こんにちは、まちエネです。
近年はさまざまな家電製品が増えたこともあり、消費電力の高い家電製品を同時に使用することも珍しくなくなっています。
ただ、1,000W、1,200Wなどと記載されていて、消費電力が高いことは分かっても、実際にどれくらいの電気代になるのかは分からない方も多いのではないでしょうか。
では、最大消費電力が1,200Wの家電製品を使うと、電気代はいくらになるかを計算してみましょう。おおよその目安は、消費電力が1,200Wの家電製品の場合、1時間の電気代は36円、24時間で864円です。(電気料金単価は30円/kWhで計算)
ここからは、どのように1,200Wの電気代を計算するのかを解説します。また、節電のコツも紹介しますのでぜひ、参考にしてください。
ワット(W)数と電気代の関係を把握できれば、実際に使っている家電製品のワット(W)数からおおよその電気代を予測できるので、節電のコツをつかみやすくなります。
1,200Wの家電製品を使うと電気代はいくら?
では、電気代の計算方法について解説します。詳しくは「電気代の計算方法は?計算方法を理解して、電気代がなぜ高くなったり安くなったりするのか理解しよう!」で解説していますが、計算式は次のとおりです。
電気代=消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電気料金単価(円/kWh)
上記の式に従い、消費電力1,200Wの電気代を計算してみましょう。使用時間は1時間、電気料金単価は30円/kWhとして算出します。
1,200(W)÷1,000×1(h)×30(円/kWh)=36円
この式から、消費電力1,200Wの家電製品を1時間使った場合の電気代は36円、1日(24時間)使えば864円です。
この数値をもとに、消費電力1,200Wの家電製品を1日4時間使った場合の電気料金を、1日、1か月(30日)、1年(365日)単位で算出してみましょう。
なお、電気料金単価は同じく30円/kWhで計算しますが、ご契約中の電力会社や電力プランによって単価は変わる場合もある点に注意が必要です。
1日4時間使った場合の電気代 | |
1日 | 144円 |
1か月(30日) | 4,320円 |
1年(365日) | 52,560円 |
1,200Wの家電製品を毎日4時間使っていると、1年間で52,560円です。
消費電力1,200Wの家電製品とその電気代の例
家庭でよく使われている、消費電力が1,200Wの家電製品としては次のようなものがあります。
- 電気圧力鍋(6L)
- スチームアイロン
- オーブントースター
これら1,200Wの電力を平均的に消費する家電製品を使うことで、どれぐらいの電気代がかかるかを見てみましょう。ただし、家電製品はその種類や使い方により、常に一定の消費電力ではない点にご注意ください。
電気圧力鍋(6L)の電気代
電気圧力鍋は、自動で火加減を調節してくれるため、誰でも短時間で美味しい料理をつくれます。材料を入れてスイッチを入れれば、後は放置していても料理ができあがるため、同時に他の料理をつくれるのも大きなメリットです。
電気圧力鍋を利用する時間は調理するものによっても変わりますが、ここでは、10分、30分の短時間で調理する場合と、1時間かかる場合とで電気代を見てみましょう。
利用時間 | 電気代 |
10分 | 6円 |
30分 | 18円 |
1時間 | 36円 |
参考:クックフォーミー ホワイト 6L スロークッキング対応 (250レシピ内蔵) CY8751JP
電気圧力鍋の多くは保温機能がついていて、保温時はそれほど多くの電力は消費されません。加熱と保温をうまく使い分けることも節約のポイントといえるでしょう。
スチームアイロンの電気代
タンクに溜めた水を水蒸気にして噴射することで、洋服のシワを伸ばすスチームアイロンは、通常のアイロンに比べ殺菌や消臭効果も期待できます。また、スチームでシワを伸ばすため、洋服の繊維にダメージを与えにくいのも大きなメリットです。
ただし、通常のアイロンよりも消費電力が高いため、効率的に利用しないと電気代も高くなってしまいます。ここでは、ワイシャツ1枚にかかる時間を5分として、1枚、3枚、5枚のワイシャツにアイロンをかけた場合の電気代を見てみましょう。
利用時間 | 電気代 |
5分 | 3円 |
15分 | 9円 |
25分 | 15円 |
参考: IRIS OHYAMA アイリスオーヤマ コード付きスチームアイロン IRN-21C
アイロンは毎日、何時間も利用する家電ではないため、それほど電気代に影響を与える心配はないでしょう。ただ、すべての衣類がスチームアイロンに適しているわけではありません。
適さない衣類にスチームアイロンを使うと衣類を傷めるのはもちろん、無駄な電気代がかかるため、しっかりと確認したうえで利用しましょう。
オーブントースターの電気代
庫内にあるヒーターの加熱により調理を行うオーブントースターは、パンを焼くだけではなく、さまざまな料理をつくれる調理家電です。ただ、温度設定を高くするとかなりの電力を消費するため、節約には適切な利用が必要になります。
ここでは、パンを焼く際にかかる時間の3分から本格的な調理にかかる90分、焼きいもなどを作る際の2時間で電気代を見てみましょう。
利用時間 | 電気代 |
3分 | 1.8円 |
90分 | 54円 |
2時間 | 72円 |
参考: アイリスオーヤマ EOT-032-CW
料理によるものの、オーブントースターで調理する時間自体はかからずとも、予熱に時間がかかる場合もあります。そのため、予熱時間にかかる電力もトータルで見ないと、思った以上に電気代がかかってしまう可能性もあるので注意が必要です。
1,200Wの家電製品の節約方法
今回紹介した消費電力1,200Wの家電製品を節約して、効率的に活用するポイントを紹介します。
電気圧力鍋(6L)の節約方法

