
こんにちは、まちエネです。
3人家族で暮らしていると、毎月の電気代が気になる方も多いのではないでしょうか。夏や冬はエアコンの冷房や暖房で出費が増えがちなため、「うちの電気代って、他の家と比べてどうなんだろう?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
このコラムでは、3人家族の電気代の全国平均や、月ごとの違いをわかりやすくご紹介していきます。ご自身の電気代が平均と比べて高いかどうかチェックしてみましょう。
さらに、少しでも電気代を節約できる方法も解説しますので、家計の負担を無理せず減らしたい方にも役立つ内容です。このコラムを参考にして、ご家庭の電気代を見直すきっかけにしていただければと思います。
3人家族の電気代の平均は12,651円
総務省の統計データによれば、2024年の3人世帯の電気代は平均12,651円となっています。
以下に世帯人数別の毎月の平均電気代をまとめています。
世帯人数 | 月間平均電気代 |
1人世帯 | 6,756円 |
2人世帯 | 10,878円 |
3人世帯 | 12,651円 |
4人世帯 | 12,805円 |
参考:総務省統計 家計調査 家計収支編 単身世帯用途分類 001 用途分類(総数) 全国 | 統計表・グラフ表示
家族が多い場合、大型の家電製品が必要になることが多く、それにともない電力使用量も増えます。また、家族それぞれが自分の部屋で電気を使うなど、電気を使う場所が分散しやすいため、世帯人数が増えるほど電気代が高くなる傾向があります。
3人家族の月ごとの電気代
3人世帯のご家庭は毎月12,000円ほどの電気代がかかっていることが分かりましたが、総務省の統計では月ごとの電気代の平均も発表されています。以下は2024年の1月~12月の毎月の電気代となります。
月 | 電気代全国平均 |
1月 | 12,918円 |
2月 | 14,067円 |
3月 | 14,300円 |
4月 | 13,319円 |
5月 | 11,581円 |
6月 | 9,856円 |
7月 | 10,292円 |
8月 | 13,078円 |
9月 | 14,937円 |
10月 | 13,991円 |
11月 | 11,339円 |
12月 | 12,128円 |
このデータを見てみますと、冬場(2月・3月)の電気代が最も高いことが分かります。これは暖房機器の使用が増えるためと考えられます。
このように、季節ごとに電力消費の増減が発生しています。そのため、それに応じた節電対策を行うことで、年間の電気代をさらにおさえることができるでしょう。 ご自身の月ごとの電気代と比べていかがでしょうか?
年間の平均や月ごとの電気代が統計データよりも高い場合には、このあとご紹介する節約方法を参考に取り組んでみましょう。
戸建て住宅の方が電気代が高い傾向

同じ3人暮らしでも、戸建てと集合住宅では電気代に差があります。日本生活協同組合連合会が2019年5月に行った調査によると、平均的な電気代は次のとおりです。
- 戸建て:8,546円
- 集合住宅:6,477円
参考:電気・ガス料金調査 p.5 2019年9月 日本生活協同組合連合会
戸建ては部屋数が多かったり、家全体の面積が広かったりすることが多いため、エアコンや暖房、照明の使用量が増えがちです。その結果、電気代が高くなる傾向があります。また、窓が多い戸建ては気密性や断熱性が低くなりやすく、外の空気が入りやすいことや、室内の空気が逃げやすいことも影響しています。これが冷暖房効率を下げて、電気代が上がる原因の一つになっています。
オール電化住宅は電気代が高くなる
住宅や建物において、あらゆるエネルギー需要を電気だけでまかなう仕組みであるオール電化ですが、一般的な住宅と比較すると、電気代は高い傾向にあることが分かっています。
2020年の1年間に対して、関西電力がオール電化メニューをご利用中の会員データから集計した結果、オール電化での3人家族の1か月の電気代は平均14,835円であることがわかりました。
総務省の統計における3人家族の電気代の全国平均は12,651円でしたから、オール電化住宅の電気代が高くなっているといえます。
参考:オール電化世帯人数別の電気代平均額|オール電化|関西電力
参考:総務省統計 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 用途分類(世帯人員別)より算出
しかし、オール電化住宅では、ガスの基本料金や使用料金を支払う必要がありません。またオール電化住宅向けの専用料金プランがあり、その料金単価が割安に設定されていることもあるなど、電気の効率的な使用を心がければ電気代をおさえることができるでしょう。
3人家族の電気代を節約する方法
家電製品の使い方を工夫する
3人家族の電気代は、家電製品の使い方を少し変えるだけでぐっと節約できます。特に、以下のポイントを意識してみましょう。

