラムでは、オール電化の電気代についてさらに深くご紹介するとともに、オール電化のメリット・デメリットや省エネの重要性などを分かりやすく解説していきます。

オール電化とは?

まちエネコラム-オール電化は、住宅や建物においてあらゆるエネルギー需要を電気だけでまかなう仕組みを指します。従来のガスや灯油に頼った暖房、給湯、調理といったエネルギー利用を電気に置き換える(例えばIHクッキングヒーターやエコキュートなど)というコンセプトになります。

オール電化は、住宅や建物においてあらゆるエネルギー需要を電気だけでまかなう仕組みを指します。従来のガスや灯油に頼った暖房、給湯、調理といったエネルギー利用を電気に置き換える(例えばIHクッキングヒーターやエコキュートなど)というコンセプトです。オール電化の導入により、省エネルギー化やクリーンエネルギーの活用が期待されています。

オール電化による日常生活では、電気以外のエネルギーを使わないため、光熱費はすべて電気代になります。そのため、電気の使い方を工夫することで、毎月の光熱費を抑えることができます。

オール電化のメリット

  • 電気代を節約できる可能性がある:
    オール電化向けのプランでは、光熱費を抑えることができます。時間帯によって料金単価が変わり、基本的には夜間の料金単価が安く設定されています。エコキュートや蓄熱暖房機を夜間に利用することでおトクになります。中には昼間の料金が安いプランもあるため、ご自身のライフスタイルに合ったものを選びましょう。
  • 電気とガスを一本化できる:
    オール電化にすると、電気とガスの料金を一本化できます。ガスにかかる通常の基本料金が不要になり、支払い先が1つにできるため手続きも簡単です。基本料金が0円のプランもあり、毎月の支出を把握しやすくなります。
  • 火災のリスクを抑えて安全性を高められる:
    オール電化住宅の大きなメリットは「安全性」です。ガスを使用しないため、火災やガス漏れ、ガス爆発のリスクが大幅に減少します。お子さまの留守番やご高齢のご家族との同居時も、オール電化なら安心です。
  • 災害時に早く復旧できることがある:
    オール電化では電気が復旧するとすぐに家電が使えます。災害時はガスより電気の方が早く復旧することが多いため、オール電化の住宅は早めに日常生活にもどることができます。

参考:備蓄品はこれが必要(知る防災) – 日本気象協会 tenki.jp

オール電化のデメリット

  • 停電時のリスク:
    オール電化の一番のデメリットは、停電時にすべての設備が使えなくなることです。電気に頼りきりなので、停電には非常に弱く、特に冬場は暖房が使えなくなるため、寒さ対策が必要です。停電に備えて蓄電池など代替手段を準備しておきましょう。
  • 初期費用:
    オール電化に切替える際には、IHクッキングヒーターやエコキュートなどの購入と設置に初期費用がかかります。これには本体価格と工事費用も含まれます。初期費用と節約できる電気代とを比べ、長期的な視点で検討してみましょう。
  • 電気代が高くなる可能性:
    オール電化向けの電気料金プランには、時間帯で料金が異なるものがあります。夜間の電気料金を安く設定しているプランでは、昼間の電気料金が高く設定されている場合も多く、特に注意が必要です。 在宅勤務などで日中に多く電気を使う場合、電気代が想定以上に高くなる場合があります。ご自身のライフスタイル
  • に合ったプランを選びましょう。

オール電化の電気代、平均はいくら?

まちエネコラム-オール電化での一人暮らしの1か月の電気代は平均10,777円であることがわかりました。

まずは、オール電化住宅で一人暮らしをする場合の電気代の平均を見てみましょう。季節ごとの電気代も一緒に確認していきます。

世帯人数1か月の電気代平均
1人暮らし10,777円
2人家族13,406円
3人家族14,835円
4人以上の家族16,533円
参考:関西電力 オール電化の電気代平均額と節約方法 「はぴeみる電」会員さまデータ(2020年~2021年の年間使用量の平均値)より算出

2020年の1年間に対して、関西電力がオール電化メニューをご利用中の会員データから集計した結果、オール電化での一人暮らしの1か月の電気代は平均10,777円であることがわかりました。

これからオール電化へ切替える方はおおよその電気代の目安をつかむとともに、すでにオール電化の住宅にお住まいの方は、この平均の電気代と比べてご自身の毎月の電気代が高くなっているかチェックしてみましょう。

一人暮らしの光熱費の平均

実際にオール電化での電気代と、日本の平均的な光熱費とを比較してみましょう。オール電化の電気代は2020年のものでしたので、同じ年で比べてみます。総務省統計によりますと、2020年の一人暮らしでの光熱費合計は、9,514円となっていました。

世帯人数1か月の平均光熱費合計オール電化の1か月電気代
1人暮らし9,514円10,777円
2人家族15,203‬円13,406円
3人家族17,087円14,835円
4人以上の家族17,823‬円16,533円
参考:総務省統計 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 用途分類(世帯人員別)より算出

結果を見ると、一人暮らしの場合にはオール電化の方が高くなっていることがわかります。しかし、2人家族以上の世帯人数になると、オール電化の方が安くなっていることも読み取れます。

もちろん、オール電化はオール電化のプラン契約者の一定数を母数に算出した金額であり、総務省統計にはオール電化もそうでない家庭もすべて含んでいます。母数や母集団が異なっているため、あくまで参考程度にとどめてください。

なぜ一人暮らしのオール電化は電気代が高いの?

