
こんにちは、まちエネです。
寒い季節になると、部屋を快適に温めてくれる暖房器具が欠かせませんよね。その中でも「パネルヒーター」は、エアコンやファンヒーターと比べて空気を乾燥させにくく、静かで安全性も高いという理由から注目されています。
また、お子さまやペットがいるご家庭でも安心して使えるため、選ぶ方が増えています。
いっぽう、パネルヒーターを使う上で気になるのが「電気代」です。他の暖房器具と比べると、どれくらいのコストがかかるのか、つけっぱなしにするといくらくらいになるのか、気になりますよね。
実際のパネルヒーターの電気代は、1時間で4.8円、1か月(30日間、毎日8時間使用)で1,152円と、そこまで高いものではありません(電気料金単価は30円/kWhにて計算)。
このコラムでは、そんなパネルヒーターの電気代について、計算方法や使用時間ごとの電気代などを詳しく解説していきます。
また、エアコンやオイルヒーターなど、他の暖房器具と比較したときの電気代もあわせて紹介します。さらに、パネルヒーターのメリットとデメリットも解説し、最後は少しでも電気代をおさえるための節約方法などもご提案します。これからの寒い季節に向けて、ぜひ参考にしてみてくださいね!
パネルヒーターの電気代は安い

デスク下で足元を温めるのに便利なパネルヒーターですが、長時間使うとどれくらいの電気代になるか気になりますよね。
それでは実際の電気代を計算してみましょう。電気代の計算式は以下となります。
電気代 = 消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)
ここではアイリスオーヤマのデスクパネルヒーター APH-16B-P(消費電力160W)を例に、1時間、8時間、24時間つけっぱなしで使用した場合の電気代をシミュレーションしてみましょう。なお、電気料金単価は1kWhあたり30円で計算しています。
使用時間 | 電気代 |
1時間 | 4.8円 |
8時間 | 38.4円 |
24時間 | 115.2円 |
1か月(1日8時間、30日) | 1,152円 |
パネルヒーターは、消費電力が小さく、長時間使用しても経済的に負担が少なく、とくにデスク下や小スペースの足元暖房に適しています。また、短時間で足元を温められるため、冷えやすいオフィスや作業スペースでの使用もおすすめです。
ただし、広い部屋全体を暖めるには向かないため、用途に応じて適切な暖房器具を使い分けると、電気代を無駄なく節約できるでしょう。
他の暖房器具の電気代との比較
パネルヒーターの使用時間ごとの電気代の目安が分かりましたが、実際に冬場に使用される暖房器具には、エアコンの暖房、セラミックファンヒーター、こたつなど、さまざまな家電製品があります。
パネルヒーターの電気代は他の暖房器具と比較して安いのか、高いのか、以下にまとめてみました。
パネルヒーターと、他の暖房器具の暖め方には違いがあり、また、お部屋の大きさや運転の仕方でも電気代は変わりますので、あくまで参考としてください。
暖房器具 | 1時間 | 1日(8時間) | 1か月(1日8時間、30日) |
エアコン(暖房) | 27円 | 216円 | 6,480円 |
セラミックファンヒーター | 強モード:37.5円 弱モード:18.75円 | 強モード:300円 弱モード:150円 | 強モード:9,000円 弱モード:4,500円 |
こたつ | 9円~15円 | 72円~120円 | 2,160円~3,600円 |
電気ストーブ | 9円~36円 | 72円~288円 | 2,160円~8,640円 |
※エアコンはダイキンDXシリーズS404ATDP-W(-C)(900W)、セラミックファンヒーターはアイリスオーヤマのPCH-HM12B-W(強運転1,250W、弱運転625W)、こたつ(300W~500W)、電気ストーブ(300W~1,200W)を参考。
パネルヒーターのメリット
- すぐに足元がポカポカ
パネルヒーターは、スイッチを入れてから暖かさを感じるまでがとても早いのが特徴です。とくにデスク下や足元専用としてはぴったりで、冷えた足をじんわりと温めてくれます。 - 安全に使える
表面温度がそこまで高くならない設計が多く、触れても火傷しにくいため安心です。また、エアコンやガスヒーターと違って空気を汚さないため、換気をしなくても使えるのがメリットです。乾燥や換気の手間を気にせず、健康的に使えますね。 - 静かで快適
パネルヒーターは、ファンを使わないため、とても静かです。図書館のような静かな環境でも、音を気にせず集中したい作業スペースでも、快適に使えます。
パネルヒーターのデメリット
- 部屋全体を暖めるにはパワー不足
パネルヒーターは足元などの狭い範囲を暖めるのに向いていますが、広いリビングや寝室全体を暖めるには少し力不足かもしれません。広い部屋では、エアコンやファンヒーターなど、もう少しパワーのある暖房器具と併用するとよいでしょう。 - ほんのりした温かさのため寒い可能性も
パネルヒーターの温かさはじんわりしたものです。冬場の冷え込みが厳しいときは、メインの暖房に物足りなさを感じることもあるかもしれません。 - 設置場所に工夫が必要
デスク下などに置くのにぴったりのサイズですが、コンセントの位置によっては設置が少し難しいことも。コードの長さや電源の取り回しも考えつつ、使いやすい場所を事前にチェックしておくと安心です。
パネルヒーターをおトクに使うための節約ポイント
こまめに電源オフを心がけよう
パネルヒーターはすぐに暖かさを感じられるため、席を外すときや暖かさが十分なときには電源をオフにする習慣をつけましょう。外出や長時間の離席の際に、こまめに消すだけでも、無駄な電力消費をカットできます。
タイマー機能を賢く活用
タイマー機能がついているパネルヒーターなら、必要なときだけ暖める設定が便利です。朝の起きがけや帰宅直後など、ピンポイントで暖かくしておきたいときは、タイマーをセットして効率よく使いましょう。
暖めるスペースを絞って効率アップ
パネルヒーターは狭い範囲を暖めるのに適しているため、足元やデスク周りなど、必要な場所に絞って使うのが節約のコツです。ブランケットやデスク下の囲いを併用することで、さらに効果的に暖かさを保てます。
断熱シートで足元をさらに温かく
足元の冷えを防ぐため、パネルヒーターの下や周りに断熱シートやラグを敷くと暖房効率が上がります。とくに、冷たい床に直接置くと熱が逃げやすくなるので、断熱シートやカーペットを併用して暖かさをキープしましょう。
他の暖房器具と上手に組み合わせる
パネルヒーターは足元を温めるのに最適ですが、部屋全体を暖めるならエアコンやファンヒーターなどと組み合わせるのもおすすめです。効率よく使い分けることで、電気代をおさえながら快適な環境を作れます。
パネルヒーターは、手軽に足元を温められる便利な暖房器具です。とくに静かで空気を汚さない点や、安全性の高さから、デスクワークやリビングのサブ暖房として大活躍します。今回ご紹介した節約ポイントや、他の暖房器具との組み合わせで使えば、さらに快適で省エネな暖房生活が送れるでしょう。
冬の冷え込みが厳しい季節でも、パネルヒーターがあれば気軽に足元から暖まれるので、ぜひ活用してみてくださいね。工夫次第で、電気代をおさえながら暖かい冬を楽しんでいただければと思います!