こんにちは、まちエネです。
みなさん、「供給地点特定番号」を聞いたことありますか?普段はあまり耳にしない言葉かもしれませんが、この供給地点特定番号という22桁の番号は電気の契約という点ではとても大事なんです。
災害時には電力供給地点を特定するのに役立つだけでなく、電力会社の切替えにも欠かせないものです。この番号を知っておくと電気契約の手続きがスムーズに進みますので、確認方法を覚えておきましょう。
また、引越しのお手続きで供給地点特定番号が必要な方は、どうやって引越し先の供給地点特定番号を調べるかについてもご紹介します。引越し先の供給地点特定番号がわからないという方はぜひ参考にしてください。
供給地点特定番号とは?
供給地点特定番号とは、電気を使っている場所(供給地点)を特定するための22桁の番号です。
この番号は、電力会社全体で共通して利用され、正確な供給地点を特定することができます。2016年の電力小売全面自由化以前に導入され、どの電力会社でも同じ規格で割り振られています。
電力会社によっては、供給地点特定番号を「地点番号」と表記することもありますので注意しましょう。
ちなみに、17桁の供給地点特定番号を求められている場合、それは都市ガスの供給地点特定番号となります。電気は22桁、都市ガスは17桁です。間違えないように注意しましょう。
先頭2桁は電力エリアを示しています
また供給地点特定番号は電力エリアごとに先頭2桁が決まっています。例えば、東京電力エリアであれば「03」+20桁、関西電力エリアであれば「06」+20桁となっています。
供給地点特定番号が「23」や「76」などという数字で始まることはないため、注意しましょう。
供給地点特定番号とは電力会社の切替えに必要
この番号が設定された背景には、電力の自由化があります。一般家庭も含めてすべての消費者が、自由に電力会社を選ぶことができるようになる際、その電力会社の切替えをスムーズに進めるために、この供給地点特定番号が設けられたのです。
電力の供給地点特定番号は唯一のものですので、22桁の番号も固有のものになります。その番号があれば、どの電力会社で契約していても、供給場所をしっかりと特定できるのです。
計画停電の対象かどうか調べるときにも使えます
供給地点特定番号は、計画停電情報の検索にも使うことができます。東京電力・東北電力の管内などでは、災害発生時などに計画停電が行われる際、この番号を入力して計画停電情報を検索できます。
計画停電は、電力会社が送電を一時的に止める措置であり、災害時などに実施されます。東日本大震災後には東京電力管内で計画停電が行われたこともありますので、多くの方がその存在を認識されているかもしれません。
供給地点特定番号の調べ方
供給地点特定番号は以下の3通りの方法にて確認することができます。
- 検針票・請求書
- 契約している電力会社のWEBサイト
- 契約している電力会社のカスタマーセンターへ問い合わせ
供給地点特定番号は、毎月ご契約中の電力会社から届く検針票・請求書に記載されています。検針票は「電気ご使用量のお知らせ」などと書かれている郵送書面になります。お手元にあればチェックしておきましょう。
また、ご契約中の電力会社のホームページにあるマイページなどでも確認できることが多いです。もしも検針票やマイページでもわからない場合には、電力会社のカスタマーセンターにお問い合わせをおすすめします。
電話やWEBフォームから問い合わせできますので、ご自身にあった方法で番号を確認してみましょう。
まちエネのお客さまは会員ページから確認できます
まちエネ会員の場合、会員ページのご契約情報に供給地点特定番号が記載されております。まちエネのお客さまは、会員ページからいつでも供給地点特定番号をご確認いただけます。
供給地点特定番号を常に把握しておく必要はありませんが、電気の切替えのお手続きなど、必要な調べ方について把握しておくと、スムーズに切替えを行うことができます。
引越し先の供給地点特定番号の調べ方
現在のお住まいの場所での供給地点特定番号を確認する方法をお伝えしましたが、お引越しにともなう電力会社の切替えの場合ではどうでしょうか。その際にも、引越し先の供給地点特定番号があると便利です。
まだ電気の切替えをしていないので検針票などはお手元にないでしょうから、先ほど紹介したような方法では供給地点特定番号がわかりません。
引越しの場合は、以下のいずれかでチェックしましょう。
- 新しく契約する電力会社に連絡する
- 新しい管轄エリアの大手電力会社に連絡する
- 引越し時の不動産会社に問い合わせする
引越しにともなって新しい電力会社へ切替える際には、契約予定の電力会社に問い合わせてみましょう。その際に引越し先の住所をお伝えすれば、調べてもらえるでしょう。また、引越し先のエリアを管轄している大手電力会社に問い合わせてみることも手段のひとつとして挙げられます。
供給地点特定番号は、引越し先の不動産会社、管理会社やオーナーが知っていることもありますので連絡してみるのも良いでしょう。
ただし、不動産会社や管理会社は電力の契約について専門的に取り扱っているわけではありませんから、難しそうだと思ったら電力会社へお問い合わせするほうが早いかもしれません。
お引越し先での電気利用開始の手順
新しい住居への引越しは、数多くの手続きが必要ですが、その中でも特に重要なのが電気の手続きです。引越し先で電気を利用するには、新たな手続きが必要で、引越し先で自動的に電気が使えるようになるわけではありません。
引越し前に、以下の二つの手続きをおこないしょう。
- 現在お住まいの電気利用の停止のお申込み
- 引越し先の電気利用の開始のお申込み
手続きを怠ると、新居での電気のご利用が遅れてしまう可能性があるため、確実におこなう必要があります。また、手続きだけでなく、引越しはおトクな電気料金プランに切替える機会でもありますので、見直しの検討もしましょう。
お引越し先での電気利用、電力会社変更のステップについてはこちらのコラムで詳しくご案内しておりますので、ご参考ください。
供給地点特定番号は引越し、電力会社切替えのときに必要
ここまで供給地点特定番号とはどんなものなのかお伝えしてきました。22桁の番号を覚えておく必要はありませんが、いざという時にどこを見れば確認できるのかをおさえておくと便利です。
- 引越しで住所が変わる場合(供給地点が変わる場合)
- 電力会社を切替える場合
以上の二つの場合、供給地点特定番号が必ず必要になりますので、お引越し先の物件が決まった際や、電力会社を変更すると決断した際には、ご紹介したような方法で供給地点特定番号を確認し、スムーズなお引越しと電力会社の切替えができるようにしておきましょう。