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託送料金とは?誰が払う?内訳や平均単価・最新制度から電気代の節約法まで解説

こんにちは、まちエネです。

燃料費の高騰や再エネ普及の影響など、電気代が上がる理由はさまざまですが、実は私たちが毎月支払う電気代の中に「託送料金相当額」という費用が含まれていることをご存知でしょうか。

2023年4月の「レベニューキャップ制度」導入や、2024年の「発電側課金制度」スタートなど、近年の電力制度改革にともなって「託送料金」という言葉をニュースで目にする機会が増えました。

託送料金とは?誰が払う?内訳や平均単価・最新制度から電気代の節約法まで解説

「託送料金相当額ってそもそも何?」
「自分の電気代にどう関係しているの?」
「個人で安くすることはできるの?」

今回のコラムでは、そんな疑問を抱く方に向けて、託送料金相当額の基本構造から供給エリアごとの単価の違い、電気代に影響を与える最新制度、そして私たちが今すぐできる電気代の節約術までをわかりやすく解説します。

託送料金相当額とその仕組みを正しく理解して、賢い電気代の削減に役立てましょう!

託送料金とは?基本知識と送配電の仕組み

普段何気なく使っている電気ですが、発電所から自宅に届くまでには「作る」「運ぶ」「売る」という3つの役割が存在します。

まずは託送料金相当額の全体像をつかむために、電気の届く仕組みから見ていきましょう。

そもそも電気の届く仕組み(発電・送配電・小売)

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  • 発電事業者(電気を作る): 火力・水力・太陽光などの発電所で電気を作ります。
  • 送配電事業者(電気を運ぶ): 電線や送電塔、変電所などのインフラを管理し、発電所から家庭や企業まで電気を送り届けます。(東京電力パワーグリッドや関西電力送配電など)
  • 小売電気事業者(電気を売る): ユーザーと契約を結び、電気の販売手続や請求を行います。(地域電力会社や新電力)まちエネを運営するMCリテールエナジー株式会社もこの小売電気事業者になります。

託送料金とは「電線の利用料金」

託送料金とは、小売電気事業者が電気を消費者に届ける際、送配電事業者の「送配電網(電線や変電所など)を使うために支払う利用料金」のことです。

送配電網の維持・管理や、電柱・電線の改修、台風などの災害時における復旧費用などに充てられています。

誰が支払うの?

法律上の支払者は「小売電気事業者」です。

ただし、その費用は毎月の電気料金(基本料金や電力量料金)にあらかじめ組み込まれる形で、最終的に消費者が負担しています。

私たちが個別に送配電事業者へ直接払い込む必要はありませんが、巡り巡って全員が支払っているコストと言えます。

託送料金の内訳について

託送料金は、単に「電線や変電所を使う料金」だけではありません。

私たちが毎日安全に電気を使い続けられるようにするための維持費や、国の政策に基づいたさまざまな費用が含まれています。

大きく分けると、以下の2つで構成されています。

1. 送配電ネットワークを維持する費用

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電気を安定して届けるための現場の費用です。

  • 設備修繕費・減価償却費: 電線や変電所、電柱などの点検・工事にかかるお金
  • 人件費: 設備のメンテナンスや災害復旧にあたるスタッフのお給料
  • 固定資産税: 全国にある送配電設備にかかる税金

2. 法律で定められた負担金・税金(法定課金)

電力の安全確保や社会的な課題解決のために、電気の使用量に応じて託送料金に含まれている費用です。

  • 電源開発促進税:新たな発電所をスムーズに作ったり、安全に運転したりするための税金です。
    • 計算式: 電気使用量(kWh)× 電源開発促進税税率相当= 負担額
  • 賠償負担金:福島第一原発事故の賠償金のうち、不足している部分を国民全体で分散して負担するための費用です。(約2.4兆円を約40年かけて回収)
    • 計算式: 電気使用量(kWh)× 賠償負担金相当額= 負担額
  • 廃炉円滑化負担金:原子力発電所の廃炉を安全かつスムーズに進めるための費用です。
    • 計算式: 電気使用量(kWh)× 廃炉円滑化負担金相当額= 負担額

託送料金相当額には、日々のインフラ管理費だけでなく、日本のエネルギーの安全や将来に向けた費用も含まれているため、このような内訳になっています。

電力エリアごとの託送料金は?

託送料金とは?誰が払う?内訳や平均単価・最新制度から電気代の節約法まで解説

託送料金は全国一律ではなく、お住まいの地域(電力エリア)によって異なります。

託送料金の平均的な単価目安

託送料金は一般的に、電気の使用量1kWhあたり約9円〜10円程度が平均的な目安とされています。

例えば、ご家庭での月間の電気使用量が300kWhの場合、月額約2,700円〜3,000円程度が託送料金相当額として電気代に含まれている計算になります。

地域によって単価が異なる理由

エリアごとに料金が異なる主な理由は以下の通りです。

  • 地理的な要因:
    山間部が多い地域や諸島を多く抱える地域は、電線や鉄塔の維持・管理コストが高くなる傾向があります。
  • 需要(demand)の密度:
    狭いエリアに人口や工場が集中している地域(都市部など)は、設備1つあたりの利用効率が高いため、単価が抑えられやすくなります。

最新のエリア別単価一覧(資源エネルギー庁公式リンク)

託送料金の単価は、電力制度の改正や経済情勢に応じて定期的に見直し・改定が行われます。

各電力エリア(北海道・東北・東京・中部・北陸・関西・中国・四国・九州・沖縄)の正確な最新単価や詳細な改定情報については、資源エネルギー庁の公式サイトにて公開されています。

お住まいの地域の最新料金を確認したい方は、以下のページをご参照ください。

👉 経済産業省 資源エネルギー庁 各一般送配電事業者の託送料金平均単価等はこちら

託送料金とあわせて知っておきたい制度

託送料金の仕組みや金額は、近年の日本の電力制度改革に伴い大きくアップデートされています。ここでは、託送料金に深く関わる2つの重要制度「レベニューキャップ制度」と「発電側課金制度」についてわかりやすく解説します。

① レベニューキャップ制度とは?

