
こんにちは、まちエネです。
布団乾燥機は、布団の湿気やダニ対策に効果的で便利な家電製品として多くの家庭で利用されています。しかし、毎日使用するとなると気になるのが電気代です。実際にどのくらいのコストがかかるのか、詳しく知りたい方も多いでしょう。
布団乾燥機の電気代の目安は、1時間あたり約22円となります。(消費電力は700W、電気料金単価は31円/kWhにて計算)
今回は、布団乾燥機の電気代の計算方法、そして電気代を節約するためのポイントまでを幅広く解説します。
布団乾燥機を使うメリットとデメリット、衛生面や季節対策での正しい使い方を押さえつつ、上手に利用するための情報をまとめました。
布団乾燥機の電気代と計算方法
布団乾燥機の電気代は下記の計算式で試算できます。家族が多いご家庭や、毎日布団を乾燥させる習慣がある場合は電気代がかさみがちになります。使用頻度と時間をしっかり見極めたうえで、効率的に利用しましょう。
電気代(円) = 消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)
コース別の電気代の目安
まずは参考サイトの情報をもとに、布団乾燥機の主なコース(あたため、冬乾燥、夏乾燥、ダニ対策)別に、定格消費電力700W、電気料金単価31円/kWhで計算した場合の目安となる電気代を計算してみます。
機種やコースにより定格消費電力や稼働時間が異なりますので、詳細は各メーカーの取扱説明書や公式サイトをご確認ください。
| コース | 使用時間(1回)/電気代(目安) |
|---|---|
| あたためコース | 15分/約5円 |
| 冬乾燥コース | 50分/約18円 |
| 夏乾燥コース | 70分/約25円 |
| ダニ対策コース | 120分/約43円 |
ふとん乾燥機:日立の家電品(HFK-VS6000)ふとん乾燥機:日立の家電品
ふとん乾燥機 『スマートドライ』(RF-UA10) 象印
ふとん乾燥機 ツインノズル FK-W2-W H288494│アイリスオーヤマ公式通販アイリスプラザ
AD-PS50BB 製品仕様 | 三菱ふとん乾燥機
1時間あたりの電気代の目安
消費電力700Wの布団乾燥機では、1時間あたりの電気代は約22円が目安となります。これは、700W × 1時間 = 700Wh(0.7kWh)に電気料金単価31円/kWhを掛けて算出したものです。
消費電力が1,000Wの製品では、電気代は約31円と高くなる場合があります。購入前に製品仕様を確認し、希望する使い方に合ったものを選ぶことが必要です。
1か月あたりの電気代の目安
消費電力700Wの布団乾燥機を1日1時間使用し、電気料金単価を31円/kWhとすると、1か月(30日)で約651円かかる計算になります。使用の頻度が増えれば電気代も増加するので、必要に応じて使い分けることが重要です。
布団乾燥機の仕組みと種類

布団乾燥機は、内部のヒーターで発生する温風を布団全体に行き渡らせることで湿気を取り除き、ダニの繁殖を抑えながら布団を清潔に保ちます。
この仕組みを実現するために、主に「マットタイプ」と「マットなしタイプ」の2つの方式が存在し、乾燥効率と使い勝手にも特徴があります。各タイプの特徴をみていきましょう。
マットタイプの特徴
マットタイプの布団乾燥機は、マットを広げて布団に包むようにセットし、内側に温風を送り込む仕組みです。布団全体をむらなく乾燥できるため、ダニ退治や湿気除去に高い効果を発揮します。
マットを敷く作業に少々手間がかかりますが、確実に布団を乾燥させたい方や、常に衛生面をしっかり保ちたい方にとってはメリットが大きいでしょう。設置方法や稼働時間を工夫することで、電気代を抑えることも可能です。
マットなしタイプの特徴
マットなしタイプの布団乾燥機は、ホースを直接布団の中に入れて温風を送り込む構造で、設置に手間がかからない点が魅力です。布団をめくってホースを差し込むだけなので、忙しい朝や就寝前でもサッと使いやすいでしょう。
一方、布団内部の乾燥具合にムラが生じやすいため、位置をずらしながら乾燥させるなどの工夫が必要です。手軽さとコストの両方を重視したい方に適したタイプですが、適切に操作しないと乾燥に時間がかかることもあるため、取扱説明書をよく読みながら効率よく使うことが大切です。
布団乾燥機を使うメリット
