こんにちは、まちエネです。
これから友人、パートナーと同居を始める方や、結婚して二人暮らしを始める方にとって、生活費の中でも特に気になるのが電気代です。また、すでに二人暮らしをしているけれども電気代が高くて気になる、平均的な電気代と比べて高いのか気になるという方も多いのではないでしょうか。
二人暮らしになると一人暮らしの時とは違い、電気の使い方が変わりますので電気代もそれなりに変わってきます。
全国平均で見ても、二人暮らしの電気代は一人暮らしに比べて上がる傾向があります。2023年の総務省の統計によると、二人暮らしの電気代の平均は10,940円となっています。
このコラムでは、まず二人暮らしの電気代の全国平均や一人暮らしの電気代との比較から、電気の使い方の変化についてみていきます。その上で電気代がかかりやすい家電製品について詳しく解説し、電気代を少しでもおさえるための節約のコツや、生活に適した電力プランの選び方についてもお伝えしていきます。
これからの生活をより快適に、そして経済的に過ごすために、ぜひ参考にしてみてください。
二人暮らしの電気代平均は10,940円
二人暮らしの電気代の平均と一人暮らしの電気代の平均を比較してみると以下のようになっています。
世帯人数 | 月間平均電気代 |
1人世帯 | 6,726円 |
2人世帯 | 10,940円 |
3人世帯 | 12,811円 |
4人世帯 | 13,532円 |
参考:総務省統計 家計調査 家計収支編 単身世帯用途分類 001 用途分類(総数) 全国 | 統計表・グラフ表示
二人暮らしの電気代の平均は10,940円で、一人暮らしの場合は6,726円です。この差が生まれる背景にはいくつかの要因があります。
まず、二人暮らしになると使用する家電製品の数が増えることが挙げられます。例えば、同時に使用する照明の数や、2人分の洗濯物を洗うために洗濯機を頻繁に使うことなどが影響します。
さらに、生活リズムの違いも電気代に影響を与えます。二人暮らしになることで、片方もしくは両方が在宅している時間が増えることが多く、その分、電気の使用時間も長くなるのです。
一人暮らしの電気代の平均や節約方法はこちらのコラムで詳しくご案内しています。
二人暮らしになるときが一番電気代が増える
世帯人数 | 月間平均電気代 | 電気代の増加率 |
1人世帯 | 6,726円 | ー |
2人世帯 | 10,940円 | 62.6% |
3人世帯 | 12,811円 | 17.1% |
4人世帯 | 13,532円 | 5.6% |
世帯人数毎の電気代の増加額と増加率を見てみると、世帯人数が増えるごとに電気代の増加額は徐々に減少しています。一人世帯から二人世帯への増加額が最も大きく、約4,214円、増加率も約62.6%と大幅に増えています。
二人世帯から三人世帯への増加額は1,871円で、増加率は約17.1%とそこまで大幅には増えていません。さらに、三人世帯から四人世帯への増加額はわずか721円、増加率は約5.6%と、増加幅がかなり小さくなっています。
そのため、電気代は一人暮らしから二人暮らしになるときが一番増えることがわかります。三人家族、四人家族になると電気代は増えはしますが、そこまでの増加率ではありません。
二人暮らしになるからと言って電気代が倍になるわけではない
一人暮らしが二人暮らしになったからと言って、電気代も人数に合わせて倍になるわけではありません。その理由は、家電の使用方法が変わるからです。
例えば、照明やテレビ、エアコンは一台を共同で利用するため、電力消費はそれほど増えません。このように、二人で暮らしても電気代が単純に倍になることはなく、生活の工夫次第で電気代を抑えることができます。
月ごとの二人暮らしの電気代
世帯人数ごとの電気代の平均から、一人暮らしから二人暮らしへの変化を見てきましたが、ここからは二人暮らしの電気代について月ごとの変化をみてみましょう。
電気代は1年を通して一定ではなく、季節によって差が出ています。二人暮らしを予定している方は月ごとの電気代のイメージを持ち、すでに二人暮らしをされている方は毎月の電気代と全国平均を比較し、平均よりも高くなっていないかチェックしてみましょう。
月 | 電気代 |
1月 | 15,130円 |
2月 | 16,478円 |
3月 | 15,122円 |
4月 | 12,265円 |
5月 | 9,748円 |
6月 | 8,262円 |
7月 | 7,788円 |
8月 | 8,974円 |
9月 | 10,030円 |
10月 | 9,836円 |
11月 | 8,567円 |
12月 | 9,085円 |
1年を通して電気代が最も高くなりやすいのは冬の時期です。1月~3月の電気代は他の月と比較しても特に高くなっていることがわかります。年間の電気代の変化については「電気代が高いのは夏or冬?使う電気の量以外にも気を付けるポイント」でもご紹介しております。
冬場は暖房器具、エアコンの使用により電気代が高くなりがちですが、二人暮らしで冬の電気代が2万円を超えている場合は、電気の使い方が効率的ではないかもしれません。総務省のデータとの比較では、ご家庭の2月の電気代が17,000円のラインを下回っていれば平均的であると言えるでしょう。
二人暮らしの電気代を節約するには?
