1. ホーム
  2. まちエネコラム
  3. ゲーム機の電気代は高い?1時間あたりの電気代はどのくらい?PS5、Switch、Xboxを比較

まちエネコラム

Column

ゲーム機の電気代は高い?
1時間あたりの電気代はどのくらい?PS5、Switch、Xboxを比較

まちエネコラム-やりこみタイプのゲームを休日にどっぷりハマって遊ぶ方や、オンラインで様々な人と長時間遊ぶという方も多いと思います。  しかし、長時間の使用は電気代の増加にもつながります。今回は、人気ゲーム機3機種の消費電力と電気代を比較し、おトクに賢くゲームを楽しむコツをお伝えします。

こんにちは、まちエネです。

昨今はコロナで変わった「おうち時間」の過ごし方を受け、家庭でゲームを楽しむ機会が増えている方も多いのではないでしょうか。ゲームは気分転換になるだけでなく、オンラインで友人や家族と対戦できるなど、コミュニケーションツールとしても重宝されています。

コツコツやりこみタイプのゲームを休日にどっぷりハマって遊ぶ方や、オンラインで様々な人と長時間遊ぶという方も多いと思います。

しかし、長時間のゲーム機の使用は電気代の増加にもつながります。今回は、人気ゲーム機3機種の消費電力と電気代を比較し、おトクに賢くゲームを楽しむコツをお伝えします。

各ゲーム機の消費電力は?

一般的なゲーム機の消費電力(ゲームプレイ時)は以下のとおりです。

  • PlayStation 5(PS5):350W(最大消費電力)
  • Nintendo Switch(Switch):約7W(TVモード)、約4W(携帯モード)
  • Xbox Series X:153W

このように機種によって大きな開きがあり、最も消費電力が高いのがPS5、最も低いのがSwitchとなっています。PS5は最大消費電力での記載となっていますので、実際には200W程度と考えられます。

参考:Nintendo 【Switch】本体の消費電力は?
Microsoft Xbox One と Xbox Series X|S の電源オプションについて
Playstationサポート PS5 セーフティガイド

ゲーム機の1年間の電気代は?

次に、1年間でどれくらい電気代がかかるのか試算してみましょう。

電気代は、以下の計算式から求めることができます。

消費電力(W)÷ 1,000 × 1日の使用時間(時間)× 電気料金単価(円/kWh)

まちエネコラム-ゲーム機の電気代

仮に年間使用時間を500時間(平均して1日1.4時間程度の使用)と想定し、電気料金単価を28円/kWhとします。

  • PS5の電気代
    200W ÷ 1000 × 500時間 × 28円 = 2,800円/年
  • Switchの電気代
    TVモード300時間、携帯モード200時間とすると 7W × 300時間 + 4W × 200時間 = 2,900Wh = 2.9kWh × 28円 = 約81円/年
  • Xbox Series Xの電気代
    153W ÷ 1000 × 500時間 × 28円 = 2,142円/年
機種年間の電気代
PS52,800円
Nintendo Switch81円
(TVモード300時間、携帯モード200時間を想定)
Xbox Series X2,142円

この結果から明らかなように、Switch、Xbox Series X、PS5の順で電気代は高くなっていきます。Switchは年間わずか81円程度と驚くほど電気代が安く、PS5はその約34倍の2,800円と大きな開きがあります。

使用時間が長ければ長いほど差は開く

実際のユーザーによっては、上記の想定時間をはるかに上回る長時間の使用となることも多々あるでしょう。例えば、年間使用時間が1,000時間となれば、それぞれの電気代は以下のようになります。

機種年間の電気代
PS55,600円/年
Nintendo Switch192円
Xbox Series X4,284円
※電気料金単価は28円/kWhにて計算

このように、使用時間が長くなればなるほどPS5・Xbox Series XととSwitchの電気代の差は一層拡大します。気が付けば年間で5,000円以上の差が生まれてしまうのです。

他の要素も考慮すべきですが、電気代の面からみると低消費電力ですむSwitchがおトクであることは間違いありません。

ゲームの電気代にはディスプレイの消費電力も考慮しましょう

まちエネコラム-ゲーム機の電気代を考える際、見落としがちなのがディスプレイ(テレビやモニター)の消費電力です。ゲームを遊ぶ上で欠かせないディスプレイですが、その消費電力が電気代に影響を与えることを忘れてはいけません。

ゲーム機の電気代を考える際、見落としがちなのがディスプレイ(テレビやモニター)の消費電力です。ゲームを遊ぶ上で欠かせないディスプレイですが、その消費電力が電気代に影響を与えることを忘れてはいけません。

例えば、50インチの4Kテレビの消費電力は約100W前後と言われています。ゲーム機本体の消費電力に加えると、相当大きな電力を必要とすることになります。

具体的に計算してみましょう。PS5と50インチ4Kテレビを同時に1年間で1,000時間使用した場合の電気代は以下のようになります。

(PS5 200W + テレビ100W) ÷ 1,000 × 1,000時間 × 28円(電気料金単価) = 8,400円/年

ディスプレイを考慮に入れなかった場合の5,600円に対し、実に2,800円も電気代が増えていることが分かります。

このように、ディスプレイの消費電力を無視すると、ゲームの電気代を大きく見誤ってしまう可能性があります。特に大型で高画質なディスプレイを使う場合は、その分の電力も加味する必要があるでしょう。