布団乾燥機を導入することで、ダニの駆除や湿気対策などの衛生面に大きく貢献します。さらに、寒い季節には寝具を温めることで快適な眠りにつながり、健康面でのメリットも期待できるでしょう。
最近では、布団以外にも靴や衣類などを乾燥できる多機能モデルも増えており、生活全体で活用できるシーンが広がっています。ご家庭のニーズに合った機能を把握しておくことが、導入を検討するうえでの大きなポイントです。
もちろん、正しい使い方をしなければ効果を十分に得られない場合もあります。布団乾燥機の効果や使用時のポイントをご紹介しますので、ご参考ください。
ダニ・カビ対策や衛生面での効果
布団乾燥機の高温乾燥によってダニを死滅させることが期待できます。また、湿気を除去してカビの発生を抑える役割もあるため、清潔な睡眠環境を保ちたい方には大変有用です。
特に、ハウスダストやアレルギー体質の方にとっては、ダニやカビの抑制が症状の軽減につながることもあります。天気が悪く布団を外干しできない時期でも、衛生対策を継続できるのは大きなメリットです。
定期的に布団乾燥機を使うだけでも、布団の質感やにおいが改善し、気持ちよく睡眠できる環境が整えられます。
寒い季節に布団を温められる利便性
冬場に布団がひんやりしていると、寝付きが悪くなりがちです。寝る前に数分、布団乾燥機で温めておくことで、体の冷えを防止し、快適な入眠をサポートしてくれます。
気温が下がる季節には、寝具に湿気が残りやすくなることも多いものです。こうした湿気を取り除く意味でも、乾燥機で布団をほかほかの状態にすることは有効な対策でしょう。
結果として、睡眠の質が高まり、朝までぐっすり休めるようになるため、健康管理や疲労回復にも良い影響を与えます。
布団以外の寝具や靴も乾燥できる
布団乾燥機のなかには、布団以外にも枕や毛布などを乾燥させるための付属アタッチメントが備わっているものがあります。梅雨時期や冬場の洗濯物の乾きにくい時期にはさまざまなものの乾燥にも応用できますので、重宝するでしょう。
さらに、靴のアタッチメントがあるモデルでは、雨の日に濡れてしまった靴や長靴を素早く乾かせます。部屋干しのスペースを確保できないご家庭にも便利です。
こうした多用途性は、単なる布団専用の家電製品という枠を超え、家庭全体で見て活用場面が多くあります。
布団乾燥機を使用するうえでの注意点

便利な反面、布団乾燥機にはいくつかのデメリットや留意すべきポイントがあります。ここでは代表的なものを挙げていきます。どの家電製品にもいえることですが、使い方を誤ったり、思わぬ使い過ぎをしてしまうと、電気代がかさむだけでなく、製品寿命を縮めるリスクもあります。
また、機種によっては稼働音が大きく、夜間や早朝に使用する際に家族や近隣の迷惑となる可能性があるでしょう。素材によっては高温設定が向かないものもあるため、取扱説明書の確認が不可欠です。
こうしたデメリットを理解した上で、正しく使いこなすことが大切です。負担を軽減しつつ最大限の効果を得るには、適切な温度設定や使用時間の調整など、細かい配慮が必要となります。
電気代がかさむ可能性がある
毎日長時間の使用を続けると、やはりそれだけで電気代はかさみます。特に家族全員の布団を順番に乾燥させるという使い方をしていると、累積コストが意外と大きくなるでしょう。
こまめに電源を切る、必要以上に連続稼働させないなど、使用時間を意識した工夫が大切です。電気料金プランに合わせてオフピークの時間を活用するのも一つの方法といえます。省エネモデルやタイマー機能を活用して、一度の稼働にかける時間を短縮することも有効です。
動作音が気になる場合がある
布団乾燥機は、内部のファンやモーターによって温風を送り出すため、使用時に一定の動作音がします。人によっては気になる場合もあり、特に、夜間や早朝に使う際は注意が必要です。
騒音対策としては、防音マットを敷く、離れた部屋で動かすなどの工夫が考えられます。近隣に影響が出るほどの大きな音ではない場合が多いですが、家族が寝ている時や赤ちゃんがいる家庭では意識しておくと良いでしょう。
静音機能を持つモデルも市販されているため、動作音が気になる人は購入時にチェックしておくのがおすすめです。
羽毛布団に使用する際の注意
羽毛布団は空気を含む構造上、乾燥機を適切に使うとダニや湿気をしっかり除去できるメリットがありますが、羽毛布団は高温に弱く、生地や羽毛が傷むリスクがあります。事前に注意事項をよく確認し、対応モードが用意されている布団乾燥機を使うか、温度を低めに設定するなどの対策が必要です。
