
こんにちは、まちエネです。
「エアコンの電気代って、実際どれくらいかかるんだろう?」
「冷房より暖房のほうが高いって聞くけど、本当なのかな?」
「一日中つけっぱなしにしていたら、やっぱり高くなる?」
こんなふうに、エアコンを使うたびに電気代が気になることありますよね。とくに暑さや寒さが厳しい季節は、エアコンを使わざるを得ない場面も多く、電気代とのバランスに悩む方も多いのではないでしょうか。
実際、エアコンの電気代は1時間あたり約16〜22円程度が目安。ただし、使う環境や機種によって、金額に差が出るのが実情です。
とはいえ、ちょっとした工夫でエアコンの電気代をぐっと抑えることも可能です。
こちらのコラムでは、冷房・暖房別の電気代の目安はもちろん、1日中つけっぱなしにした場合の電気代や、今すぐ試せる節約術まで、エアコンの電気代についてわかりやすくまとめました。
また、「冷房(クーラー)の電気代」や「暖房の電気代」など、さらに詳しく知りたい方に向けた関連記事もご案内しています。エアコンをうまく活用して、快適さも電気代も、どちらも両立した生活を目指しましょう。
エアコンの電気代はどれくらい?(冷房・暖房別)

エアコンを使用するうえで、やはり気になるのは「1時間あたり、電気代がいくらかかるのか?」という点ですよね。
ここでは、家庭用エアコンの一例として、ダイキンの「DXシリーズ S284ATDP-W」を使った場合の電気代を見てみましょう。このモデルは、冷房時と暖房時でそれぞれ以下のような消費電力になっています。
参考:S284ATDP-W 10畳程度 暖房時730W 冷房時525W ダイキン DXシリーズ
- 冷房時の消費電力:525W(0.525kW)
- 暖房時の消費電力:730W(0.730kW)
電気代の計算は、とてもシンプルです。
電気代(円)=消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh)
今回は、電気料金単価30円/kWhとして計算してみます。
冷房時の1時間あたりの電気代
0.525kW × 1時間 × 30円 = 約15.8円
つまり、冷房を1時間使った場合の電気代は、約16円前後が目安です。
暖房時の1時間あたりの電気代
0.730kW × 1時間 × 30円 = 約21.9円
暖房のほうが消費電力が高いため、1時間あたり約22円になります。
| 電気代 | |
|---|---|
| 冷房(クーラー) | 約15.8円 |
| 暖房 | 約21.9円 |
このように、同じエアコンでも冷房より暖房の電気代が高くなります。特に冬場に長時間使うと、その差は大きく感じるかもしれませんね。
ただし、実際の電気代は部屋の広さや外気温、設定温度、使い方によっても変動します。あくまで「目安」として、参考にしてください。
エアコンの1か月の電気代はどれくらい?(冷房・暖房別)

エアコンを毎日使っていると、気になるのが「結局、月にいくらくらい電気代がかかるのか?」という点ですよね。
ここでは、エアコンを1日8時間、30日間使った場合の電気代を見ていきます。実際には24時間つけっぱなしということは少なく、生活スタイルを考えると1日8時間くらいの使用が現実的な目安といえそうです。
今回も、ダイキンの「DXシリーズ S284ATDP-W」(冷房時:525W/暖房時:730W)を例に、電気料金単価を30円/kWhとして計算してみましょう。
冷房を1日8時間 × 30日使った場合の電気代
- 消費電力:0.525kW
- 使用時間:8時間 × 30日=240時間
- 電気代:0.525kW × 240時間 × 30円 = 約3,780円
冷房を1日8時間使い続けた場合、1か月で約3,780円が目安です。
暖房を1日8時間 × 30日使った場合の電気代
- 消費電力:0.730kW
- 使用時間:8時間 × 30日=240時間
- 電気代:0.730kW × 240時間 × 30円 = 約5,256円
暖房の方が消費電力は高いため、1か月あたりの電気代は5,260円ほどになります。
| 1か月の電気代 | |
|---|---|
| 冷房(クーラー) | 約3,780円 |
| 暖房 | 約5,256円 |
冬場は使用時間が長くなりがちなので、放っておくと電気代がどんどん増えてしまうこともあります。次は、そんな「つけっぱなしにしたらどうなる?」というケースを見ていきましょう。
エアコンを1日中つけっぱなしにしたら電気代はいくら?(冷房・暖房別)

