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スポットクーラーの電気代は高い?
1時間だけの使用や24時間つけっぱなしの場合とエアコンとの比較

こんにちは、まちエネです。

夏の暑さが増すにつれて、お部屋をどうやって涼しくするか悩みますね。多くの家庭ではエアコンがその役割を担っていますが、エアコン以外にも冷房機器として注目されているものがあります。それがスポットクーラーです。

スポットクーラーはエアコンと比較して、どのような特徴やメリットがあるのでしょうか?また、電気代の観点から見ると、どちらが経済的なのでしょう?

このコラムでは、スポットクーラーの基本的な機能や特徴を解説し、エアコンとの比較を通して、どちらがあなたの家庭にとって最適かを考えていきます。暑い夏を快適に過ごすための参考にしていただければと思います。

スポットクーラーとは?

まちエネ」コラム-スポットクーラーは、特定の場所や小さなエリアを冷やすために設計された冷房機器です。  一般的なエアコンとは異なり、部屋全体を冷やすのではなく、冷風を直接必要な場所に送り込むことで、効率的に涼しさを提供します。オフィスや作業場、自宅の一部屋など、限られたスペースでの使用に適しています。

スポットクーラーは、特定の場所や小さなスペースを冷やすために設計された冷房機器です。

一般的なエアコンとは異なり、部屋全体を冷やすのではなく、冷風を直接必要な場所に送り込むことで、効率的に空間を涼しくします。オフィスや作業場、自宅の一部屋など、限られたスペースでの使用に適しています。

構造と動作の仕組み

スポットクーラーの基本的な構造は、コンプレッサー、冷媒、熱交換器、ファンで構成されています。

エアコンと同様に、冷媒が蒸発する際に周囲の熱を吸収し、冷たい空気を作り出します。この冷たい空気はファンを通じて外部に送り出され、空間を冷やします。同時に、熱交換器で発生した熱は別のファンによって排出されます。

使用場所と用途

スポットクーラーは、以下のような場所やシーンでの使用が一般的です。

  • オフィスや書斎:集中して仕事をしたいときに、自分の周りだけを涼しくできます。
  • ガレージや作業場:部屋全体を冷やす必要がない作業スペースでの利用に最適です。
  • ベッドサイドやリビングの一部:家族で過ごす際、冷房では寒く感じてしまう方がいるときなど、暑いと感じる人にだけ冷風を送ることができます。

スポットクーラーのメリット

  • 設置が簡単:スポットクーラーは設置が簡単で、特別な工事を必要としません。
  • 初期費用が安い:一般的なエアコンよりも初期費用が安くなっています。設置工事も不要なため工事代がかからないこともメリットです。
  • ポータブル:軽量で持ち運びが容易なので、必要に応じて部屋間を移動させることができます。

スポットクーラーのデメリット

  • 限られた冷却範囲:部屋全体を冷やす能力がないため、大きな空間には不向きです。
  • 排熱処理が必要:排熱を効果的に処理するためのダクトや換気が必要です。
  • 騒音:小型のため音が大きく感じる場合があります。

スポットクーラーとエアコンの比較

ここからは、スポットクーラーとエアコンの比較をしてみましょう。まずはそれぞれ電化製品として比べてみます。

スポットクーラーエアコン
設置の手軽さ工事不要。コンセントに差すだけで使用可能。工事が必要。設置には専門業者の手配が必要。
移動の利便性キャスター付きで部屋間の移動が簡単。固定設置のため移動不可。
冷却能力局所的な冷却に適している。 部屋全体を均一に冷却可能。
価格1万~10万円程度3万~50万円程度。
電源一般的なコンセントエアコン専用のコンセントが必要。

スポットクーラーの魅力は、取り付け工事や室外機が不要で、一般的なコンセントで使用できること、さらに持ち運びが可能なことです。いっぽう、壁掛けエアコンは広範囲を冷却できますが、持ち運びができず価格も高額です。