- エアコンの効率的な使用
エアコンは設定温度を見直すだけでも電気代の節約になります。夏は冷やしすぎず、冬は暖めすぎないようにして、28度(冷房)や20度(暖房)を目安にすると効果的です。 - 照明のLED化とこまめな消灯
照明をLEDに変えると消費電力が抑えられ、長く使えて経済的です。また、使っていない部屋はこまめに消灯することで、無駄な電力消費を防げます。 - 待機電力の削減
家電製品を使っていないときも、コンセントに差しっぱなしだと待機電力がかかる場合があります。
たとえば、テレビや充電器などは使わないときにコンセントを抜くか、電源タップでスイッチを切るのがおすすめです。コンセントに挿しているだけで発生する待機電力による電気代は、年間約7,000円とされています。くわしくはこちらのコラムでご紹介しておりますのでご参考ください。 - 冷蔵庫の使い方の工夫
冷蔵庫はドアの開閉回数が多いと冷気が逃げて電力を多く使います。詰め込みすぎないようにし、ドアの開閉もできるだけ短くすることで電気代を節約できます。冷蔵庫の電気代や節約方法についてはこちらのコラムをご参考ください。 - 洗濯機のまとめ洗いや節水モードの活用
こまめに洗濯するよりも、なるべく1回の洗濯量を増やして回数を減らす方が電気も水も節約できます。節水モードや短時間コースを使うのも効果的です。洗濯機の電気代と節約方法についてはこちらのコラムをご参考ください。 - 省エネ家電への買い替え
長く使っている家電製品は新しい省エネ家電に買い替えると、使用電力がかなりおさえられます。特に、冷蔵庫やエアコンなどの大型家電は節約効果が大きいです。
契約アンペア数を見直す
電気代が高くなる原因には、契約アンペア数の影響も考えられます。基本料金制では、契約アンペア数によって毎月の基本料金が決まります。一般的に3人暮らしの世帯では、40Aまたは50Aが目安とされています。
もし契約アンペア数が必要以上に大きい場合、契約の見直しを検討することで電気代の節約につながる可能性があります。
ただし、契約アンペア数を下げすぎると、同時に複数の家電製品を使用した際に契約アンペア数を超えてしまい、ブレーカーが落ちることがあります。契約を見直す際には、家族で使用している家電製品や使用タイミングを考慮して、適切なアンペア数を選ぶことが重要です。
また、契約アンペア数を減らすことで基本料金は下がりますが、電力量料金は使用量によって増える場合があります。そのため、契約アンペア数を減らすだけで必ずしも電気料金の総額が安くなるわけではありません。家電製品の使い方も含めた総合的な見直しが大切です。
家族団らんの時間を増やす

3人家族で電気代を節約するには、家族みんなで一緒に過ごす時間を増やすことが効果的です。夕食後、それぞれが個室で過ごすと、エアコンや暖房器具、照明の使用が増え、電気代がかさみがちです。特に子どもが成長するにつれて個室で過ごす時間が長くなると、電気の消費量が増えてしまいます。
いっぽうで、家族全員がリビングに集まれば、1つのエアコンや照明を共有できるため、無理なく電気代をおさえることができます。さらに、一緒に過ごすことで自然とコミュニケーションの機会も増え、家族の絆が深まるというメリットもあります。
また、夜遅くまで起きていると照明や家電の稼働時間が長くなりがちです。就寝時間を早めて「朝型生活」を心がけることで、電気代を削減できます。週末や休日は家族で外出し、レジャーや買い物などで在宅時間を減らすのもおすすめです。無理なく楽しく節約をする方法として、家族の時間を大切にしてみてはいかがでしょうか。
電気代を節約するために「電力プランの見直し」を検討しませんか?
電気代の節約方法として、契約している電力会社やプランを見直すことがとても効果的です!
最近では、多くの電力会社が3人暮らし向けのプランや、時間帯によって電気料金単価が変わるプランを提供しています。
たとえば、日中はあまり家にいないご家庭の場合、夜間の電気料金が安くなるプランを選ぶとおトクになります。反対に、昼間に家族が集まる時間が多いなら、日中の電気料金が安いプランが適しているかもしれません。
電気料金単価やプラン内容は会社ごとに異なるため、一度ご家族のライフスタイルを振り返り、最適なプランを選ぶことで電気代を大きく節約できる可能性があります。「今のプランが本当に合っているのかな?」と感じたら、改めてご家庭にピッタリのプランを探してみましょう!
無理なく始められる節約方法として、ぜひチェックしてみてくださいね!