ゲームを楽しみながら電気代をおさえるためには、ディスプレイの消費電力を意識し、ゲーム機と合わせた総消費電力を把握することが重要になってくるのです。

テレビの電気代についてはこちらのコラムでご紹介しておりますのでご参考ください。

ゲーム機の待機電力にも注意が必要

ゲーム機を使用していない時間でも、一定の電力を消費する”待機電力”が存在します。通常はプレイ中の消費電力ばかりに目が行きがちですが、長い待機時間の電力消費を無視してしまうと、実際の電気代をきちんと把握できない可能性があります。

例えば、Nintendo Switchは電源OFF時でも約0.3Wの電力がかかると公表されています。1日に15時間程度のスタンバイの状態になっていたとすると、年間で約1,642Wの電力が待機電力分として消費されていることになります。

待機電力分の電気代は、年間で46円程度とかなり少額ではありますが、複数のゲーム機を電源を切らずにずっと待機させていれば、その分の電気代もかさんできます。

電気代を含めておトクに賢くゲーム機を使うためには、使用しないときはきちんと電源を切る、コンセントから電源プラグを抜くなど、待機電力を意識する必要があります。待機電力を意識することで、無駄な電力消費を防ぎ、電気代の節約にもつながるでしょう。

PCでのゲームはさらに電気代がかさむ

まちエネコラム-仮に800WのゲーミングPCで年間1,000時間ゲームをした場合の年間の電気代は、  800W × 1,000時間 ÷ 1,000 × 28円 = 22,400円  となります。機種にもよりますが、PCでゲームをする場合は相当な電気代がかかることが分かります。

一方、家庭用ゲーム機以外に、PCでゲームをする方も多くいらっしゃいます。PCでゲームをするとどうなるのか、見ていきましょう。

PCでのゲームは、高性能なCPUやGPU、付属機器(ディスプレイ、スピーカー、キーボード、マウスなど)を多数使用するため、消費電力は総じて高くなります。ゲーミングPCの消費電力は概ね約800W程度と言われています。パソコンにかかる電気代についてはコラム「パソコンの電気代っていくら?知って得する節約術」でご紹介しておりますのでご参考ください。

仮に800WのゲーミングPCで年間1,000時間ゲームをした場合の年間の電気代は、以下のようになります。

800W × 1,000時間 ÷ 1,000 × 28円 = 22,400円

機種にもよりますが、PCでゲームをする場合は相当な電気代がかかることが分かります。

より節電したければポータブルモードがおすすめ

まちエネコラム-特にSwitchは、携帯モードの消費電力がわずか4Wと、驚くほど電力効率が良いことが特徴です。充電式なのでバッテリー切れを気にする必要はありますが、テレビに繋がないことで大幅な電気代カットができるでしょう。

より電気代を節約したいのであれば、ゲーム機はできるだけポータブルモードで使うのがおすすめです。

特にSwitchは、携帯モードの消費電力がわずか4Wと、驚くほど電力効率が良いことが特徴です。充電式なのでバッテリー切れを気にする必要はありますが、テレビにつながないことで大幅な電気代削減ができるでしょう。

PS5にはポータブルモードはありませんが、リモートプレイ機能を使ってモバイル端末から操作すれば、本体の消費電力だけで済みます。もちろん端末側の消費電力が少し増えますが、ネット環境さえあればこれで大幅な節電が可能になります。

ゲーム機の電気代は思ったより大きな金額になる場合があり、節電を心がける必要があります。特に長時間の使用ではPS5とSwitchで大きな差が出ることなど、機種ごとの電気代については覚えておくとよいでしょう。

PCでゲームをするのは、さらに電気代がかさむことが予想されます。状況に応じて、ポータブルモードの活用やリモートプレイ機能の使用も賢い選択肢となるでしょう。

電力プランの見直しも

もちろん、電気代だけを考えてゲームをすることはありません。ご自身の好きなゲームを好きな機種で楽しんで過ごしたいものです。いっぽう無駄があることをしっかりとおさえることができれば、節約しながらゲームを楽しむことができます。

機種やゲーム環境以外にも、電力プランの見直しも電気代の節約には効果的です。そもそもの電気料金単価が低いプランに乗り換えることで、ゲームの遊び方は変えずとも電気代をおさえることができます。

お子さんがお昼にゲームをしているならばお昼の電気料金単価が安いプランを、ご自身が仕事から帰ってきて夜にゲームをするなら夜の電気料金単価が安いプランを選ぶなど、ライフスタイルに合わせたプランを探してみるのもいいでしょう。

機種ごとの消費電力、ディスプレイの消費電力、そして電力プランなどを見直し、快適にゲームをしながら電気代を節約していきましょう。

コラム一覧を見る