まちエネコラム-オール電化の賃貸を契約しようか検討している方は、電気代が高くなることに不安を持っていらっしゃるかもしれません。またすでにオール電化住宅に暮らしている方は、実際に電気代が高いと感じている方も多いのではないでしょうか。

オール電化の賃貸住宅を契約しようか検討している方は、電気代が高くなることに不安を持っていらっしゃるかもしれません。また、すでにオール電化住宅にお住まいの方は、実際に電気代が高いと感じている方も多いのではないでしょうか。

一人暮らしのオール電化の電気代が高い場合に考えられる、その原因を探っていきましょう。以下が主に考えられる原因となります。

  • 電力プランがオール電化と合っていない
  • 消費電力量の大きな家電製品を使いすぎている
  • 古い家電製品を使っている
  • 日中に多く電気を使っている

電力プランがオール電化と合っていない

一人暮らしの場合、電力プランの契約アンペア数には注意しましょう。アンペア数が大きいほど使える電気量も増えるのですが、料金も高くなります。

一人暮らしの方に最適なのは20Aか30Aとされていますがオール電化ではお家のエネルギーをすべて電気で賄うため、アンペアを下げすぎてしまうとブレーカーが落ちやすくなる原因にはなる点には注意しましょう。

消費電力量の大きな家電製品を使いすぎている

オール電化の住宅ではエコキュートやIHクッキングヒーターなどを利用することになりますが、これらは消費電力量が大きい家電製品となります。これらに加えて、季節によってはエアコンや電気ストーブなどの消費電力の大きな家電製品を使用することになり、電気代が高くなってしまう可能性があります。

古い家電製品を使っている

家電製品は新しいものほど省エネ性能が改善されています。例えばエアコンですと、10年前のモデルと比較して約17%の省エネ、冷蔵庫であれば10年前のモデルと比べて約40~47%の省エネ効果があります。

参考:経済産業省 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 機器の買換で省エネ節約

使っている家電製品が古いモデルばかりではないか確認してみましょう。最新の家電製品に買い替えるには初期費用がかかりますが、長期的に見ると電気代が大きく抑えられるでしょう。

日中に多く電気を使っている

オール電化の電気料金は、夜間は安い一方で、日中は高めに設定されている場合が多くあります。そのため、昼間に家で過ごす時間が長く、調理や空調などを日中に多く使うご家庭では、電気代が高くなることがあります。

例えば、リモートワークで昼間に電気を使うことが増えた方は、日中の節電を意識してみましょう。エコキュートを昼間に使うと電気料金が上がるので、夜間の安い時間帯に設定することが大切です。このように、日中の電気の使い方を工夫することで、電気代を抑えることができます。

一人暮らしのオール電化で電気代を節約する方法

まちエネコラム-オール電化での一人暮らしの1か月の電気代は平均10,777円であることがわかりました。

電力会社と料金プランを見直す

オール電化向けのプランは、夜間の料金単価が安く、日中は高く設定されている場合が多くあります。一方で、電力会社によっては日中もお得になるプランやポイントで割引になるプランもあります。自分のライフスタイルに合ったプランを探してみましょう。

夜間に電気を使う

オール電化住宅では、夜間の電気料金が安くなるプランが一般的です。洗濯機や乾燥機、食器洗い乾燥機などの消費電力が大きい家電は、夜間に使うと電気代を節約できます。タイマー機能を活用して、夜間に家電を動かしましょう。

エコキュートの使い方を工夫する

エコキュートは夜間の安い電気を使ってお湯を作るので節約できますが、使い方次第で高くなることもあります。以下の点に注意して節約しましょう。

  • 夜間に稼働時間を設定する
  • 省エネモードを設定する
  • 日中の自動沸き増しを避ける
  • 高温足し湯を使う
  • 長期間使わない時は休止モードにする

お湯やエアコンの温度を一定にする

お風呂のお湯やエアコンの設定温度を一定にすることで、消費電力を抑えられます。ひんぱんに温度を変えると、そのたびに多くの電力を使ってしまうため、電気代も高くなります。エアコンは自動運転に設定すると効率的です。

IHクッキングヒーターの使用時間を短くする

IHクッキングヒーターは使う時間が長いほど電気代がかかります。電子レンジや圧力鍋を活用して、調理時間を短くする工夫をしましょう。また、ヒーターが汚れていたり、変形した鍋やフライパンを使うと無駄な電力を消費します。常に清潔な状態でメンテナンスされた調理器具を使うようにしましょう。

古い家電製品を買い替える

新しい家電製品は省エネ性能が高く、消費電力も少なくなっています。冷蔵庫やエアコンなどの消費電力が大きい家電は、新しいものに買い替えることで電気代を大きく節約できる可能性があります。使用年数や省エネ性能を確認し、古いものは買い替えを検討しましょう。

ご自身のライフスタイルと照らしてよく検討し、オール電化を選択しましょう

オール電化の場合には家電の使い方や電気を使う時間帯に気を付けないと、電気代が高くなってしまう可能性があります。しかし、家電製品の使い方や料金プラン次第で電気代を抑えることができ、ガス併用の住宅よりも快適に暮らせるかもしれません。

家庭のライフスタイルやニーズに合わせて、オール電化のメリットとデメリットを検討し、賢く選択しましょう。

コラム一覧を見る