それではここからは二人暮らしの電気代を節約する方法をいくつかご紹介していきます。
- 契約アンペアを見直す
- 消費電力の多い家電の使用を工夫する
- できるだけ同じ部屋で過ごす
- 料金プランを見直す
契約アンペアを見直す
主にに電気代は、基本料金(または最低料金)と電気を使った量に応じた従量料金による料金体系で構成されています。
※その他、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金が発生いたします。
アンペア数によって決まる料金プランを選んでいる場合は、従量課金だけでなく、最適なアンペア数で契約しているかどうかが重要です。契約アンペア数は10A、15A、20A、30A、40A、50A、60Aなどがあり、自由に選ぶことができます。
アンペア数が大きいほど多くの電化製品を同時に使えますが、基本料金も高くなります。逆にアンペア数が少ないと基本料金は安くなりますが、同時に多くの家電製品を使うとブレーカーが落ちやすくなります。
2人暮らしでは、30~40Aを選ぶことが一般的です。どのアンペア数を選ぶかは、生活の中で同時に使用する家電製品の使用アンペアの合計を計算して考えるとわかりやすいでしょう。
消費電力の多い家電の使用を工夫する
以下は経済産業省 資源エネルギー庁がとりまとめた、一般家庭における家電製品の電力消費割合を円グラフで表したものです。ここから、エアコン、冷蔵庫などが消費電力が大きく、電気代を高くしてしまう要因であることが分かります。
消費電力が大きい家電製品の使い方を工夫すると、より効果的に節電することができます。
例えば、エアコンの使用時には温度設定を適切に保ち、不在時にはオフまたは省エネモードを活用しましょう。お部屋の断熱効果を高めることができれば、エアコンを弱運転にしても十分に効果を得られるようになります。エアコンの電気代とより詳しい節約方法はこちらのコラムをご覧ください。
また、冷蔵庫では扉を頻繁に開け閉めせず、食材の温度設定を最適に調整することで、効率的に電気を使うことができます。冷蔵庫の電気代と詳しい節約方法はこちらのコラムをご覧ください。
できるだけ同じ部屋で過ごす
電気代を抑えるためには、できるだけ同じ部屋で過ごすことが効果的です。
二人が別々の部屋で照明やテレビ、エアコンなどを使用すると、それぞれ2台分の電気代がかかります。しかし、同じ部屋で過ごすことで、家電製品の使用を1台にまとめることができ、電気代を節約することができます。
例えば、リビングルームで一緒に過ごす時間を増やすと、照明やエアコン、テレビなどの電化製品を共有することができ、家庭全体の電気代を大幅に削減できます。
料金プランを見直す
電気代は、契約しているプランによっても大きく変わります。各電力会社はさまざまなプランを提供しており、その中から二人暮らしに最適なプランを選ぶことができます。
ライフスタイルに合ったプランを選べば、電気代が大幅に安くなる可能性があります。例えば、特定の時間帯の電気料金が安く設定されているプランや、一定の使用量を超えると割引が適用されるプランなどがあり、生活スタイルに応じて最適なプランを選ぶことが重要です。
二人暮らしの場合、色々な手段により一人暮らしよりも電気を効率的に使うことができます。まずは、ご自身の月々の電気料金が平均的な額と比べてどれくらい違うかを確認しましょう。
その上で、必要であれば節電方法を話し合い、お互いに協力して電気代をおさえていきましょう。