
こんにちは、まちエネです。
暑い夏、お部屋を涼しく快適にしてくれるエアコンは欠かせない存在です。しかし、その電気代も気になるところ。
室外機のおけない環境では窓用エアコン(ウィンドウエアコン)を使われている方も多いかもしれません。窓用エアコンは設置が簡単でコンパクトなため、多くの家庭で利用されていますが、電気代はどれくらいかかるのでしょうか?また、壁掛けエアコンやスポットクーラーと比べて、その電気代は高いのでしょうか、安いのでしょうか?
実際の電気代を簡単に計算してみますと、電気料金単価が30円/kWhの場合、窓用エアコンの1時間の電気代は16.5円となります。定期的なメンテナンスや効率的な使い方により電気代は節約できます。
今回はこの窓用エアコンの電気代について詳しく解説し、他の冷房機器との比較をしていきます。具体的な電気代の計算方法や節約のポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。窓用エアコンを効率的に使い、電気代をおさえながら快適な夏を過ごせるようにしましょう。
窓用エアコンとは?そのメリット
窓用エアコンは「ウィンドウエアコン」、「ウィンドウクーラー」とも呼ばれ、窓に取り付けるタイプのエアコンです。そのコンパクトさと設置の簡単さが特徴です。一般的な壁掛けエアコンとは異なり、専用の工事が不要で、自分で取り付けられる点が魅力です。
基本的なメリット
- 設置の簡単さ
窓用エアコンは名前の通り、窓に取り付けるだけで使えるため、工事費用や設置時間を節約できます。賃貸物件などでも気軽に設置できるのが大きなメリットです。 - コンパクトなデザイン
窓用エアコンは比較的コンパクトなデザインになっており、狭いスペースでも設置可能です。小さな部屋や一人暮らしの部屋に最適です。 - 価格の手頃さ
窓用エアコンは一般的な壁掛けエアコンに比べて価格が手頃です。初期費用を抑えたい方には非常に魅力的です。
利用シーンや適した場所
窓用エアコンはその設置の簡単さとコンパクトさから、以下のような場所に適しています。
- 賃貸物件
賃貸住宅では壁に大きな穴を開けることが難しいため、窓用エアコンは理想的です。退去時にも簡単に取り外せます。 - オフィスや小さな部屋
窓用エアコンは狭いスペースでも設置可能です。小さなオフィスや子供部屋など、特定のエリアを冷やしたい場合に便利です。
このように、窓用エアコンは特定の条件やニーズに非常に適した冷房機器です。
窓用エアコンのデメリット
窓用エアコンはその手軽さやコンパクトさで多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。これらの点を考慮して、購入前にご自身のニーズに合っているかを確認することが大切です。
- 冷却能力の制限
窓用エアコンは冷却能力が限定され、大きな部屋や複数の部屋を冷やすには不向きです。 - 運転時の音
コンプレッサーの動作音が大きく、特に夜間や静かな環境で使用する場合に気になることがあります。 - 窓の使用制限
設置した窓の開閉が制限されるため、換気や採光に影響があります。また、窓の種類やサイズによっては設置できない場合もあります。 - エネルギー効率の問題
最新の壁掛けエアコンに比べてエネルギー効率が落ちるため、電力の使用量が多くなる可能性があります。
これらのデメリットを踏まえて、窓用エアコンが自身の生活スタイルや住環境に合っているかをしっかりと考えることが重要です。次に、窓用エアコンの電気代について詳しく見ていきましょう。
窓用エアコンの電気代について

窓用エアコンの電気代は、使用時間やモデルの消費電力によって大きく異なります。ここでは、消費電力が550Wのモデル(コロナ CW-F1623R-WS)を例にとり、実際の電気代を計算してみます。電気料金単価は30円/kWhとします。
電気代の計算方法
電気代は以下の式で計算できます。
電気代 = 消費電力(kW)× 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh)
ここで、550Wは0.55kWとなります。
窓用エアコンの使用時間と電気代
使用時間 | 電気代 |
1時間 | 16.5円 |
8時間 | 132円 |
24時間(1日) | 396円 |
窓用エアコンを1時間使用するとその電気代は16.5円、8時間であれば132円、そして24時間つけっぱなしにした場合には396円となります。
夏の日中も蒸し暑い夜も、24時間つけっぱなしで1か月間(30日)過ごした場合、電気代は11,880円となります。こうしてみると、ひとつの家電だけでひと月に1万円以上の電気代がかかるため、やみくもにつけっぱなしにはせず、使用頻度などはしっかりと考えた方が良いといえます。
壁掛けエアコンやスポットクーラーとの電気代の違いは?

次に、窓用エアコンと普通の壁掛け用エアコンやスポットクーラーの電気代を比較してみましょう。それぞれの特性や使用状況に応じて電気代が異なるため、具体的な例を用いて説明します。
それでは、それぞれの消費電力について、窓用エアコンは先ほどのモデルを参考とし、壁掛け用エアコンは標準的な約1,000Wのもの使用します。また、スポットクーラーは(アイリスオーヤマのAirWill IPP-2224S)約670Wを使用します。
使用時間 | 窓用エアコン | 壁掛け用エアコン | スポットクーラー |
1時間 | 16.5円 | 30円 | 20.1円 |
8時間 | 132円 | 240円 | 160.8円 |
24時間(1日) | 396円 | 720円 | 482.4円 |
窓用エアコンは、壁掛け用エアコンやスポットクーラーに比べて消費電力が低く、電気代が安い傾向にあります。もちろんこれは使用するモデルや使い方によって変わります。
また、空調家電ごとにお部屋の冷却能力には差がありますので、使用する部屋の広さや状況に応じて最適なエアコンを選ぶことが重要です。特に、長時間使用する場合は、冷却能力と電気代のバランスを考慮して選ぶと良いでしょう。
壁掛けエアコンの電気代と節約のポイントについてはこちらをご覧ください
スポットクーラーの電気代と節約のポイントについてはこちらをご覧ください
窓用エアコンの節約方法

- 定期的にメンテナンスをする
フィルターの掃除は2週間に1回が目安です。ゴミやほこりが溜まると運転効率が下がり、余分な電力を消費してしまいます。取扱説明書に従い、定期的にメンテナンスしましょう。 - サーキュレーターを併用する
サーキュレーターで空気を循環させることで、お部屋の冷却効果が上がり、電気代の節約につながります。 - 直射日光を避ける
エアコン本体に直射日光が当たると熱交換効率が下がり、余分な電力を消費してしまいます。すだれを使うなどの対策をしましょう。 - カーテンを閉める
日差しを遮ることで室内温度の上昇を抑え、エアコンの効率を上げます。設置部分を除き、カーテンを閉めましょう。 - 吸込口・吹出口をふさがない
吸込口や吹出口がカーテンや網戸でふさがれないように注意しましょう。性能が低下し、正常に運転ができなくなることがあります。
電力プランの見直しも節約につながります
電気料金単価は30円/kWhの場合、窓用エアコンを1時間使用するとその電気代は16.5円かかります。しかし、電気代の計算にかかわる電気料金単価がより安くなれば、電気代も安くすることができます。電気料金単価が27円/kWhになれば、14.8円になります。
窓用エアコンの電気代が気になっている方には、自身の電気料金プランを見直すこともおすすめです。窓用エアコンを賢く使用して電気代を節約し、快適に過ごしましょう。