また、あまり長時間の稼働を続けず、短い時間で温風を行き渡らせる使い方を心がけることが、羽毛布団を守りながらしっかり乾燥させるポイントです。
布団乾燥機の電気代を節約する5つの方法

日常的に使用する布団乾燥機だからこそ、少しの工夫で電気代の節約につながります。特に、使用時間や温度設定の見直し、定期的なメンテナンスは効果的です。
ここでは、なるべく電気代を抑えながら布団乾燥機を活用するための具体的な工夫を5つ紹介します。簡単に取り入れられるものが多いので、参考にしてみてください。一つひとつの方法は難しくないので、まずは身近な対策から始めてみるのがおすすめです。
1. 正しい使い方で効率よく乾燥させる
メーカーの取扱説明書にある推奨される使い方を守ることで、ムダな稼働を減らし、結果的に消費電力を抑えられます。正しいセットの仕方や乾燥時間を踏まえ、必要最低限の消費電力で済むように工夫しましょう。
例えば、マットタイプの場合はしっかり布団全体が覆われるようにマットを広げ、ホースや送風口が詰まらない状態を保つことが大切です。マットなしタイプでも、布団内部に温風が偏らないように注意してください。これらの基本を守るだけでも、乾燥効率が上がり、結果として電気代の節約につながります。
2. 必要以上に使用しない・モードを見直す
乾燥が終わった後もつい長めに運転させてしまうと、無駄な電気代が発生します。タイマー機能や自動停止機能がある場合は積極的に活用し、必要以上の稼働を防ぐことが重要です。
また、機種によっては節電モードや送風モードなど、消費電力を抑えて運転できる設定があります。目的や季節に応じてモードを切替えることで、効果的に節電できるでしょう。
一回の乾燥で十分な効果があるのかを見極め、過度な使用を避けることが何よりも大切です。
3. 天日干しと併用してコストを抑える
晴れた日には天日干しを活用することで、電気をまったく使わずに布団の湿気を飛ばすことができます。仕上げとして短時間だけ布団乾燥機を使えば、ほぼ同等の効果を得られるでしょう。
特に、日中に仕事や用事で外出している間に布団を干しておけば、帰宅後に数分程度の乾燥機使用で済むことも多いです。一方で、花粉や大気汚染が気になる場合は天日干しが難しいため、季節に限って使うなど、併用のバランスがポイントです。
4. こまめに掃除して消費電力を最適化
フィルターや吸気口にホコリがたまると、風量が低下し、乾燥効率が下がるだけでなく余計な電力を消費しがちです。月に一度は本体やフィルターの点検を行い、こまめに掃除をするようにしましょう。掃除をすることで製品寿命が延び、安定したパフォーマンスを維持できます。結果的に電気代も抑えられますし、衛生面でも安心です。
また、ファンの動作音の低減にもつながるため、定期的なメンテナンスは欠かせない作業といえます。
5. 省エネモデルへの買い替えを検討する
最近の布団乾燥機は、消費電力が低めに設計された省エネモデルも多く登場しています。古い機種を長年使っている方は、買い替えによって大幅に電気代を削減できる可能性があります。
製品情報には消費電力だけでなく、乾燥時間や温度設定などが詳しく記載されています。省エネ機能やタイマー機能が充実したモデルを選ぶことで、さらにランニングコストを抑えられるでしょう。
買い替えコストとのバランスを考慮しながら、長期的に得られるメリットを総合して検討すると納得のいく選択につながります。
まとめ:布団乾燥機を賢く使って快適な睡眠と節約を両立しよう

布団乾燥機の使用には電気代の負担があるものの、その分快適で清潔な寝具環境を得るメリットは大きいといえます。
適切な使い方や節電の工夫を取り入れることで、そこまで高額にはならない範囲で快適さを手に入れられるでしょう。天日干しや省エネモードの併用、フィルターのこまめな掃除などの対策を実践するだけでも、かなり節電につながります。
ぜひ、自身のライフスタイルや家族構成、予算に合わせた使い方を見つけて、布団乾燥機を有効活用してみてください。毎日の眠りがより心地よいものになるだけでなく、家族全員の健康面にも好影響をもたらすはずです。
また、ご契約中のお家の電気料金プランの見直しによって電気料金を抑えることができるケースもあるため、まとめて家電製品の電力消費をチェックしておくと、より経済的な使い方につながるでしょう。