「夜も暑くてエアコンを切れない…」「寒くて朝までエアコンをつけっぱなし」という日、ありますよね。では、エアコンを24時間つけっぱなしにしたら、電気代はいくらかかるのでしょうか?
ここでも引き続き、ダイキン「DXシリーズ S284ATDP-W」(冷房時525W/暖房時730W)をモデルに、電気料金単価は30円/kWhで計算します。
冷房を24時間 × 1日使った場合の電気代
- 消費電力:0.525kW
- 使用時間:24時間
- 電気代:0.525kW × 24時間 × 30円 = 約378円/日
1日中冷房をつけっぱなしにすると、1日あたり約378円の電気代になります。
これを1か月(30日)続けたとすると、378円 × 30日 = 約11,340円です。
暖房を24時間 × 1日使った場合の電気代
- 消費電力:0.730kW
- 使用時間:24時間
- 電気代:0.730kW × 24時間 × 30円 = 約525円/日
暖房を24時間フル稼働させた場合、1日で約526円、
これを1か月続けると、525円 × 30日 = 約15,780円の電気代になります。
| 24時間つけっぱなしの電気代 | |
|---|---|
| 冷房(クーラー) | 約378円 |
| 暖房 | 約525円 |
エアコンの電気代を節約するポイント
冷房でも暖房でも、ちょっとした工夫でエアコンの電気代はぐっと抑えられます。ここでは、季節を問わず実践できる基本の節約ポイントをご紹介します。
風量設定は「自動」が正解
エアコンの風量は、「弱風」などに固定するよりも「自動」に設定しておく方が効率的です。自動運転であれば設定温度にすばやく達し、結果的に消費電力を抑えられます。
エアコンの風量設定と電気代の関係性についてはこちらのコラムをご覧ください。
サーキュレーターや扇風機で空気を循環

エアコンの冷暖房効率を高めるためには、部屋の空気をしっかり循環させることが大切です。冷たい空気や暖かい空気は、自然と部屋の下や上にたまりやすいため、どうしてもムラができてしまいます。
そこで活躍するのがサーキュレーターや扇風機。エアコンの風が部屋全体に行き渡るように補助してあげることで、設定温度を過剰に上げ下げせずに済み、電気代の節約にもつながります。冷房時は風を天井に向け、暖房時は床に向けるなど、季節に応じて風向きを工夫するのがポイントです。
フィルター掃除で効率をキープ
エアコンのフィルターがホコリで目詰まりすると、空気の吸い込みが悪くなり、冷暖房の効きも悪化してしまいます。その結果、必要以上にエアコンが頑張ることになり、電力消費が増えてしまうのです。
快適さと省エネを両立させるには、2週間に1回を目安にフィルター掃除をするのが理想的です。掃除機でホコリを吸い取るだけでも効果はあります。特にペットがいるご家庭やキッチンに近い場所では、汚れが付きやすいので要注意です。
タイマーを上手に活用
エアコンを無駄なく使いたいなら、タイマー機能の活用もおすすめです。たとえば、就寝中は数時間後に切れるように設定しておけば、つけっぱなしによる余分な電力消費を防げます。
また、外出の直前に自動でオフになるように設定すれば、「つけたまま出かけてしまった…」といううっかりミスも防止できます。最近の機種ではスマホと連携して、外出先から操作できる機種も増えているので、そうした機能をうまく使うのも手です。
古いエアコンは買い替えも視野に

現在使っているエアコンが10年以上前のモデルであれば、最新の省エネタイプに買い替えることで、電気代を大きく抑えられる可能性があります。
経済産業省資源エネルギー庁のデータによると、エアコンの省エネ性能はこの10年で着実に進化しています。2013年のモデルと比べて、2023年のモデルでは約15%の省エネ効果があるとされています。
10年前のモデルとの比較では、年間の消費電力量にも大きな差があります。2013年のモデルでは903kWh/年だったのに対し、2023年のモデルでは769kWh/年と、かなりの消費電力量の削減が見られます。
電気料金単価を30円/kWhと仮定した場合、2013年のエアコンでは年間約27,090円、2023年のエアコンでは年間約23,070円の電気代になります。これは、年間で約4,000円の差が出る計算です。長く使う家電製品だからこそ、性能の進化は見逃せませんね。
参考:家庭向け省エネ関連情報 機器の買換で省エネ節約 経済産業省資源エネルギー庁
エアコンをつけっぱなしにするほうが節電になることも
「電気代を節約したいから、こまめにエアコンを切っている」という方も多いかもしれません。でも、実は状況によってはつけっぱなしのほうが電気代を抑えられることもあるのです。
エアコンは、運転を始めるときにもっとも多くの電力を消費します。そのため、数分〜1時間程度の短い外出であれば、いったん消してしまうよりもつけっぱなしにしていたほうが効率的で、結果的に電気代が安くなるケースもあります。
一方で、3時間以上の外出や半日家を空けるような場合には、一度エアコンをオフにしたほうが節電につながります。状況に応じて使い分けることがポイントです。
さらに、ダイキン工業株式会社が行った検証でも、興味深い結果が出ています。
この検証では、24時間エアコンをつけっぱなしにした場合と、1日のスケジュールに合わせて合計13時間エアコンを停止したケースを比較。その結果、電気代の差はわずか約30円というものでした。
つまり、つけっぱなしでも、こまめに入り切りしても、電気代に大きな差が出ないケースもあるということ。とくに、外気温が高い(または低い)日には、何度もオンオフを繰り返すよりも連続運転のほうが安定して効率的に動く場合があります。
その日の予定や部屋の温度変化に合わせて、うまく使い分けるのがコツです。
参考:mission5-2 エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの? ダイキン
【夏編】エアコン(冷房)の電気代を抑える工夫