電気圧力鍋(6L)の電気代節約方法は次のとおりです。
- 調理方法を工夫する
圧力鍋は短時間で調理ができるものの、調理方法によっては、思ったよりも時間がかかってしまう場合もあります。そこで、ニンジンやじゃがいもなど火が通りにくい野菜は小さくカットする、火が通りやすい野菜に変えるなど、調理方法の工夫で節約が可能です。
- ガスや電子レンジと併用する
具材を変更できない料理の場合は、ガスと併用するのもよいでしょう。例えば、火が通りにくい具材はガスコンロを使用して下茹でしたり、電子レンジを使ったりすることであらかじめ火を通しておけば、圧力鍋を使う時間を短縮できます。
スチームアイロンの節約方法

スチームアイロンの電気代節約方法は次のとおりです。
- まとめて1回で終わらせる
スチームアイロンでもっとも電力を消費するのは、電源を入れて温度を上げるときです。そのため、できるだけまとめてアイロンをかけるようにすれば、温度を何度も上げる必要がなくなり、電気代の節約にもつながります。
- 温度によりアイロンをかける順番を工夫する
洋服の素材により、高温でなくてもシワを伸ばせるものや、低温でアイロンをかけるように取扱い表示で指定されたものがあります。そこで、高温になるまで待つのではなく、低温でも可能な素材からかけていけば、無駄なく短時間でのアイロンがけが可能です。
具体的には、ポリウレタンやアクリル素材のものから始め、ナイロンやポリエステル、レーヨン、そして最後に麻や綿素材にすることで効率的にアイロンがけを進められます。
また、ハンカチやハンドタオルなどの小物は予熱でも問題ありません。すべてが終わり、電源を切ってから予熱を使ってシワを伸ばしましょう。
- アイロン台を使う
アイロンを短時間で済ませるには、アイロン台を使うのがおすすめです。平らで安定したアイロンがけが可能かつ高さ調節ができるため、短時間で効率的にアイロンがけが行えます。
また、通気性がよくスチームが布にスムーズにとおるようになるので、スチームアイロンを使う際は特にアイロン台の活用がおすすめです。そしてさらに効率化するには、アルミコーティングされた熱伝導率の高いアイロン台を使うとよいでしょう。
- 洗濯時にシワがよらない工夫をする
アイロンにかける時間を短縮するには、洗濯時にシワがよらないようにする工夫も欠かせません。洗濯ネットに入れる、容量以上の洗濯ものを入れない、シワになりにくい柔軟剤を使うなどがおすすめです。
アイロンの電気代や節約方法についてはこちらのコラムをご覧ください。
オーブントースターの節約方法

オーブントースターの電気代節約方法は次のとおりです。
- 温度を上げ過ぎない
レシピを確認し、設定されている温度を守ることで電気代の節約が可能です。必要以上に温度を上げてしまうと、消費電力が余分にかかる上、美味しい料理がつくれなくなってしまうかもしれません。
- 庫内の大きさに応じて食材の量を調整する
食材の量を庫内の大きさに合わせることも重要です。入れ過ぎなければ問題がないと思われるのではないでしょうか。
しかし、少なければ消費電力が抑えられるわけではないため、少しずつ入れるのではなく、庫内の大きさに合わせ、適切な量を入れることを心がけましょう。
- 普段はコンセントを抜いておく
コンセントに挿しっぱなしにしておくと、待機電力がかかります。基本的にオーブントースターは時計機能があるものではないため、使わないときはコンセントから抜いてしまっても問題はありません。多少ではあるものの、電気代の節約につながります。
コンセントを挿しっぱなしにするとどれだけ電気代がかかるのかについて、詳しくは「コンセントに挿しっぱなしで電気代がかさむ?!抜いておいたほうが良い家電とは?」をご覧ください。
電力プランの変更によっても節約ができます
消費電力1,200Wは家電製品のなかでも比較的高い電力を消費する部類に含まれます。そのため、適切な使い方をするのはもちろん、家電製品ごとに適切な節約をすることで電気代の削減が可能です。
また、電気代の節約を検討している方は、家電製品の節約以外に電力会社の切替え、電気料金のプラン見直しも考えてみられることをおすすめします。
電気料金は電気料金単価が基本となって決まるため、電気料金単価の低いプランへの切替えも検討してみましょう。