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300Wの電気代っていくら?
消費電力と電気代の関係、節約のポイントを解説!

こんにちは、まちエネです。

「電気代が気になるな」、「節電したいな」とお考えの時、電化製品にはワット(W)数が書いてあるけれど、実際その電気代がどのくらいになるのかまでしっかりと把握されている方は少ないのではないでしょうか。

実際、消費電力300Wの家電製品を1時間使うと9円という計算になります。24時間使うと216円の計算です。(電気料金単価は30円/kWhにて計算)

今回は、電気代の仕組みをわかりやすく解説し、節約のポイントまでお伝えします。ワット(W)数と電気代の関係を理解して、家電製品のワット(W)数からなんとなくの電気代がわかるようになれば、節電のコツもおさえやすくなるでしょう。

300Wの電化製品を使うといくらかかるの?

まちエネコラム-「実際にいつ電力会社を切り替えるのか?」で悩まれている方もいらっしゃるでしょう。なんとなく見直した方がいいと考えていても、具体的に切り替えを検討するタイミングがわからないまま・・・という方も多いと思います。

そもそも、電気代がどのように計算されるかおさらいをしましょう。電気料金の決まり方はこちらのコラムで詳しく解説していますが、ここでは計算式をあらためて確認します。

電気代 = 消費電力(W)÷1,000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)

それでは、この計算式に乗っ取り消費電力300Wの電気代を考えます。ここでは、使用時間を1時間、電気料金単価は30円/kWhとします。

すると、300W ÷ 1,000 × 1時間 × 30円/kWh =9円。つまり、消費電力300Wの家電製品を1時間使うと9円という計算になります。24時間使うと216円の計算です。もちろん、これは電気料金単価が変われば変動する点には注意してください。

この式から消費電力300Wの電化製品の1日、1か月、1年の電気代も求めることができます。今度は1日4時間使うと仮定して、電気料金単価は同じく30円/kWhで求めてみます。

電気代
1日36円
1か月(30日)1,080円
1年(365日)13,140円

300Wの電化製品を毎日4時間使うと、年間では1万3,000円くらいかかることがわかります。もし、300Wの電化製品を24時間使えば、216円です。もちろん、これらは契約している電力プランの電気料金単価によって変わるので、あくまで一例としての参考になりますが、おおよその感覚をつかんでいただけたかと思います。

消費電力300Wの電化製品とその電気代の例

実際に私たちの身の回りにある消費電力が300Wの電化製品には以下のようなものがあります。

  • 食器乾燥機
  • 冷蔵庫
  • ヒーター

食器乾燥機の電気代

まちエネコラム-食器乾燥機の電気代-電気料金単価が30円/kWhであれば300W ÷ 1,000 × 0.75時間 × 30円/kWh = 6.75‬円となります。

食器乾燥機は、大きめのものでおおよそ300Wの消費電力となっています。こちらは1回の使用で45分ほどで食器の乾燥は完了します。

電気代を計算すると、電気料金単価が30円/kWhであれば300W ÷ 1,000 × 0.75時間 × 30円/kWh = 6.75‬円となります。1日2回使用で13.5円、毎日使用したとすると、1か月(30日)で405円、1年間では4,860‬円ほどとなります。

1回6.75円
1日(2回使用)13.5円
1か月(30日)405円
1年間4,860円

冷蔵庫の電気代

冷蔵庫については、メーカーより「消費電力」と「年間の消費電力量」の2つのデータが公表されています。この「消費電力」とは、冷蔵庫をフル稼働させた場合を想定したデータのため、常に300Wの電気を消費しているわけではありません。そこで、今回は「年間の消費電力量」を使用して計算してみましょう。

年間の消費電力量が300kWhとして、先ほどと同じく電気料金単価は30円/kWhとしますと、300kWh × 30円/kWh = 9,000円が年間の冷蔵庫の電気代となります。

冷蔵庫の電気代と節約のコツについてはこちらのコラムで詳しくご紹介していますので、ご参考ください。

ヒーターの電気代

最後にヒーターについてです。こちらは冬場にだけ使用する家電製品となりますが、暖房器具はほかの家電に比べて比較的消費電力が高い傾向にあります。300Wのヒーターを使った場合の電気代を時間ごとにまとめてみました。

使用時間1か月の電気代
3時間810‬円
4時間1,080円
5時間1,350円
6時間1,620円
7時間1,890円
8時間2,160円
電気料金単価は30円/kWh

使用時間が長くなれば、その分1か月の電気代もかさむことになります。

家電製品の節約方法

まちエネコラム-エアコンの電気代っていくら? 節約のためのスマートな使い方もご紹介

食器乾燥機についてはエコモードを搭載しているモデルがありますので、消費電力を最適化してくれるエコモードの使用から電気代をおさえることができるでしょう。

その他、節水モードを活用したり、1回の使用でできるだけ多くの食器を入れることで使用する回数を減らすこともできます。また、急いでいなければ自然乾燥を検討しましょう。

冷蔵庫については電源を切ることができない家電ですので、庫内の冷却効果を最適化して効率よく使うことがポイントです。

設定温度を適切に管理したり、庫内がよく冷えるように食材を密集させないようにする、冷蔵庫からの放熱がしっかりとできるように、周囲の家電や壁との間隔をしっかりと空けておくことなどが節約のポイントになります。冷蔵庫の電気代や節約のポイントにつきましては詳しく解説したコラムがありますのでご確認ください。

ヒーターについては使用時間を少なくすることが節約のカギです。

そもそも、お部屋の断熱効果を高め、ヒーターを使う頻度を減らしたり設定温度を低くできるようにしましょう。また、暖房器具には空気の流れを考慮した最適な置き方がありますので、適切な配置からより効率よくお部屋を暖めることが節約につながります。暖房器具の効率的な置き方についてはこちらのコラムで解説しておりますのでご参考ください。

電力プランの変更も節約につながります

身近な消費電力が300Wの電化製品の電気代を計算することで、日々の暮らしでどれだけの電気代がかかっているかがおわかりいただけたのではないでしょうか。ちょっとした工夫をすることで、電気代を節約することが可能ですので、ぜひ日常生活の中で意識してみてください。

少しでも電気代を節約したいと思う方は、家電の交換や使い方の工夫だけでなく、電力会社の切り替えや電気料金プランの見直しも検討してみましょう。

電気代の計算には電気料金単価が関係していることがわかりました。つまり、より安い電気料金単価の電気料金プランに変更することで電気代をおさえることができるのです。こうした取り組みが、より効率的な電気の使用と節約につながります。

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