また、スポットクーラーと壁掛けエアコンは、使い方が異なります。スポットクーラーは場所を選びませんが、冷却できるのは局地的であるのに対し、壁掛けエアコンは部屋全体を冷やすのに適しています。そのため、使用目的に応じて使い分けると良いでしょう。

さらに、壁掛けエアコンは家電リサイクル法の対象商品なので、処分する際は販売店などに引き取ってもらう必要があります。新しい壁掛けエアコンを取り付ける際には、古いものを回収してもらえる点も覚えておきましょう。

なお、スポットクーラーは家電リサイクル法の対象外ですが、フロンを含む場合は専門業者に相談して処分する必要があります。

参考:対象廃棄物(家電4品目)一覧 一般社団法人 家電製品協会

スポットクーラーの電気代

まちエネコラム-スポットクーラーを1時間使うと20.1円、24時間つけっぱなしにすると482.4円かかることがわかりました。もしも1か月間ずっとつけっぱなしにして使った場合には、14,954円かかるという計算になります。

それでは実際にスポットクーラーを使った際の電気代を計算してみましょう。電気代は以下の式から求めることができます。

電気代 = 消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)

スポットクーラーの消費電力はモデルによって様々ですが、今回は例としてアイリスオーヤマのairwill IPP-2224Sを参考に計算してみます。こちらの消費電力は670Wとされています。

使用時間電気代
1時間20.1 円
24時間(1日)482.4 円
※電気料金単価は30円/kWhで計算

スポットクーラーを1時間使うと20.1円、24時間つけっぱなしにすると482.4円かかることがわかりました。もしも、1か月間つけっぱなしで使用した場合には、14,954円かかるという計算になります。

もちろん、スポットクーラーが同じ消費電力で運転することはないですし、ある程度部屋が涼しくなれば電源をいったん切ることもあるでしょう。実際にはここまでの電気代がかかることはありませんが、消費電力の大きな家電であることから、使い方には注意が必要です。

スポットクーラーとエアコンの電気代比較

まちエネコラム-経済産業省資源エネルギー庁のデータによれば、2008年と2018年を比較すると、エアコンは10年前のものと比べて約17%の省エネ効果があると言われています。 年間の消費電力量としては、2009年では978kWh/年でしたが、2019年では811kWhとされています。 電気代の従量料金単価が30円/kWhと仮定すると、2009年のモデルでは年間29,340円、2019年のモデルでは年間24,330円と差が出ていることになります。

それではスポットクーラーとエアコンでは、どちらが電気代の観点から見ておトクなのでしょうか。エアコンのモデルはアイリスオーヤマからIRA-2205Rを参考にしてみます。こちらの定格消費電力は540Wとなっています。

先ほどと同じく電気料金単価は30円/kWhで計算をしてみると以下のようになります。

スポットクーラーエアコン
1時間20.1 円16.2 円
24時間(1日)482.4 円388.8 円
1か月(1日8時間使用、30日)4,984円4,017円

結果は、スポットクーラーと比較してエアコンの方が電気代は安くなるということがわかりました。

スポットクーラーは壁掛のエアコンに比べると電気代が高い傾向にありますので、使用する場合には短時間のみつけるようにするなどの工夫が必要になります。

エアコンの電気代と節約のコツについてはこちらのコラムで詳しくご案内しておりますので一度ご確認ください。

スポットクーラーのメリットを活かしてうまく生活に取り入れましょう

夏の暑さ対策には、壁掛けエアコンだけでなくスポットクーラーもあると便利です。スポットクーラーは電気代が高めですが、限られた範囲を短時間で効果的に冷やすのに適しています。

工事不要な点はエアコンに比べてはるかに導入しやすいといえますし、持ち運びができるため各部屋にエアコンを設置するのではなく、ご自身がいる場所に一緒にスポットクーラーを持ってくるという使い方もできます。

また、壁掛けエアコンを設置できない場所での暑さに悩んでいる方には、スポットクーラーがおすすめです。スポットクーラーを上手に活用して、快適な夏を過ごしましょう。

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