暑い夏はエアコンに頼りたくなるものですが、使い方次第で電気代は大きく変わります。冷房を効率よく使うためのポイントを見ていきましょう。
設定温度は28℃を目安に
冷房の設定温度を下げすぎると、それだけ電力を多く消費します。環境省でも推奨されている「28℃」を目安にしつつ、無理のない範囲で調整するのがおすすめです。体感温度が高く感じるときは、サーキュレーターや扇風機の併用で快適性を保てます。
エアコンの設定温度と電気代の関係についてはこちらのコラムで詳しく解説していますので、ご参考ください。
参考:家庭部門のCO2排出実態統計調査 家庭のエネルギー事情を知る 環境省
室外機に直射日光が当たらないようにする
室外機が直射日光にさらされると、本体が熱を持ちやすくなり、冷房効率が落ちてしまいます。すだれや日よけを設置するだけでも冷房効率が改善し、節電につながります。
窓からの熱を遮る工夫を
夏の室温上昇の原因の多くは、窓からの熱です。遮熱カーテンや断熱シートを窓に貼るだけで、室内の温度上昇を抑えられ、エアコンの負荷が軽減されます。特に西日が強い部屋には有効です。
【冬編】エアコン(暖房)の電気代を抑える工夫

冬の暖房は冷房以上に電気代がかさみやすいもの。暖房効率を高めながら、しっかりと節約につなげるための工夫をチェックしておきましょう。
設定温度は20℃を目安に
寒い日ほど設定温度を上げたくなりますが、エアコンの消費電力は設定温度が1℃上がるごとに大きく増加します。体感に合わせつつ、「20℃」をひとつの目安にすると、快適さと節電のバランスがとれます。
エアコンの設定温度と電気代の関係についてはこちらのコラムで詳しく解説していますので、ご参考ください。
参考:家庭部門のCO2排出実態統計調査 家庭のエネルギー事情を知る 環境省
他の暖房器具と併用する
エアコンだけで部屋を暖めようとすると、時間も電力もかかります。こたつや電気毛布、パネルヒーターなどの補助暖房を併用することで、効率よく室温を上げることができます。部分的に暖を取る工夫も効果的です。
家電製品以外での寒さ対策を取り入れる
厚手のカーテンを使ったり、床にラグを敷いたりといった「熱を逃がさない工夫」も大切です。窓に断熱シートを貼ったり、玄関や窓のすき間を埋めるだけでも、暖房の効きがぐんと良くなります。
湿度を適切に保つ
冬場は空気が乾燥しやすく、湿度が低いと体感温度が下がってしまいます。加湿器や濡れタオルを活用して、湿度を40~60%程度に保つと、設定温度を上げなくても暖かく感じやすくなります。
電力会社・料金プランの見直しも有効
エアコンの使い方を見直すだけでなく、契約している電力会社や料金プランのチェックも節約に直結します。家庭によっては、「時間帯別の料金が安くなるプラン」や「電力消費が多い世帯向けのプラン」など、よりおトクな選択肢があるかもしれません。
比較サイトを使えば、現在の使用状況に合ったプランを簡単に探すことができます。電気代が高くなりがちな夏や冬こそ、一度見直してみてはいかがでしょうか。
エアコンは上手に使えば、電気代を抑えながら快適に過ごせる
「エアコンの電気代ってどれくらい?」
「つけっぱなしは損?」
「節約するにはどうしたらいい?」
そんな疑問をお持ちの方も、この記事を通してイメージがつかめたのではないでしょうか。
エアコンを1日8時間使った場合、1か月の電気代は冷房が約3,780円、暖房が約5,260円となります。
そして、設定温度や風量の調整、サーキュレーターの併用、室外機や窓の工夫、さらには電力会社の見直しなど、日々の使い方次第でこの電気代をさらに抑えることができます。
エアコンは、正しく使えば決して「高くつく家電」ではありません。快適さと節電を両立させながら、暑い夏も寒い冬も、エアコンと上手につきあっていきましょう。