レベニューキャップ制度とは、2023年4月に導入された「送配電事業者の収入の上限(キャップ)を国が設定する仕組み」です。

従来は「総括原価方式」と呼ばれ、送配電設備にかかったコストに一定の利潤を乗せた分をそのまま託送料金として回収できる仕組みでした。

しかしこれでは、事業者側が「コストを削減して効率化しよう」という強い動機が働きにくいという課題がありました。

そこで導入されたレベニューキャップ制度には、主に2つの大きな目的があります。

  1. 必要な投資の確保(設備の増強・老朽化対策)
    再エネ(太陽光や風力など)の増設に伴う送電網の強化や、高度経済成長期に作られた送配電設備の更新・防災対策に必要な資金をしっかり確保します。
  2. コスト削減の促進
    国が定めた期間(5年間)の収入上限の範囲内で、事業者が経営効率化(コスト削減)に成功した場合、その浮いた分は事業者の利益にしてよいルールになりました。効率化の成果は、次回の料金設定時にユーザーの託送料金へ還元されます。

つまり、必要なインフラ投資を進めつつ、無駄なコストを抑えて将来的な託送料金の上昇を最小限に食い止めるための制度です。

② 発電側課金制度とは?

託送料金とは?誰が払う?内訳や平均単価・最新制度から電気代の節約法まで解説

発電側課金制度とは、2024年4月からスタートした「これまで小売電気事業者だけが負担していた託送料金の一部を、発電事業者にも負担してもらう仕組み」です。

従来は、送配電網の維持・管理費用(託送料金の100%)を小売電気事業者(=電気の買い手・消費者側)だけが負担していました。

しかし、全国各地に太陽光発電所などの分散型電源が増えたことで、送配電網を新設・補強するための費用が増加しています。

そこで、「送配電網を利用して電気を流しているのは発電事業者も同じ」という考え方に基づき、託送料金の総額のうち約10%を発電事業者が負担する形に変更されました。

発電事業者が送配電コストを一部負担することで、以下のような効果が期待されています。

  • 送配電網の効率的な利用
    発電事業者が「電線に余裕がある場所」に発電所を建てる動機が生まれ、無駄な設備投資を抑えられる。
  • 公平なコスト分担
    電気を作る側と使う側の双方で、インフラの維持費をバランスよく出し合う。

一見すると「発電側の負担が増えて電気代が上がるのでは?」と思われがちですが、託送料金全体の総額が増えるわけではなく分担割合が変わるだけです。

小売側が負担していた託送料金の枠がその分減るため、理論上は相殺される設計になっています。

託送料金をふまえて「電気代」を節約する方法

託送料金とは?誰が払う?内訳や平均単価・最新制度から電気代の節約法まで解説

結論から言うと、消費者が個別に「託送料金だけ」を安くすることはできません。 託送料金は地域ごとに国へ認可された一律の単価であり、どの電力会社と契約しても同じように発生するためです。

しかし、託送料金を含む「毎月の電気代全体」を抑える工夫は今すぐ始められます。効率よく電気代を節約するための3つのステップを紹介します。

① 契約アンペア数(または契約プラン)の見直し

ご家庭のアンペア(A)数に応じた基本料金制契約の場合、必要以上に大きなアンペア数で契約していると、毎月基本料金を余分に支払うことになります。

  • 見直しの目安:
    一人暮らしなら20〜30A、2〜3人世帯なら30〜40A程度が一般的な目安です。
  • ライフスタイルの確認:
    同時に使う家電の量を振り返り、アンペア数を1段下げられないか確認してみましょう。(※一度変更すると1年間は再変更できない場合があるのでご注意ください)

② 電力会社(新電力)の見直し・乗り換え

電力自由化により、消費者は好きな電力会社を自由に選べるようになりました。

③ 省エネ家電への買い替え・節電の工夫

電気代を根本から減らすには、消費電力量(kWh)そのものを抑えるのが最も確実です。

  • 古い家電の買い替え:
    特に10年以上前の冷蔵庫やエアコンは、最新の省エネ家電に買い替えるだけで年間数千円〜数万円単位の節約になることがあります。
  • 日々の節電対策:
    エアコンのフィルター掃除、照明のLED化、使っていない家電の主電源を切るなど、小さな積み重ねが節約につながります。

まとめ:託送料金の仕組みを知って賢く電気代を節約しよう

一見難しそうに見える「託送料金」ですが、要点をまとめると以下の通りです。

  • 託送料金とは: 電気届けるための「送配電網の利用料金」。
  • 負担の仕組み: 小売電気事業者が支払い、最終的に消費者の電気料金に含まれている。
  • 制度の変化: レベニューキャップ制度や発電側課金制度により、将来的なインフラ維持と費用負担の適正化が進められている。

託送料金そのものを安くすることはできませんが、仕組みを正しく理解しておくことで、今後の電気料金の値上がりリスクや電力会社のプラン改定にも柔軟に対応できるようになります。

まずはご自身の電気代の明細を確認し、契約アンペア数の見直しや電力会社の比較から始めてみてはいかがでしょうか。

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