
こんにちは、まちエネです。
アイロンは、洗濯後の衣類のシワを伸ばして見た目をきれいに整えてくれる頼れる家電製品です。アイロンをかけてピシッとしたハンカチやシャツは、使うときにちょっとした心地よさを与えてくれますよね。
最近では、さまざまな種類のアイロンが販売されており、タイプによって使い勝手や電気代が異なります。実際にアイロンにかかる電気代は1回15分の使用で約5円~9円となります(電気料金単価は30円/kWhにて計算)。
このコラムでは、アイロンの種類ごとの特徴や、使用時にかかる電気代について、詳しくご紹介します。
さらに、電気代を節約するためのちょっとした工夫もお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください!
アイロンには大きく3つの種類がある
アイロンには、大きく分けて「ドライアイロン」「スチームアイロン」「衣類スチーマー」の3種類があります。それぞれに特徴があり、使い方や用途が異なります。
まず、ドライアイロンは、熱と圧力でシワを伸ばすシンプルな仕組みが特徴です。次に、スチームアイロンは、水を入れたタンクを熱して蒸気を発生させ、その蒸気の力でシワを伸ばします。そして、衣類スチーマーは、スチームアイロンと同じく蒸気を使いますが、アイロン台を使わず、ハンガーにかけたまま衣類のシワ伸ばしができるのがポイントです。
アイロンの種類 | メリット | デメリット |
ドライアイロン | 構造がシンプルなのでお手入れが簡単 | 使いこなすためには慣れが必要 |
スチームアイロン | 消臭・除菌効果がある | 麻やシルクなど、素材によってはあて布が必須 |
衣類スチーマー | ハンガーにかけたままでアイロンがけできる コンパクトで旅行や出張に持っていける | 広い面をアイロンがけするのは苦手 |
ここからは、それぞれのアイロンの特徴を詳しくご紹介していきます。
ドライアイロン

ドライアイロンは、高温の熱と本体の重さを使ってシワを伸ばす、昔ながらのシンプルなタイプです。
手でアイロンを押さえてしっかりと圧力をかけることで、綿や絹といった天然繊維から化学繊維まで、幅広い素材に対応できます。特に、霧吹きやスプレー糊を一緒に使うと、細かいシワもきれいに仕上がるのが特徴です。また、半乾きの洗濯物を乾かしながらアイロンがけできる点も便利ですね。
ドライアイロンは、水タンクがないため構造がシンプルで、お手入れが簡単です。
さらに、本体価格が比較的安いというメリットもあります。ただし、シワをきれいに伸ばすには少しコツが必要なので、慣れるまで練習が必要かもしれません。
スチームアイロン

現在、多くの家庭で使われているスチームアイロンは、各メーカーからさまざまなモデルが販売されています。
このタイプのアイロンは、本体のタンクに入れた水を加熱し、底面から熱い蒸気を噴出させる仕組みです。高温の蒸気でシワを伸ばすため、衣類がふんわりとした柔らかな仕上がりになります。
スチームアイロンには、シワを伸ばす以外にも、衣類のにおいを取り除いたり、除菌したり、ズボンにきれいな折り目をつけたりといった多くのメリットがあります。
特に、縮みやテカリが気になりやすい衣類や、ニットやウールなどの素材には最適です。
ただし、麻やシルクなど繊細な素材には注意が必要です。デリケートな素材に使用する場合は、素材に合った温度に設定し、あて布を使うことで生地を傷めずに仕上げることができます。
衣類スチーマー

衣類スチーマーは、ハンガーにかけたままサッとシワを伸ばせる便利なアイテムです。
アイロン台を使わずに使えるので手軽で、スチームアイロンと同じように高温の蒸気を利用してシワを伸ばします。さらに、消臭効果も期待できるので一石二鳥です!
一番のメリットは、短時間で準備ができることです。忙しい朝や外出前に「ちょっとシワが気になる…」というときにも、サッとひと手間加えるだけでキレイに仕上がります。特に、制服やスーツ、ジャケットをよく着る方には大活躍間違いなし!
衣類スチーマーは、圧力をかけずに使えるので、誰でもふんわりと立体的に仕上げられるのが嬉しいポイントです。
また、旅行や出張に持っていけるほどコンパクトなため、出先でシワが気になるときなど様々な場所で使うことができます。ただし、小型で軽量なものが多い分、広い面積のシワを伸ばすのには少し時間がかかることもあります。
3種類のアイロンの電気代
アイロンの電気代は、商品カタログやメーカーのホームページに記載されている「消費電力」をもとに計算できます。消費電力は、通常「W(ワット)」で表されており、1,000Wは1kWに相当します。この数値を使って電気代を算出することが可能です。
計算に使う基本的な式は以下の通りです:
電気代 = 消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)
以下では、代表的なアイロン3種類について、具体的なメーカーの商品を例にあげて、消費電力と電気代を計算してみます。条件は、1回の使用時間を15分(0.25時間)、電気料金単価を30円/kWhとします。
アイロンの種類 | 消費電力 | 電気代 |
ドライアイロン | 700W | 5.25円 |
スチームアイロン | 1,300W | 9.75円 |
衣類スチーマー | 950W | 7.13円 |
ドライアイロン:パナソニック「NI-A66」
- 消費電力:700W
- 電気代計算:
電気代=700(W)÷1,000 × 0.25(時間)× 30(円/kWh)
電気代=5.25円
参考:自動アイロン(ドライアイロン)NI-A66 パナソニック
スチームアイロン:ティファール「FV6470J0」
- 消費電力:1,300W
- 電気代計算:
電気代=1,300(W)÷1,000 × 0.25(時間)× 30(円/kWh)
電気代=9.75円
このスチームアイロンは、スチーム量を調整できるため、シワがつきやすい素材にも対応可能です。さらに、スチームアイロンよりやや消費電力が抑えられているのが特徴です。
参考:フリームーブミニ 6470 FV6470J0 ティファール
衣類スチーマー:アイリスオーヤマ「IRS-01」
- 消費電力:950W
- 電気代計算:
電気代=950(W)÷ 1,000 × 0.25(時間)× 30(円/kWh)
電気代=7.13円
ハンガーにかけたまま使えるこの衣類スチーマーは、小型で持ち運びにも便利です。消費電力が低めなので、他のタイプに比べて電気代が抑えられます。
参考:衣類用スチーマー IRS-02-W 商品仕様 アイリスオーヤマ
アイロンの電気代を節約する工夫
アイロンをよく使う方に向けて、ちょっとした工夫で電気代を節約できる方法をご紹介します。簡単に取り入れられる方法なので、ぜひ試してみてください。
アイロンがけはまとめて一気に
アイロンはスイッチを入れて温まるまでの間に、一番多くの電力を使います。そのため、毎日少しずつアイロンがけをするより、週に1〜2回まとめてかけるほうが節約につながります。
例えば、「毎週日曜日はアイロンがけの日」と決めておくと、頻度を減らして効率よく使えます。家族全員の衣類を一度にアイロンがけするのもおすすめです。
素材ごとにアイロンをかける順番を決める
衣類の素材によってアイロンの適温が異なっていることをご存じですか?
例えば、
- 低温:アクリルやポリウレタン
- 中温:ウールやナイロン
- 高温:綿や麻
この順番でアイロンをかけると、温度の調整がスムーズになり効率的です。また、最後の余熱を活用して軽いシワを仕上げると、さらに時短&節電になります。
衣類タグに適温が記載されていることもあるので、チェックしてみてください。
アルミカバーのアイロン台を使う
アイロン台を選ぶなら、アルミコーティングのカバー付きがおすすめです。このタイプのアイロン台は、熱を反射して衣類の裏側にも伝えるので、少ない熱でもしっかりシワを伸ばすことができます。
アルミの特性でアイロンをかける時間が短縮できるだけでなく、温度設定を少し下げることも可能なため、省エネ効果を実感できます。
洗濯後にシワを伸ばしておく

洗濯した衣類を干すときに、シワをあらかじめ伸ばしておくと、アイロンがけの手間がグッと減ります。湿った状態ならシワを取りやすいので、形を整えながら干してみてください。
シャツは襟を立ててハンガーにかけたり、シワになりやすいものはネットに入れて洗うのも効果的ですし、脱水時間を短くするのもポイントです。
シワになりにくい素材の衣類を選ぶ
アイロンをそもそも使わなくても済むような、シワのつきにくい衣類を選ぶこともポイントになります。ポリエステルやナイロン、ウールなどの素材はシワになりにくいため、手間がかからないという点はメリットになります。
電力会社の見直しも電気代を安くできる
電気代が気になる方は、電力会社や電力プランの見直しを検討してみてはいかがでしょうか?
現在、多くの電力会社がそれぞれの特色を活かした多様な料金プランを提供しています。例えば、夜間や昼間など特定の時間帯の電気料金が安くなるプランなど、ライフスタイルに合った選択肢が豊富です。
自分の生活パターンにピッタリ合うプランに切り替えれば、家電製品の使い方を工夫するだけではカバーしきれないトータルの電気代を大幅に削減できる可能性があります。
まずは、現在の電力会社や契約内容を見直し、他社のプランと比較してみましょう。特に、電気料金単価が安いプランを選べば、無理なく家計にやさしい節約が実現できますよ!